「自分の特性をどう伝えればいい?」職場で理解してもらうための5つのポイント
こんにちは。就労移行支援事業所 ディーキャリアかごしまオフィスです。
仕事をするうえで、自分の得意なことや苦手なことを理解していても、それを周囲に伝えるとなると難しく感じることはありませんか?
「苦手なことを伝えたら、仕事を任せてもらえなくなるかもしれない」
「どこまで自分のことを話していいのか分からない」
といった不安から、困っていても相談できず、一人で抱え込んでしまう方もいるかもしれません。
しかし、職場では一人ひとりの得意・苦手や仕事の進め方が異なります。
自分の特徴を周囲に伝えることは、特別なことではなく、円滑に仕事を進めるためのコミュニケーションの一つです。
大切なのは、自分の苦手なことをすべて説明するのではなく、仕事を進めるために必要な情報を、相手に分かりやすく伝えることです。
今回は、自分の特性や必要な工夫を職場に伝えるための5つのポイントをご紹介します。

① 特性そのものよりも「仕事で起こること」を伝える
自分の特性について説明しようとすると、障害名や診断名、苦手なことを中心に話してしまう場合があります。
もちろん、必要に応じて障害や特性について説明することも大切ですが、それだけでは相手が具体的な対応をイメージしにくいことがあります。
たとえば、「口頭での指示が苦手です」と伝えるだけでは、どのような場面で困るのかが分かりません。
一方、「一度に複数の指示を受けると、作業の順番が分からなくなることがあります」と伝えれば、職場側も状況を理解しやすくなります。
自分の特徴を、実際の仕事でどのような困りごとにつながるのかという視点で説明することが大切です。
② 苦手なことと一緒に「できる工夫」も伝える
苦手なことだけを伝えると、相手は「どのように対応すればよいのだろう」と迷ってしまうかもしれません。
そこで意識したいのが、困りごとと一緒に、自分にとって役立つ工夫も伝えることです。
「口頭で一度に多くの指示を受けると混乱することがありますが、メモを取りながら確認できれば、順番に作業を進められます」 このように伝えることで、苦手なことだけでなく、どのような方法なら仕事に取り組めるのかも相手に理解してもらいやすくなります。
また、自分でできる工夫と、職場に協力してもらいたいことを分けて考えておくと、より具体的な相談につながります。
③ すべてを一度に伝えようとしない
自分の特性について説明する時、「全部理解してもらわなければ」と考えてしまうことがあるかもしれません。
しかし、職場でのコミュニケーションでは、すべての情報を一度に伝える必要はありません。
仕事の指示を受ける時に必要なこと、作業環境について相談したいこと、体調管理のために知っておいてほしいことなど、場面に応じて伝える内容を整理してみましょう。
また、障害や健康に関する情報は個人的な情報でもあります。
誰に、どの範囲まで伝えるのかは、自分の希望や必要性を踏まえて考えることが大切です。
自分のことを理解してもらうことと、すべてを話すことは同じではありません。
④ 「お願い」ではなく「仕事を進めるための相談」と考える
職場に配慮をお願いすることに対して、申し訳なさを感じる方もいるかもしれません。
しかし、仕事を円滑に進めるために必要なことを相談するのは、決して悪いことではありません。
たとえば、周囲の音が気になって集中しにくい場合には、「静かな場所にしてください」と伝えるだけでなく、「データ入力の際に周囲の話し声で集中が途切れやすいため、作業場所について相談できますか」と伝える方法があります。
仕事への影響と希望する対応を具体的にすることで、職場側も実現可能な方法を一緒に考えやすくなります。
もちろん、希望した方法がそのまま実現するとは限りません。
職場の状況も踏まえながら、双方で話し合い、働きやすい方法を探していくことが大切です。
⑤ 伝えた後も、必要に応じて見直していく
自分の特性や必要な工夫は、一度伝えれば終わりというものではありません。
実際に仕事を始めてみると、想像していたよりも取り組みやすいことがあったり、反対に、新しい困りごとが見つかったりすることもあります。
そのため、相談した内容が実際に役立っているのかを振り返り、必要に応じて調整していくことも大切です。
仕事の内容や職場環境が変われば、必要な工夫も変わるかもしれません。
自分の特徴を理解し、伝え、実際に試しながら調整していくことが、安定して働くための一つの方法になります。
「自分のことを伝える力」も仕事のスキル
自分の特性を伝えることは、苦手なことを周囲に知ってもらうためだけではありません。
自分がどのような仕事で力を発揮できるのか、どのような方法なら正確に作業できるのかを伝えることも、職場での信頼関係づくりにつながります。
また、障害を開示して働く場合と、開示せずに働く場合では、相談できる内容や利用できる支援が異なることもあります。
そのため、何をどこまで伝えるかについては、一人で判断せず、就労支援員などと相談しながら整理することも一つの方法です。
大切なのは、無理に自分のことをすべて話すことではなく、自分の希望を大切にしながら、必要な情報を適切に伝えられるようになることです。
ディーキャリアでは「自分のことを伝える準備」も大切にしています
ディーキャリアかごしまオフィスでは、ライフスキルコースで自己理解を深め、ワークスキルコースで職場を想定した活動に取り組みながら、自分の得意・苦手や必要な工夫を整理していきます。
その中で、自分では当たり前だと思っていたことが強みだと分かったり、苦手な場面でも工夫によって取り組みやすくなることに気づいたりする場合があります。
こうした経験は、就職活動で自分の特徴を説明する時や、就職後に職場へ必要な配慮を相談する際にも役立ちます。
また、ナビゲーションブックなどを活用し、自分の特徴や対処方法を整理することもできます。
私たちは、自分のことを理解するだけでなく、それを周囲に伝え、実際の仕事に活かせるようになることを大切にしています。
まとめ|自己理解は「伝えて活かすこと」までが大切
今週は、自分の強みや苦手なこと、仕事の覚え方、集中しやすい環境など、さまざまな視点から自己理解について考えてきました。
自分の特徴を知ることは大切ですが、それだけで仕事の困りごとが解決するとは限りません。
必要な工夫を考え、周囲に相談しながら、自分の力を発揮できる環境を整えていくことも重要です。
そして、自分のことを伝える時には、苦手なことだけでなく、どのような方法なら仕事を進められるのかも一緒に伝えてみましょう。
自己理解は、自分のことを知って終わりではありません。
知ったことを仕事に活かせるようになることが大切です。
ディーキャリアかごしまオフィスでは、見学・体験も随時受け付けています。
自分の特性や働き方について整理してみたい方も、お気軽にお問い合わせください。
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