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【発達障害あるある】大人の発達障害の方が自分と向き合うには
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスのサービス管理責任者(保有資格:臨床心理士・公認心理師)の鈴木です。
以前のブログで発達障害に関する「うつと自己理解の重要性について」について記載しました。
臨床心理士の知識と、発達障害のある方を支援した経験にもとづき今回は「大人の発達障害の方が自分と向き合うには」についてお伝えします。
1.大人になって発達障害と診断され、抑うつ状態になったら
「うつ」という言葉は日常に浸透していますが、うつ病、抑うつ気分、躁鬱など多様な意味を含むため、誤解を招かないよう注意が必要です。
気分の落ち込みや意欲低下、不眠、漠然とした不安など、自身のネガティブな感情を認識し、言語化を試みることで、自己理解の第一歩となります。
自己理解を深めるには、気分の変化だけでなく、ケアレスミスや集中力の低下、睡眠や食欲の変化といった身体的なサインにも意識を向けることが重要です。
これらを客観的に捉え、他者と共有することで、自分自身の物事の捉え方や思考の癖を知ることができます。
書籍やインターネットで情報を収集し、自分に当てはまるものがないか確認することも有効です。
そして、適切な自己理解の先に、自分に合った「うつ」への対処法が見つかります。
自身の不調を早期に察知し、軽度・重度といったストレスサインを分類しておくことが大切です。
現代はさまざまな対処法がインターネット上にありますが、大切なのは「自分に合うか」「継続できるか」「効果があるか」を見極めること。
もし一人での実践が難しいと感じたら、専門家のサポートを検討しましょう。
2.回復の段階について
大人になって発達障害と診断されると、意欲低下して何もやる気が起きないこと、「早く働かなければ」と焦ることなど、さまざまな問題に直面します。
もちろん、お金を稼がないと暮らしていけないことや、休職、無職期間によって、再就職ができるか、心配に感じることもあるでしょう。
上記のような考えをもつことは当たりまえのことなので、まったく否定する必要はありません。
大事なのは、心配や焦りの気持ちを持ちながらも、回復に向けての動きをとれるか、ということです。
自分がうまくいかないこと、できないことについて傷つくことは当たり前で、まずはこの傷つきへのケアをしましょう。
方法としては、療養すること、自己理解を深めることがあげられます。
療養、静養することに慣れていない方も一定数いらっしゃいます。
ずっと働いていると、自分は何をしたら休めるのか、何をしたら楽しいのか、見失ってしまうこともあるでしょう。
ですので、自分にとっての静養方法、楽しみを再発見することも必要かもしれません。
間違っても、自分を責めることや反省しすぎないことです。
方法としては、自分の心に思いをはせてみることに加え、発達障害や困りごとに関する書籍等から情報収集してみることです。
とくに、生成AIを活用して、優しく教えてもらう、自分が傷つかないように情報提供してもらうことなどで自分に合った振り返りをしていきましょう。
3.適切な支援を受けるには
自分自身と向き合うことは容易なことではありません。
ASD特性により、難しさに拍車をかけることもあるでしょう。
障害受容や自己理解を、専門的な支援を受けながらおこなうことも方法の1つです。
ディーキャリアITエキスパート田町オフィスでは、特性による困りごとを皆様からヒアリングし、実際に皆様の実体験、困ったことをヒアリングし、対処法を相談し、学びを深めることができるよう支援しております。
とくに大人の発達障害においては、自己対処スキルが社会で活躍する際には求められます。
障害者雇用枠の面接時に質問されることもあることから、企業が重視している可能性が高いと言えるでしょう。
自分が暮らしやすくなる、働きやすくなるために必要なスキルを学ぶことができます。
例えば「雑談が苦手」という困りごとがあった時に、雑談が必要ない職種を選ぶことで苦手を回避する、配慮事項として企業に伝えることで、職場のメンバーにわかってもらうことができます。
もちろん、本人に雑談ができるようになりたい、という希望があれば、我々と一緒に練習をしましょう。
※参考:「合理的配慮事例」
経験値不足や学びの機会がなくてできないまま、ということも多分にありえます。自分に必要なサポートを見極め、一緒に学んでいきましょう。
問い合わせは専用のフォーム、メール、お電話等で承っておりますので、自分に合った方法でお問い合わせください。
ディーキャリアでは、利用者の皆様の困りごとを解消し、自己管理をおこなえるよう、特性理解の訓練を提供しています。
自己理解の方法や、ストレスの把握、ストレスコーピングの方法を学ぶことができます。
皆様の苦手なことやトラブル場面において、効果的な対応方法を身につけられるように練習していきましょう。

ブログ担当 臨床心理士 鈴木
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