長期的に安心した就労目指すためのサービス「定着支援」ってなに?
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスの鈴木です。
今回は精神疾患や発達障害のある方が、安心して、長期的に、自分らしく働くためのサービスである「就労定着支援」に関してご紹介します。
就労移行支援事業所で定着支援をしてくれないの?
ディーキャリアに通っている利用者は、最大で2年間ご利用いただき、就職を目指して訓練をしています。その後無事に就職できたのちは、就労移行支援事業所として6か月間の定着支援が努力義務として課せられています。ディーキャリアでは6か月間の定着支援は、ご希望に応じておこなっています。実施方法としては月に1回程度、ご本人、企業担当者の3者で30分から1時間程度時間をいただき、日々の業務での困りごとを聞き出し、長期的に働けるようにフォローアップをしています。
就労移行支援事業所の利用期間に関しては、下記のブログをご参照ください。
どれくらいで就職できる?~就労移行支援事業所の利用期間について~
定着支援ってなに?
6か月の就労移行支援事業所としての定着支援が終了した際には、その後の支援について大きく以下の3つから選ぶことができます。
①ディーキャリアの就労定着支援事業と契約をし、最大3年間の定着支援を受ける
②なかぽつなど地域の福祉サービスを活用して定着支援を受ける
③どのサービスも使用せず、そのまま働く
③を選択される方は、体調面でとても安定している方に限りますので、ごく一部です。ほとんどの方が①か②を選択され、支援の継続を望みます。それでは2つの定着支援の違いについてご紹介します。
①就労定着支援事業について
就労移行支援事業所と就労定着支援事業の違いは、就労移行支援事業所が「就職」を目指すのに対して、就労定着支援事業は「就職後のサポート」を目指す障害者福祉サービスであることです。
実施方法は就労移行支援事業所で実施していたものとあまり変わりませんが、安定している利用者については企業担当者は同席せず、ご本人と支援員の2者間で実施することもあります。就労定着支援事業になってくると、必ず月に1回以上の面談が必要なっており、レポートを作成し、企業側に提出する必要があるので、努力義務でおこなっていた就労移行支援事業の定着支援より、よりスケジュールが細かくなります。利用期間は1年ごとの更新で、最長3年間までサポートを受けられます。
就労定着支援事業とほかの定着支援との最大の違いは、前年度の世帯収入に応じて毎月利用料が発生することです。1年目はみなさん、前年度は就労移行支援事業所に通っていた関係で収入がない方がほとんどなので、利用料が発生しないケースが多いですが、2年目以降はおおよそ前年度の収入が240万を超える場合は、毎月3500円程度の利用料が発生します。
基本的には1年後の更新になりますが、いつでもやめることができるので、料金が発生する前に就労定着支援事業をやめ、地域の定着支援を使用する方もいらっしゃいます。
②地域のなかぽつなどの定着支援について
「なかぽつ」は福祉業界用語で、正式には「障害者就業・生活支援センター」の名称で運営しています。名前が長いことから、名称の就業と生活の間にある「・」をとって「なかぽつ」と呼ばれています。こちらでは障害をお持ちの方が生活面や仕事面に関しての相談ができます。
令和5年4月1日時点で全国に337箇所設置されておりますので、お住いの地域にはあることが多いです。
なかぽつの定着支援の最大の特徴は料金がかからないことです。ただ、就労定着支援事業と違い、「必ず月に1回面談を実施しなければいけない」という制約がないので、3か月に1回の頻度や半年に1回の頻度で、ご本人がなかぽつに来社いただき実施することが多いです。また、ご本人が困りごとを感じたら、ご本人から発信をしていただき、面談日を調整するという事業所もありますので、体調の安定されている方が、もしもの備えのために使用するケースが多いです。
どっちの定着支援を使うべき?
利用者の体調の安定具合や仕事内容にもよりますが、就職後「6か月」が経過すると、多くの利用者が勤務時間の延長、正社員への転換、もう少し高度な職務内容に変更などの転換期にあたることがあります。ちょうど転換期に就労移行支援事業所の定着支援が終了してしまうので、ほとんどの方には、先ほどご紹介した①か②の定着支援のご利用をおすすめしています。
どちらを選んでいただいても構いませんが、同じディーキャリアの就労定着支援事業をご利用いただいたほうが、就労移行支援事業所を使用していた経過や、その時に支援や定着に入っていたスタッフとすぐに連絡をとることができるので、何かあった際のフォローはすばやくおこなうことができます。また、月に1回必ず面談ができるので、困りごとが小さいうちに解消できます。
そもそも定着支援って必要なの?
精神・身体・知的の障害者手帳をお持ちの人の中で、やはり精神手帳をお持ちの方の離職率がとても高い傾向にあります。人間関係のトラブルを抱えることが多く、人によっては病状を悪化させて退職にいたるケースも少なくありません。数字で見ると3か月後で69.9%、1年後では49.3%の方が離職されています。
ですが、ディーキャリアの就労定着支援事業では3年間の職場定着率は95%以上です。まさしく、長期的に安心して、自分らしく働けるためのサポートを利用者に応じておこなっている結果だと思います。転職回数が多い方は特に「長期就労」を目指してディーキャリアに通われています。就職がゴールではなく、その先の支援にも力を入れておりますので、ぜひ安心してご利用いただければと思っています。
定着支援や就労移行支援事業にご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
文責:就労支援員 鈴木慧南
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