ワーキングメモリーってなに?~短期記憶が苦手な方へ~
こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスの鈴木です。
本日発達障害のある方が苦手なことが多い記憶力の一つ、「ワーキングメモリー」についてご紹介します。
ワーキングメモリーとは?
ワーキングメモリーとは、比較的短い時間に頭の中で情報を整理し、同時に処理するスキルのことをいいます。他の言葉では短期記憶、作業記憶、作動記憶などと呼ばれることがあります。日々の日常生活、勉強、職場などあらゆるところでこのスキルが必要になります。
ワーキングメモリーが低いとどうなる?
学校で授業を受ける時やお仕事をする中で、「さっきのことってなんだっけ?」とわりと直前のことを覚えていられないことはありませんか?例えば、上司から「明日はスーツでくるように」と伝えられた次の瞬間、明日はなにを着て行けばいいんだっけ?と確認しないと思い出せないような状態です。なんの対策もしていないと、「すぐに確認してくる」「理解するのに時間がかかる」などマイナスな印象を持たれてしまう可能性もあります。
他にもワーキングメモリーが低い方の困りごとは以下のようなものがあげられます。
①人の話を聞きながらメモすることが苦手
②「4+8+7」といった3つ以上の数字が絡む計算が苦手
③複数の口頭指示を覚えていられない
④同じミスを何度も繰り返してしまう
⑤前の作業のことを考えすぎて切り替えがうまくできない
当てはまるものがあって現在お悩みを抱えているのであれば、ワーキングメモリーを活用した活動が苦手かもしれません。一度専門機関で専門的な検査をしてみると、ご自身の記憶や頭の使い方に関する傾向が分かるので、より具体的な対応策が考えられると思います。
ワーキングメモリーの鍛え方
ワーキングメモリーの容量は個人によって差がありますが、それを鍛えて要領を広げることもできます。例えば、人の話を聞きながらメモを取ることが苦手な場合、メモをする時間をもらうことで、抜け漏れの防止をしています。上司から指示があった際には、まずは聴覚を使って話を聞き、区切りのいいところ、またはメモが取れる範囲で話を区切っていただき、メモを取るようにしていただきくことができます。その後、内容の確認をし、指示内容があっているか確かめています。こちらは少し時間がかかりますが、慣れてくると、少しづつ話を聞きながらもメモが取れるようになっていきました。
また、チェック表を活用することも効果的です。ルーティン業務を忘れてしまうこともあるので、毎日おこなう業務は付箋に書き出して、事業所で毎日使うファイルに貼り付け、確認作業をおこないました。また、日々のタスクは優先順位を付けたうえでメモをしていき、終わったら削除するなど、簡単な工夫で対応できることがあります。
ワーキングメモリーに関しての具体的な解決方法は以下のブログもご参考ください。
ADHD特有の思考と、効率的な学習、仕事の進め方
これらの配慮事項は、利用者さんが実際に就職した先の企業さまでも対応いただいています。就労移行支援事業所では覚えられないことを諦めるのではなく、覚えることにコミットする支援を受けることができます。
ワーキングメモリーに関してお悩みを抱えている方がおりましたら、ぜひお気軽に見学にお越しください。
文責 就労支援員 鈴木慧南
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