【発達障害あるある】仕事の要領が悪いと指摘されてしまう方の特徴と対処法

こんにちは。ディーキャリアITエキスパート田町オフィスです。

2022年12月27日のブログで、ADHD傾向と仕事の進め方について説明いたしました。

今回は、「仕事の要領が悪い」と指摘されてしまう方について、特徴と対処法についてお伝えします。

1．特徴

仕事や家事をしていて、「同じミスを繰り返す」「仕事が遅いと言われる」ことはありませんか。

多くの方は、同じ作業を繰り返すと、慣れて業務効率が上がったり、工夫するポイントが分かってきたりするものです。

しかし、どうしても苦手な作業や抽象的なタスクがあるのも事実です。

仕事をする上で、自分の得意でない作業をすることになった際には、要領の悪さが目立ってしまうことがあります。

これは、ASD（自閉症スペクトラム障害）の特徴の1つである「物事が一定不変であることへのこだわりや同じ行動の反復」として説明できます。

かみ砕くと「1度決まったやり方をし続ける、途中で変えることが苦手」と説明することができます。

効率の良し悪しに関わりなく、自分のやり方が身についてしまうと、後から変えることが特性上困難、とも言えるでしょう。

もちろん、すべての作業において「変更できない」わけではなく、一人ひとりの特性によって、作業の得意不得意は変わってきます。

また、1度体調を崩したことがある方は、業務をする上で体力や思考力が低下し、なかなかもとのパフォーマンスを発揮できない、ということもあります。

疲れやすさやミスの多さ、判断能力の低下等で、要領の悪さを実感することもあるようです。

2．対処法

上記の特徴を感じることがあった場合には、上手に対処することで、ぐっと働きやすさを感じることができるでしょう。

対処法①　自分で手順書を作る 　

対処法の1つ目は「自分で」手順書を作ることです。

仕事をする時に、前任者から作業内容の説明があったり、マニュアルが渡されたりすることがあるでしょう。 マニュアルを見てこなすことができれば、要領の悪さを感じることはないでしょう。

しかし、1度覚えた作業において、手順の変更、効率化の見直しはよくあることです。 この変化に対応できないと「要領が悪い」と指摘されかねないでしょう。

手順の変更を指示された時には、「自分で手順書を作る」ことに取り組んでみてください。 説明を受けて終わりではなく、手順書を作る工程でアウトプットとして手順の反すうになります。

そして、変更後の作業をおこなう時に、自分で作った手順書を見ながら作業することに取り組んでみてください。

対処法②　環境設定・準備する

特性検証とは、自分の得意、苦手を把握することです。

得意な作業と苦手な作業を理解しておくだけで、仕事のしやすさは変わってきます。得意な作業は、苦労しなくても意欲的に取り組みやすくなります。

苦手な作業は、とりかかる前に「準備をすること」ができるでしょう。要領の悪さは、この「準備をすること」で解消を目指します。

具体的な準備は、対処法①の手順書を用意することに加え、作業に取り組みやすい環境を作る（例：視界に余計なものが入らない、静かな場所、集中できる時間帯を設定する）などが考えられます。

仕事によっては、考えてみるといますぐ取り組まなくても良いこともあります。

必要でしたら業務の優先順位を上司と相談することも、環境設定に繋がります。

対処法③　専門家に相談する 　

要領の悪さを指摘されたり、自分のできなさを痛感すると、傷ついたりモチベーションが下がったりするものです。

また、ネガティブ感情が続くと、退職や転職を検討することもあるでしょう。 自分一人で悩み、解決まで至ることができれば問題ありません。

しかし、上記対処法に取り組んでも解決しなければ「専門家への相談」を提案します。 すでに心療内科・精神科への通院を行っている方は、主治医の先生に相談してみてください。

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文責　臨床心理士　鈴木

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