【ITリテラシーとAIリテラシーの違い】どちらが必要?発達障害の私が考える、AI時代に身につけたい2つの力【AI×IT就労移行支援・立川】
〜道具を使う力と、道具と付き合う力。AI時代の就職に必要な2つのリテラシー〜
「ITリテラシーが大事」とは、よく聞きます。でも最近は、「AIリテラシー」という言葉も見かけるようになりました。この2つは、何が違うのでしょうか? どちらを身につければいいのでしょうか?
こんにちは!ディーキャリアITエキスパート立川オフィス/立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
この記事では、ITリテラシーとAIリテラシーの違いと、AI時代に働くために、どちらをどう身につけていけばいいのかをお伝えします。最後に、私がAIと付き合う中で大切にしている「6つのポイント」も紹介します。
1. 国も「AIを含めたリテラシー」を求めている
経済産業省と情報処理推進機構(IPA)は、デジタルの時代に働く人に求められる知識やスキルをまとめた「デジタルスキル標準」を公表しています。その中の「DXリテラシー標準」は、すべての働く人が身につけるべき知識やスキルを定めたものです。
生成AIが広まったことを受けて、2023年8月には、このDXリテラシー標準に生成AIに関する内容が加わりました。2026年4月には、AIの進展をふまえた新しいバージョンも公表されています。
つまり、これからの働く人には、ITを使う力に加えて、AIと上手に付き合う力も求められる時代になっているのです。
2. ITリテラシーとAIリテラシーの違い
ITリテラシーとは
ITリテラシーとは、パソコンやスマホ、インターネットなどの道具を使いこなし、情報を正しく扱う力のことです。
たとえば、次のような力です。
- パソコンやスマホの基本の操作
- メールやチャットでのやりとり
- インターネットでの情報の調べ方
- パスワードの管理など、基本的なセキュリティの知識
AIリテラシーとは
AIリテラシーとは、AIの特徴や限界を知ったうえで、上手に使い、出てきた答えを確かめ、リスクに気をつけながら付き合う力のことです。
たとえば、次のような力です。
- AIに、目的に合った頼み方をする
- AIの答えが正しいかを、自分で確かめる
- AIのくせや、苦手なことを知っておく
- 個人情報など、入力してはいけないものを判断する
- 最後の判断を、AIに任せきりにしない
違いを比べてみると
| 比べる点 | ITリテラシー | AIリテラシー |
|---|---|---|
| ひと言でいうと | 道具を使いこなす力 | 道具と付き合う力 |
| 相手 | 決まった通りに動く道具 | 毎回、答えが変わることがある道具 |
| 大切なこと | 正しい操作、正しい情報の扱い | 答えを確かめる、頼りすぎない |
| 間違いへの向き合い方 | 操作を間違えないようにする | AIが間違えることを前提にする |
| 変化の速さ | 比較的ゆっくり | とても速い。時期によって特徴が変わる |
ITリテラシーは、AIリテラシーの「土台」
AIを使うには、パソコンやスマホを操作し、インターネットにつなぎ、情報を正しく扱う力が必要です。つまり、ITリテラシーは、AIリテラシーの土台になります。
ただし、「ITを完璧にしてからAIに進む」必要はありません。AIに「このパソコンの操作が分からない」と聞きながら、ITの力を一緒に身につけていくこともできます。2つは、同時に育てていけるのです。
3. 私が大切にしている、AIリテラシーの6つのポイント
AIリテラシーと聞くと、難しそうに感じるかもしれません。でも、私がAIと付き合う中で大切にしていることを並べてみると、どれも特別な知識ではありませんでした。
ポイント① AIは「誰かの完璧な計画」をまねしてくる、と知る
AIは、こちらの体調や状況を知らないまま、誰かにとっての完璧な計画を提案してくることがあります。だから私は、AIの提案を受け取ったら、一呼吸おいて「今の自分の体調と環境で、できるか」を自分で確かめます。https://dd-career.com/office_blog/it-tachikawa/
ポイント② AIの「くせ」を知る
AIには、それぞれ答え方のくせがあります。こちらをほめてくれるAIもあれば、慎重なAIもあります。くせを知っておくと、場面に合わせて使い分けられます。
ポイント③ 時期によって、AIの特徴は変わると知る
AIは、時期によって中身のモデルが新しくなり、そのたびに特徴が変わることがあります。「このAIはこういうもの」と決めつけず、ときどき答え方を確かめ直すことが大切です。
ポイント④ 「自分を教えること」と「個人情報を入れること」を分ける
AIに「私は図にすると覚えやすい」「質問が多くなりやすい」など、自分の特徴を伝えると、答えが自分に合ったものになっていきます。でも、名前や住所、病名、職場の情報などの個人情報は入れません。この線引きは、AIリテラシーの大切な基本です。https://dd-career.com/office_blog/it-tachikawa/
ポイント⑤ 「今すぐ必要か」で、情報との距離をとる
AIの新しいツールやニュースは、毎日のように出てきます。全部を追いかけると、焦りや不安が大きくなります。私は「これは今の自分に、今すぐ必要か」で考え、必要なものだけを選ぶようにしています。
(関連記事:https://dd-career.com/office_blog/it-tachikawa/ ※DI「AIのニュースが怖い」記事の個別URLに差し替え)
ポイント⑥ AIは「環境のひとつ」として使う
AIは、やる気や答えを直接生み出してくれる魔法ではありません。机や時間帯と同じ、働きやすい環境をつくるための道具のひとつです。使う場面や時間を決めて、AIに振り回されないようにしています。
https://dd-career.com/office_blog/it-tachikawa/
4. 発達障害の特性がある人にとって、AIリテラシーは「味方」になる
AIリテラシーは、発達障害の特性がある人にとって、とても心強い力になります。たとえば、次のような使い方です。
- 長い文章を読み飛ばしやすい人は、AIに要点をまとめてもらう
- 口頭の指示が抜けやすい人は、チャットの指示の分からない部分をAIで推測する
- 話したい気持ちが止まらない人は、ムダ話の8割をAIに話してスッキリする
ただし、それは「AIに任せきりにする」ことではありません。AIの特徴と限界を知り、答えを確かめ、最後は自分で判断する。このAIリテラシーがあってこそ、AIは自分の苦手を補う、頼れる道具になります。
5. どうやって身につければいい?
ITリテラシーは、日々の操作の中で
パソコンの基本操作、メールやチャット、ファイルの管理など、ITリテラシーは、実際に手を動かしながら身につけていくのが近道です。
AIリテラシーは、「試して、確かめて、振り返る」で
AIリテラシーは、本を読むだけでは身につきにくい力です。実際にAIに頼んでみる、答えを確かめる、うまくいかなかったら頼み方を変える。この「試して、確かめて、振り返る」をくり返すことで、少しずつ身についていきます。
一人で試すのが不安なときは、誰かと一緒に学ぶ場を使うのもおすすめです。
まとめ:ITは「使う力」、AIは「付き合う力」
ITリテラシーは、パソコンやスマホなどの道具を使いこなす力。AIリテラシーは、AIの特徴と限界を知り、答えを確かめながら付き合う力です。ITリテラシーは、AIリテラシーの土台になります。でも、どちらかを先に完璧にする必要はなく、同時に育てていけます。
AIは、誰かの完璧な計画をまねしてくる。くせがあり、時期によって特徴も変わる。自分を教えても、個人情報は入れない。今すぐ必要かで、情報との距離をとる。AIは環境のひとつとして使う。こうしたポイントを押さえれば、AIは、自分らしく働くための頼れる道具になります。
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- ITやAIが苦手で、AI時代に働けるか不安
- AIを使ってみたいけど、何から始めればいいか分からない
- AIの答えを、どこまで信じていいか分からない
- 自分の特性を、ITやAIで補いながら働きたい
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリアITエキスパート立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリアITエキスパート立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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