発達障害の私が思う、ストレスコーピングが難しい本当の理由——そもそもストレスに気づけない【就労移行支援・立川】
〜「気づいたら限界」をなくす、自分のストレスに早く気づくライフハック〜
「ストレスとうまくつきあいましょう」と言われても、そもそも自分がストレスを感じていることに気づけない。気づいたときには、もう限界を超えていて、体調を崩してしまう——そんな経験、ありませんか?

こんにちは!ディーキャリアITエキスパート立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
就労移行支援では「ストレスコーピング(ストレスへの対処法)」という言葉をよく聞きます。でも、私はずっと思っていました。対処法を知らないことより、そもそも「自分がストレスを感じている」ことに気づけないことのほうが、ずっと大きな問題なんじゃないかと。
どんなに良い対処法を知っていても、ストレスに気づけなければ、使うタイミングがありません。この記事では、なぜ自分のストレスに気づけないのか、そしてどうすれば早く気づけるのかを整理してお伝えします。
1. なぜ、自分のストレスに気づけないのか?
ストレスに気づけないのは、あなたが鈍いからでも、我慢しすぎだからでもありません。いくつかのごく自然な理由があります。
- 体の内側からのサインに、気づくのが遅れやすいから。
発達障害のある方は、外からの刺激(音や光)には敏感な一方で、体の内側から来る感覚——「疲れた」「しんどい」「ストレスが溜まっている」——に気づくのが遅れやすい傾向があります。だから、ストレスが溜まっていても、それを感じ取れないまま、限界まで走り続けてしまうのです。
- 「頑張らなきゃ」で、自分の状態を後回しにしてしまうから。
「ちゃんとやらなきゃ」「迷惑をかけちゃいけない」と気を張っていると、自分の状態に意識を向ける余裕がなくなります。目の前のことに集中しているうちに、自分のストレスは後回しになり、気づいたときには溜まりきっている、ということが起きます。
- 「これくらい普通」と、ストレスを見過ごしてしまうから。
発達障害のある方は、日常的に多くの負荷を抱えているため、「しんどいのが普通の状態」になっていることがあります。すると、本当は大きなストレスがかかっていても、「これくらい、みんな我慢している」と見過ごしてしまう。自分の限界のラインが、わかりにくくなっているのです。
2. まず知っておく!対処より先に、「気づくこと」が土台になる
「ストレス対処の方法さえ知れば、うまくいく」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
ストレスへの対処法(ストレスコーピング)は、たくさんあります。深呼吸、散歩、相談する——どれも有効です。でも、それらを使うには、まず「今、自分はストレスを感じている」と気づく必要があります。 気づけなければ、どんなに良い対処法も、使うタイミングがありません。
つまり、ストレス対処の「土台」は、対処法そのものではなく、「自分のストレスに気づく力」なのです。ここが抜けていると、対処法をいくら学んでも、うまくいきません。
そして、ストレスに気づく力は、生まれつきの感覚だけに頼るものではありません。「サインを外から見えるようにする」ことで、気づけるようになります。体の内側の感覚が読み取りにくいなら、記録したり、決まった時間に振り返ったりして、外側から自分の状態をチェックすればいい。気づく力は、工夫で補えるのです。
3. その場で試せる!自分のストレスに早く気づく工夫
自分のストレスに、限界の前に気づくための工夫を紹介します。
【工夫①】自分の「ストレスのサイン」を、あらかじめリストにしておく
自分がストレスを感じたときに出るサインを、落ち着いているときに書き出しておきましょう。
- イライラしやすくなる
- 眠れない、または寝すぎる
- 頭痛や肩こりが出る
- 欲が変わる(食べ過ぎ、食欲がない)
- 好きなことも楽しめなくなる
- 小さなことが気になり始める
自分のサインを知っておくと、「あ、今これが出ている。ストレスが溜まっているかも」と、早めに気づけます。感覚に頼れないぶん、サインを「知識」として持っておくのです。
【工夫②】決まった時間に「今日の自分」を点数でチェックする
ストレスは、感覚では気づきにくくても、数字にすると見えてきます。1日の終わりに、「今日の疲れ・ストレスは10点満点で何点か」を手帳やアプリに記録しましょう。「昨日は4点だったのに今日は8点」と数字で見ると、感覚ではわからなかったストレスの高まりに気づけます。決まった時間にチェックする習慣が、気づく力を育てます。
【工夫③】体のサインを「チェックする時間」を作る
自分から意識しないと、体のサインは見過ごしてしまいます。1日に何回か、「今、肩に力が入っていないか」「頭は重くないか」「呼吸は浅くないか」と、体をチェックする時間を作りましょう。体は、心より先にストレスのサインを出していることが多いです。体に意識を向けるだけで、早めに気づけます。
【工夫④】信頼できる人に「客観的に見てもらう」
自分では気づけないストレスも、周りの人には見えていることがあります。「最近、疲れてない?」と声をかけてくれる人がいると、自分では見過ごしていたストレスに気づけます。信頼できる人や支援者に、「私が疲れていそうなときは教えてください」と伝えておくのも、一つの手です。気づく力を、周りと分け合うのです。
■ まとめ:ストレス対処の第一歩は、「気づくこと」から
「ストレス対処ができない自分はダメだ」と一人で抱え込むのをやめて、「ストレスのサインをリストにする」「点数でチェックする」「周りに見てもらう」という道具を使いながら、自分のストレスとちょうどいい距離でうまくつきあっていこう。
ストレスコーピングが難しい本当の理由は、対処法を知らないことではなく、そもそも自分のストレスに気づけないことにあります。でも、気づく力は、工夫で補えます。サインをリストにする、数字でチェックする、周りに見てもらう——外側から自分の状態を見えるようにすれば、限界の前に気づけるようになります。気づけたら、対処は、その次でいいのです。
もしストレスが強く、体調が長くすぐれないときは、無理をせず、信頼できる人や医療機関に相談してくださいね。
最後に:ディーキャリアITエキスパート立川オフィスで「自分のストレスに気づく力」を一緒に育てよう
ディーキャリアITエキスパート立川オフィスでは、セルフケアシートなどを使いながら、自分のストレスや体調のサインに気づく力を育て、自分に合った対処法を見つけていくプログラムに取り組んでいます。「気づいたら限界を超えている」「自分のストレスがわからない」「ストレスとうまくつきあえるようになりたい」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリアITエキスパート立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリアITエキスパート立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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