発達障害の私が思う、指摘されるとなぜ苦しいのか——完璧主義じゃないのに、理想と現実のギャップ【就労移行支援・立川】
〜「指摘=自分の否定」に感じてしまう心のしくみを、やさしく解きほぐす方法〜
ちょっと指摘されただけなのに、胸がぎゅっと苦しくなる。「完璧を目指しているわけじゃないのに、なんでこんなに刺さるんだろう」——そんな自分に、戸惑ったことはありませんか?

こんにちは!ディーキャリアITエキスパート立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
私は、指摘されるのがとても苦手です。「ここを直して」と言われただけで、頭が真っ白になって、その日一日引きずってしまう。不思議なのは、自分では完璧主義のつもりはないということ。完璧にやろうなんて思っていないのに、なぜか指摘が苦しい。長いあいだ、この理由がわかりませんでした。
この記事では、なぜ完璧主義でもないのに指摘が苦しいのか、その心のしくみを、できるだけやさしく解きほぐしていきます。理由がわかると、少しだけ、指摘への向き合い方が変わってきます。
1. なぜ、指摘されるとこんなに苦しいのか?
指摘が苦しいのは、あなたが打たれ弱いからでも、わがままだからでもありません。いくつかのごく自然なしくみが重なっています。
- 「指摘された内容」を、「自分そのもの」への否定だと受け取ってしまうから。
本来、指摘は「その作業」や「その結果」に向けられたものです。でも発達障害のある方は、「ここを直して」という言葉を、「あなた(という人間)はダメだ」と、自分の存在ごと否定されたように受け取ってしまうことがあります。指摘の対象と、自分自身が、分けられずにくっついてしまうのです。だから、小さな指摘でも大きく刺さります。
- これまで「できない」と言われ続けてきた記憶が、指摘に重なるから。
発達障害のある方の多くは、これまで「なんでできないの」「また間違えた」と指摘されてきた経験を積み重ねています。だから新しい指摘を受けたとき、その一つの指摘だけでなく、過去の「できなかった記憶」まで一緒によみがえってきます。今の指摘は小さくても、過去の痛みが重なって、大きな苦しさになるのです。
- 完璧主義でなくても、「理想の自分」と「現実」のギャップに苦しむから。
ここが、この記事の一番大切なところです。「完璧にやろう」とは思っていなくても、心のどこかに「本当はちゃんとやりたい」「せめて人並みにできたら」という”理想の自分”がいます。指摘されると、その理想と、うまくできなかった現実とのギャップを、突きつけられます。完璧を目指していなくても、「思っていたようにできなかった」というギャップは、十分に苦しいのです。指摘が苦しいのは、完璧主義だからではなく、あなたが真剣に「ちゃんとやりたい」と願っているからなのです。
2. まず知っておく!指摘が苦しいのは、真剣にやりたい気持ちがある証拠
「指摘くらいで苦しくなる自分は弱い」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
指摘が苦しいのは、あなたが弱いからでも、完璧主義をこじらせているからでもありません。あなたの中に「ちゃんとやりたい」という真剣な願いがあるからです。 どうでもいいことなら、指摘されても痛くありません。痛いのは、それだけ大切に思っている証拠なのです。
そして、苦しさの正体は「理想の自分」と「現実」のギャップです。このギャップ自体は、悪いものではありません。「こうありたい」という理想があるからこそ、人は成長できます。ただ、ギャップが大きすぎたり、そこに過去の痛みが重なったりすると、苦しさが必要以上に膨らんでしまう。だから大切なのは、ギャップをなくすことではなく、「指摘された内容」と「自分の存在」を、そっと切り分けることです。
「作業にダメ出しされた」のであって、「自分(の人間性)が否定された」わけではない——この切り分けができるだけで、苦しさはずいぶん軽くなります。
3. その場で試せる!指摘の苦しさをやわらげる対策
指摘の苦しさを少しやわらげるための、小さな対策を紹介します。
【対策①】「これは”作業”への指摘」と言葉にして切り分ける
指摘されて苦しくなったとき、頭の中で「これは”私”じゃなくて”作業”への指摘だ」と、あえて言葉にしてみましょう。ハードルを地面まで下げて、完全に切り分けられなくていいです。一度言葉にするだけで、指摘と自分の間に、ほんの少しすき間ができます。この小さなすき間が、苦しさをやわらげてくれます。
【対策②】指摘の中から「事実」だけを取り出す
指摘を「自分の否定」と感じたときは、感情を横に置いて、「相手が実際に言った事実だけ」を取り出しましょう。「ここを直して」と言われただけなのに、頭の中で「自分はダメだ」「才能がない」と拡大していないか。事実(言われたこと)と、自分が付け足した解釈(否定)を分けると、苦しさのループが止まりやすくなります。
【対策③】「理想と現実のギャップ」を、責める材料にしない
指摘でギャップを突きつけられたとき、「やっぱり自分はダメだ」と責めるのをやめましょう。ギャップは、あなたに「ちゃんとやりたい」という理想がある証拠です。「ギャップがある=ダメ」ではなく、「ギャップがある=成長できる余地がある」と捉え直してみてください。理想は、責める道具ではなく、進む方向を示す道しるべです。
■ まとめ:指摘が苦しいのは、あなたが真剣な証拠
「指摘くらいで苦しくなる自分はダメだ」と一人で抱え込んで責めるのをやめて、「作業への指摘だと切り分ける」「事実だけを取り出す」「ギャップを責める材料にしない」という道具を使いながら、指摘とちょうどいい距離でつきあっていこう。
完璧主義じゃないのに指摘が苦しいのは、あなたの中に「ちゃんとやりたい」という真剣な願いがあるからです。そして、指摘された内容と、あなたの存在は、別のものです。「作業にダメ出しされた」だけで、「あなたがダメ」なわけではありません。指摘と自分の間に、そっとすき間をつくる。それだけで、苦しさは少しずつやわらいでいきます。あなたが真剣であることは、責めるべきことではなく、大切にすべきことです。
最後に:ディーキャリアITエキスパート立川オフィスは「指摘=成長のヒント」に変えていける場所です
ディーキャリアITエキスパート立川オフィスでは、指摘やフィードバックを「自分を否定するもの」ではなく「成長のヒント」として受け取れるよう、安心できる環境の中で一緒に練習していくプログラムに取り組んでいます。「指摘されると引きずってしまう」「フィードバックが怖い」「自分と指摘を切り分けられるようになりたい」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリアITエキスパート立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリアITエキスパート立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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