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発達障害の私が思う「みんなできるからできるでしょ?」の誤解——だから自分の説明書を作る【就労移行支援・立川】

〜同じ発達障害でも一人ひとり違う、誤解をなくすためにすること〜

「他の発達障害の人はできているんだから、あなたもできるでしょ?」——そう言われて、うまく反論できないまま、モヤモヤした経験はありませんか?

こんにちは!ディーキャリアITエキスパート立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。

私は、この「みんなできるからできるでしょ?」という言葉に、何度も傷ついてきました。同じ「発達障害」という名前でくくられて、「あの人はできるのに、なんであなたはできないの」と比べられる。でも、それってすごく的外れなんです。同じ発達障害でも、一人ひとり、まったく違うから。

この誤解をなくすために私がたどり着いたのが、「自分の説明書」を作ることでした。この記事では、なぜ「一括り」の誤解が起きるのかを整理したうえで、誤解を減らすための、自分の説明書の作り方・使い方をお伝えします。


1. なぜ、「発達障害=みんな同じ」という誤解が起きるのか?

一括りにされてしまうのは、あなたに落ち度があるからでも、説明が下手だからでもありません。いくつかのごく自然な理由があります。

  • 「発達障害」という一つの言葉が、多様さを隠してしまうから。
    「発達障害」という言葉は便利ですが、その中身は本当に人それぞれです。同じADHDでも、忘れ物に困る人、じっとしていられない人、集中が続かない人——現れ方はまったく違います。でも「発達障害」という一つの言葉でくくられると、その多様さが見えなくなり、「みんな同じ」だと誤解されてしまうのです。

  • 相手は「一人の例」を全体だと思い込みやすいから。
    人は、身近に発達障害の人が一人いると、「発達障害の人はこういうもの」と、その一人を全体の代表のように受け取ってしまいがちです。「前にいた発達障害の人はできたのに」——たった一人の例を基準に、あなたを判断してしまう。これは相手の思い込みであって、あなたの問題ではありません。

  • 自分の特性を、うまく言葉で説明できないから。
    「自分は他の人とここが違う」と感じていても、それを言葉で説明するのは難しいものです。説明できないと、相手の「みんな同じでしょ」という誤解を、そのまま受け入れるしかなくなってしまいます。この「説明できないもどかしさ」が、誤解をそのままにしてしまう一因です。

2. まず知っておく!同じ発達障害でも、一人ひとり違っていい

「みんなできるのに、自分だけできないのはダメだ」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。

大前提として、同じ発達障害でも、一人ひとり、まったく違います。 得意なことも、苦手なことも、困る場面も、必要な配慮も、全部人それぞれです。「他の発達障害の人ができるから、あなたもできるはず」という言葉は、そもそも成り立っていないのです。

たとえるなら、「同じ日本人なんだから、みんな同じことができるでしょ」と言われているようなものです。同じ国の人でも、得意不得意はバラバラですよね。発達障害も、まったく同じです。

だから、あなたが「他の人はできるのに」と言われて傷ついたとき、それはあなたができないからではなく、相手が「一括り」という誤解をしているからです。そして、この誤解を減らすために有効なのが、「自分はこういう人間です」と伝える、自分の説明書(トリセツ)なのです。


3. その場で試せる!誤解をなくす「自分の説明書」の作り方・使い方

「みんな同じ」の誤解を減らすための、自分の説明書の作り方・使い方を紹介します。

【対策①】「自分の得意・苦手・必要な配慮」を3つに整理する

自分の説明書の基本は、「得意なこと」「苦手なこと」「あると助かる配慮」の3つです。

  • 得意:「決まった手順を正確にこなせる」
  • 苦手:「口頭指示が重なると抜け漏れが起きやすい」
  • 配慮:「指示はメモやチャットでもらえると助かる」

ハードルを下げて、完璧に書こうとせず、思いつくものから並べてみましょう。この3つがあるだけで、「あなたはこういう人」という具体的な情報が相手に伝わります。

【対策②】「みんなと違う点」を、あえて具体的に伝える

「一括り」の誤解を解くには、「自分は他の発達障害の人とここが違う」という点を、あえて具体的に伝えておくと効果的です。「同じADHDでも、私は忘れ物より、急な予定変更に弱いタイプです」——こう具体的に伝えておくことが大切です。

ただ、ここでひとつ知っておきたいことがあります。伝えたからといって、相手が必ず理解してくれるとは限りません。 相手の受け取り方は、自分ではコントロールできないからです。

でも、それでいいのです。大切なのは「自分のことを、正直に、でも相手も尊重しながら伝える」こと。これが、アサーション(自分も相手も尊重した自己主張)です。結果として相手が変わるかどうかは、過度に期待しない。「伝えること」まではやり切って、あとの相手の反応は手放す——この線引きが、自分を消耗させずに伝え続けるコツです。

【対策③】「できる・できない」を、状況とセットで伝える

「できません」だけだと、「他の人はできるのに」と比べられやすいです。「〇〇という状況ならできますが、△△が重なると難しくなります」と、状況とセットで伝えましょう。人は誰でも、条件によってできたりできなかったりします。それを具体的に伝えることで、「できない人」ではなく「こういう条件が必要な人」として理解してもらいやすくなります。

【対策④】説明書は「一度で完璧」を目指さず、少しずつ更新する

自分の説明書は、一度で完成させる必要はありません。働いたり生活したりする中で、「あ、これも苦手だった」「これは意外と得意だった」と気づいたら、少しずつ書き足していきましょう。自分の説明書は、育てていくものです。更新するたびに、自分への理解も深まっていきます。


■ まとめ:あなたは「発達障害」じゃなく、「あなた」です

「みんなできるのに自分だけできない」と一人で抱え込んで傷つくのをやめて、「得意・苦手・配慮を3つに整理する」「みんなと違う点を具体的に伝える」「状況とセットで伝える」という道具を使いながら、誤解とちょうどいい距離でスマートにつきあっていこう。

「他の発達障害の人ができるから、あなたもできるでしょ」——この言葉は、そもそも成り立っていません。同じ発達障害でも、一人ひとり違うからです。あなたは「発達障害」という一括りの存在ではなく、あなた自身です。

そして、伝えても相手が必ず変わるとは限りません。でも、それでいいのです。自分を正直に、相手も尊重しながら伝える。結果は過度に期待せず、手放す。その姿勢こそが、自分を消耗させずに、あなた自身を伝え続けていくための一番の道具になります。


最後に:ディーキャリアITエキスパート立川オフィスで「自分の説明書」を一緒に作ろう

ディーキャリアITエキスパート立川オフィスでは、一人ひとりの特性を丁寧に整理しながら、「自分の説明書」を作り、アサーション(自分も相手も尊重した伝え方)を身につけられるようにサポートしています。「みんな同じだと誤解されてつらい」「自分の特性をうまく説明できない」「自分に合った伝え方を身につけたい」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。

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■この記事を書いた人は?■

ディーキャリアITエキスパート立川・所沢オフィス編集部

普段は、ディーキャリアITエキスパート立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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