発達障害の私が思う「診断名って何だろう?」——当事者だけど、実はよくわかっていなかった話【就労移行支援・立川】
〜診断名に振り回されず、自分がラクになるためにつきあうライフハック〜
「ADHD」「ASD」「発達障害」——自分に診断名がついている。でも、正直なところ「それが何を意味するのか、実はよくわかっていない」。そんなふうに感じたことはありませんか?
こんにちは!ディーキャリアITエキスパート立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
私は当事者ですが、白状すると、長いあいだ「診断名って結局なんなんだろう」とよくわかっていませんでした。診断を受けたときも、「で、これからどうすればいいの?」という気持ちが正直なところでした。医師ではないので、専門的な意味を完全に理解しているわけではないんです。
でも、それでいいんだと今は思っています。この記事では、診断名とはそもそも何なのかを整理したうえで、診断名に振り回されずに、自分がラクになるためにつきあっていく、具体的な考え方をお伝えします。
1. なぜ、当事者なのに「診断名がよくわからない」のか?
診断名がよくわからないのは、勉強不足だからでも、理解力がないからでもありません。いくつかのごく自然な理由があります。
- 診断名は「医師が使う専門的な分類」だから。
診断名は、医師が医学的な基準にもとづいてつけるものです。専門的な分類なので、当事者が「その正確な意味」をすべて理解している必要はそもそもありません。医師ではない私たちが「よくわからない」と感じるのは、当たり前のことなのです。
- 診断名がついても、「これからどうするか」までは教えてくれないから。
診断名は「今のあなたの状態を説明する言葉」ではありますが、「これから具体的にどう生きればラクになるか」を教えてくれるわけではありません。だから診断を受けても「で、どうすればいいの?」というモヤモヤが残るのは、とても自然なことです。
- 同じ診断名でも、人によって困りごとがまったく違うから。
たとえば同じ「ADHD」でも、忘れ物に困る人、衝動性に困る人、集中が続かない人——現れ方は人それぞれです。だから「診断名を知る=自分のすべてがわかる」ではありません。診断名だけでは、自分の困りごとの全体像はつかめないのです。
2. まず知っておく!診断名は「あなたのすべて」じゃなく「一つの手がかり」
「診断名で自分が決まってしまう」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
診断名は、あなたを縛るラベルでも、あなたのすべてを表すものでもありません。「あなたの困りごとを理解し、サポートを受けるための、一つの手がかり」です。
診断名には、役に立つ側面があります。たとえば、診断名があることで「自分の困りごとは、性格や努力不足ではなく、特性から来ているんだ」と理解でき、自己否定が減ります。また、障害者手帳や福祉サービス、職場での配慮など、必要な支援につながる入口にもなります。
一方で、診断名に振り回される必要はありません。「ADHDだからこうしなきゃ」「ASDだからこれはできない」と、診断名で自分を型にはめる必要はないのです。大切なのは診断名そのものではなく、「今、自分が具体的に何に困っていて、どうすればラクになるか」です。
※診断は医師がおこなうものです。診断名や自分の状態について詳しく知りたいときは、主治医に相談するのが確実です。
3. その場で試せる!診断名との上手なつきあい方
診断名に振り回されず、自分がラクになるためにつきあう対策を紹介します。
【対策①】「診断名」より「具体的な困りごと」に注目する
「自分はADHDだ」と大きく捉えるより、「自分は忘れ物が多い」「複数のことを同時にやると混乱する」と、具体的な困りごとに注目しましょう。診断名は抽象的で対策を立てにくいですが、具体的な困りごとなら「じゃあチェックリストを作ろう」と対策につなげられます。診断名は入口、対策は困りごとから、と考えるとうまくいきます。
【対策②】わからないことは、遠慮なく主治医に聞く
「診断名の意味がよくわからない」なら、遠慮なく主治医に聞いていいのです。「この診断名は、具体的に自分の生活のどこに関係しますか?」と聞いてみましょう。医師は専門家です。わからないまま抱え込むより、専門家に聞くのが一番の近道です。「こんなこと聞いていいのかな」と思う必要はありません。
【対策③】診断名を「自分を責める材料」にしない
診断名を知ったとき、「やっぱり自分はダメなんだ」と落ち込む方がいます。でも診断名は、あなたを否定するものではありません。「困りごとの背景を説明してくれる言葉」であり、「サポートにつながる手がかり」です。診断名を責める材料ではなく、自分を理解し、いたわるきっかけにしていきましょう。
【対策④】「診断名がなくても、困りごとには対処できる」と知っておく
まだ診断を受けていない方、診断名がはっきりしない方もいると思います。でも大切なのは、診断名の有無ではなく「今の困りごとにどう対処するか」です。診断名がなくても、困りごとを整理して工夫を積み重ねることはできます。就労移行支援も、医師の意見書などで利用できる場合があります。診断名がすべてではない、と知っておくだけで気がラクになります。
■ まとめ:診断名は入口。主人公は、いつもあなた自身
「診断名の意味がよくわからない自分はダメだ」と一人で抱え込むのをやめて、「具体的な困りごとに注目する」「わからないことは主治医に聞く」「診断名で自分を責めない」という道具を使いながら、診断名とちょうどいい距離でスマートにつきあっていこう。
診断名は、あなたのすべてを表すものではありません。困りごとを理解し、サポートにつながるための、一つの手がかりです。当事者でも「よくわからない」ことがあって当然です。大切なのは診断名を完璧に理解することではなく、今の自分がラクになること。診断名は入口、そして主人公は、いつもあなた自身です。
最後に:ディーキャリアITエキスパート立川オフィスで「診断名や困りごと」を一緒に整理しよう
ディーキャリアITエキスパート立川オフィスでは、診断名の有無にかかわらず、一人ひとりの具体的な困りごとを一緒に整理しながら、自分に合った働き方を考えていくプログラムに取り組んでいます。「診断名の意味がよくわからない」「診断名に振り回されている気がする」「診断名より、今の困りごとをどうにかしたい」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリアITエキスパート立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリアITエキスパート立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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