発達障害の私が思う、夏の暑さは判断をにぶらせる——感覚のするどさが暑さをしんどくする【就労移行支援・立川】
〜「夏になると頭が回らない」を仕組みで乗り越えるライフハック〜
夏になると、なぜか小さなことでイライラする。判断に迷って決められなくなる。頭がぼんやりして、いつもならしないミスをしてしまう——そんな経験、ありませんか?
こんにちは!ディーキャリアITエキスパート立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
私は夏がとても苦手です。暑さで体がしんどいのはもちろんですが、それ以上に困るのが、暑いと頭がうまく働かなくなることです。判断力が落ちて、いつもならできる決断ができない。ちょっとしたことで気持ちが乱れる。「夏の自分は、いつもの自分じゃない」と感じるくらいです。
この記事では、なぜ暑さが判断力を鈍らせるのか、そしてなぜ感覚のするどさが暑さをしんどくするのかを整理したうえで、夏を乗り越えるための、具体的な対策をお伝えします。
1. なぜ、夏の暑さは「判断」と「気持ち」を乱すのか?
夏に調子が落ちるのは、気持ちの持ちようの問題でも、夏に弱い性格だからでもありません。いくつかのごく自然なしくみが重なっています。
- 暑さそのものが、脳のエネルギーを奪って判断力を下げる。
暑い環境では、体は体温を下げようとして大量のエネルギーを使います。その結果、脳が判断や思考に使えるエネルギーが減ってしまいます。「暑いと頭が回らない」「決められなくなる」のは、気のせいではなく、脳の燃料が体温調節に取られているからです。発達障害のある方はもともと判断や選択にエネルギーを使いやすいため、この影響をより強く受けやすいと考えられます。
- 感覚のするどさが、暑さを「無視できない苦痛」にする。
発達障害のある方の多くは、感覚がするどい特性を持っています。肌にまとわりつく熱気、汗の不快感、蒸し暑い空気——多くの人が「背景」として流せる感覚が、するどい感覚を持つ人には「今ここにある無視できない苦痛」として届き続けます。暑さに意識を奪われ続けることで、他のことに使う集中力や判断力が削られていくのです。
- 暑さによる睡眠の乱れが、日中の判断力をさらに下げる。
熱帯夜で眠りが浅くなると、日中の集中力・判断力・感情のコントロールが直接影響を受けます。発達障害のある方は睡眠リズムが乱れやすい傾向があるため、夏の寝苦しさが重なることで、日中の「頭が回らない」がさらに悪化しやすくなります。
2. まず知っておく!夏の不調は「気合い不足」じゃなく「体と感覚の反応」だ
「暑いくらいで調子を崩す自分は情けない」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
夏に判断力が落ちるのも、気持ちが乱れるのも、感覚が暑さでしんどくなるのも、性格や気合いの問題ではなく、体と感覚の反応です。 暑さで脳の燃料が減れば、誰だって判断力は落ちます。感覚がするどければ、暑さはより強い苦痛になります。
だとすれば、対策の方向は「気合いで乗り切る」ではありません。「暑いときは、そもそも重要な判断をしない」「暑さの刺激を減らす」——暑さに合わせて、自分の動き方を変えることです。夏の自分に、いつもと同じパフォーマンスを求めないことが、一番の対策です。
3. その場で試せる!具体的な対策
暑さと上手につきあうための対策を紹介します。
【対策①】暑い時間帯には「重要な判断」を入れない
暑さで判断力が落ちるとわかっているなら、暑い時間帯(特に昼過ぎ)には重要な決断や複雑な作業を入れないようにしましょう。大事な判断は、涼しい朝の時間帯や、冷房の効いた環境で行う。「暑い=判断力が下がる時間」とあらかじめ決めておいて、その時間には軽い作業を配置する——これだけで、夏のミスがぐっと減ります。
【対策②】「今は暑さのせい」と切り分ける
イライラしたり決められなかったりしたとき、「自分の性格がダメだ」ではなく「今は暑さで頭が回っていないだけ」と切り分けましょう。この切り分けができるだけで、自己批判の消耗を防げます。判断に迷ったら、「涼しくなってからもう一度考えよう」と先送りするのも、賢い選択です。
【対策③】感覚の苦痛を物理的に減らす
暑さの刺激がしんどいなら、我慢せず物理的に減らしましょう。首・手首・足首を冷やす、汗をこまめに拭く、通気性のいい服を選ぶ、冷感グッズを使う——「暑さに慣れる」のではなく「暑さの刺激を減らす」ことに徹します。感覚への苦痛が減れば、その分だけ判断や集中に使えるエネルギーが戻ってきます。
【対策④】睡眠を「夏仕様」に守る
夏の判断力を守る土台は、睡眠です。「電気代がもったいない」とエアコンを我慢して睡眠を削ると、翌日の判断力低下で大きく損をします。寝るときは迷わずエアコンを使い、睡眠の質を守りましょう。睡眠への投資は、夏を乗り切る一番の対策です。
■ まとめ:夏の自分に、いつもと同じを求めなくていい
「暑いくらいで頭が回らない自分はダメだ」と一人で抱え込んで責めるのをやめて、「暑い時間に重要な判断を入れない」「今は暑さのせいと切り分ける」「感覚の苦痛を物理的に減らす」という道具を使いながら、夏の暑さとちょうどいい距離でスマートに乗り越えていこう。
暑さで判断力が落ちるのも、感覚がしんどくなるのも、あなたのせいではありません。体と感覚の自然な反応です。夏の自分に、いつもと同じパフォーマンスを求めなくていいのです。暑さに合わせて動き方を変えれば、この夏を自分を責めずに乗り越えていけます。
最後に:ディーキャリアITエキスパート立川オフィスで「季節に合わせた自分の整え方」を一緒に考えよう
ディーキャリアITエキスパート立川オフィスでは、暑さや季節の変化に合わせた体調管理や、自分の特性に合った働き方のリズムを、一緒に整えていくプログラムに取り組んでいます。「夏になると調子を崩す」「暑いと判断力が落ちて仕事でミスが増える」「自分の感覚特性とのつきあい方を知りたい」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリアITエキスパート立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリアITエキスパート立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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