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ADHDの私は体がムズムズする——「みんなも同じ」だと思っていた感覚の話【就労移行支援・立川】

〜足のムズムズ、トイレの近さ、違和感への過敏さと上手につきあうライフハック〜

寝ようとして布団に入ると、足がムズムズして落ち着かない。会議中、じっと座っていると体を動かしたくなる。ちょっとした違和感が気になり出すと、そのことで頭がいっぱいになる——そんな感覚、ありませんか?

こんにちは!ディーキャリアITエキスパート立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。

私は昔から、体がムズムズする感覚がありました。寝るときに足がムズムズするのも、トイレが近いのも、少しでも違和感があるとそこが気になってしょうがなくなるのも——全部「みんなも同じなんだろう」と思っていました。 でも大人になって、どうやらそうではないらしいと気づいたんです。

この記事では、ADHDのある人が感じやすい「体のムズムズ」がなぜ起きるのかを整理したうえで、その感覚と上手につきあうための、具体的な対策をお伝えします。


1. なぜ、ADHDがあると体がムズムズしやすいのか?

体がムズムズするのは、落ち着きがないからでも、我慢が足りないからでもありません。いくつかのごく自然なしくみが考えられます。

  • 多動性が、「体を動かしたい」という衝動として出てくる。
    ADHDの多動性は、子どものように走り回る形だけでなく、大人になると「じっとしていると体を動かしたくなる」「足を揺らしたくなる」「そわそわする」といった内側の落ち着かなさとして出ることがあります。じっと座っていると体がムズムズするのは、この多動性が体のレベルで出ているサインかもしれません。

  • 感覚のするどさが、小さな違和感を「無視できない情報」にする。
    ADHDやASDのある方は、感覚がするどいことが多く、服のタグ・座り心地・ちょっとした体の違和感など、多くの人が流せる小さな刺激を強くキャッチしてしまいます。「少しでも違和感があると気になってしょうがない」のは、感覚のセンサーが敏感に働いているからだと考えられます。

  • 注意が「気になること」に強く吸い寄せられる。
    ADHDのある方は、いったん何かが気になると、そこに注意が強く吸い寄せられてしまう傾向があります。トイレの近さも、「少し尿意を感じる→そこに注意が集中する→余計に気になる」という形で、感覚と注意が結びついて強まっている可能性があります。

2. まず知っておく!「みんなと同じ」ではないかもしれない、という気づき

「これくらいみんな我慢しているはず」という思い込みを、まず一度置いてみましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。

私がずっと「みんなも同じ」だと思っていた感覚は、実はそうではありませんでした。自分の感覚が人と違うかもしれないと気づくことは、自分を責めるためではなく、自分に合った対処を見つけるための第一歩です。

「なんで自分はこんなに気になるんだろう」ではなく、「自分は感覚がするどいタイプなんだ」と捉え直せると、対処の方向が見えてきます。我慢や気合いで抑え込むものではなく、特性として上手につきあうもの——そう考えるだけで、ずいぶん気がラクになります。

なお、寝るときの足のムズムズが強く、睡眠に支障が出ている場合は、「むずむず脚症候群」という治療できる状態の可能性もあります。つらいときは、一度医療機関に相談してみることをおすすめします。


3. その場で試せる!具体的な対策

体のムズムズと上手につきあうための対策を紹介します。

【対策①】座る場面では「小さく動ける工夫」をあらかじめ用意する

じっと座っていると体がムズムズしてしまうなら、無理に止めようとせず、「目立たず小さく動ける工夫」を用意しておきましょう。

  • 足首をこっそり回す
  • 手の中で小さく握れるもの(フィジェットグッズなど)を持つ
  • 定期的に姿勢を変える

「動いちゃダメ」と我慢するほど、ムズムズは強くなります。「少しだけ動いてOK」と自分に許可を出すほうが、結果的に落ち着けます。

【対策②】休憩のタイミングで意識的に体を動かす

ムズムズを溜め込まないために、休憩時間には意識的に体を動かしましょう。少し歩く、伸びをする、階段を1階分だけ上り下りする——たまったエネルギーを小さく発散させておくと、次に座る時間が少しラクになります。多動性は「抑える」より「小出しにする」ほうがうまくいきます。

【対策③】寝る前のムズムズには「入浴」と「軽いストレッチ」を試す

寝るときの足のムズムズには、寝る前に体を温めることや、足の軽いストレッチが有効な場合があります。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、寝る前にふくらはぎを軽く伸ばす——これで和らぐ方もいます。ただし、症状が強い・眠れないほどつらい場合は、自己対処だけで抱え込まず、医療機関に相談しましょう。

【対策④】トイレの近さには「安心できる環境」を先に確保する

トイレが近いことが気になると、その不安自体がさらにムズムズを強めます。外出先や職場では、「トイレの場所を先に確認しておく」だけで安心感が生まれ、気になる度合いが下がることがあります。「いつでも行ける」とわかっているだけで、注意がそこに吸い寄せられにくくなります。会議や面接の前は、事前に済ませておく習慣も有効です。


■ まとめ:ムズムズは我慢するものじゃなく、上手に逃がすもの

「これくらいみんな我慢している」と一人で抱え込んで無理に止めようとするのをやめて、「小さく動ける工夫を用意する」「休憩で体を動かす」「安心できる環境を先に確保する」という道具を使いながら、自分の感覚とちょうどいい距離でスマートにつきあっていこう。

体のムズムズは、あなたの落ち着きのなさや我慢不足ではありません。

多動性や感覚のするどさという特性が、体のレベルで出ているだけです。「みんなと同じ」と無理に合わせるのではなく、自分の感覚を知って、上手に逃がしてあげましょう。それだけで、毎日の過ごしやすさが変わります。


最後に:ディーキャリアITエキスパート立川オフィスで「自分の感覚特性とのつきあい方」を一緒に考えよう

ディーキャリアITエキスパート立川オフィスでは、感覚の敏感さや多動性など、自分の特性とのつきあい方を、一人ひとりに合わせて一緒に整理していくプログラムに取り組んでいます。「じっと座っているのがつらい」「感覚が気になって集中できない」「自分の特性を職場でどう工夫すればいいかわからない」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。

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■この記事を書いた人は?■

ディーキャリアITエキスパート立川・所沢オフィス編集部

普段は、ディーキャリアITエキスパート立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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