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忘れ物やなくし物が多くて、自分を責めてしまうあなたへ|橋本の就労移行支援でできること

駅の改札の前で、定期券が見つからない。家を出てしばらく歩いてから、スマホを置いてきたことに気づく。出かける前に鍵を探して、毎朝バタバタする。

そのたびに「なんでいつもこうなんだろう」と、自分にがっかりする。そんなこと、ありませんか。

  • 鍵、財布、スマホなど、毎日使うものほどよく探している
  • 職場に必要な書類や社員証を、家に忘れてくる
  • 「さっきまで持っていたのに」と思うことが多い
  • メモを取っても、そのメモをなくしてしまう
  • 家族や職場の人に「また?」と言われるのがつらい

忘れ物やなくし物が多いのは、だらしないからとは限りません。何が起きているのかを分けてみると、「気をつける」以外の手が打てるようになります。

忘れ物・なくし物が多いとき、何が起きているのか

「覚えておくこと」に頼る量が多すぎる

今日持っていくもの、置いた場所、あとでやること。こうしたことを全部頭の中だけで覚えておこうとすると、どこかでこぼれ落ちやすくなります。

覚えておける量には限りがあります。仕事や生活で考えることが多い時期ほど、物のことまで頭が回らなくなるのは自然なことです。

物を置く場所が、その日によって変わる

鍵をカバンに入れる日もあれば、テーブルに置く日もある。上着のポケットに入れたまま、ということもある。置く場所が決まっていないと、探すときに「どこに置いたか」を思い出す必要が出てきます。

なくし物の多くは、本当になくなったのではなく、「いつもと違う場所」に置いたことを覚えていない状態です。

急いでいるときや、ほかのことを考えているときに起きやすい

出かける直前に別の用事を思い出した。考えごとをしながら荷物をまとめた。そんなとき、手は動いていても注意はほかに向いているため、自分が何をしたかが記憶に残りにくくなります。

ADHD(注意欠如・多動症)など発達特性のある人の中にも、こうした場面で忘れ物やなくし物が出やすい人がいます。ただ、現れ方は人によって違いますし、診断がなくても同じように困っている人はたくさんいます。

疲れや睡眠不足、不安が強いときにも増える

寝不足が続いているとき、気がかりなことがあるときは、ふだんより注意を向けにくくなります。「最近、急に忘れ物が増えた」と感じるときは、疲れがたまっているサインのこともあります。

よくある誤解

  • 気をつければ、忘れ物は減る
  • 忘れ物が多いのは、だらしないから
  • 大人なのに忘れ物をするのは恥ずかしい
  • 自分を責めれば、次は忘れなくなる

「次こそ気をつけよう」と強く思っても、同じことがくり返されると、自分への信頼がどんどん減っていきます。責めることで減るなら、とっくに減っているはずです。

大切なのは「気をつける」より「忘れても困らない仕組み」

忘れ物を減らそうとすると、つい「もっと注意しよう」と考えがちです。でも、注意力は、疲れや体調、その日の忙しさで大きく変わります。

目指すのは、忘れない人になることではなく、覚えていなくても物が手元にそろう仕組みをつくること。

頭で覚える代わりに、場所や道具に覚えてもらう。そう考えると、工夫できることがぐっと増えます。

今日から使える、忘れ物・なくし物を減らす工夫

全部やる必要はありません。いちばん困っている物から、一つ試してみてください。

① よく探す物の「定位置」を一つだけ決める
まずは鍵など、毎日探している物を一つ選びます。「玄関の小さなトレーに置く」など、置き場所を一か所に決めて、帰ってきたらいつもそこに置く。一つが習慣になったら、次の物に広げていきます。

② 出かける前の確認は「声に出す」か「指を差す」
「鍵、財布、スマホ、社員証」。玄関で声に出したり、指で差したりして確認します。頭の中で思い浮かべるだけより、確認したことが記憶に残りやすくなります。確認する物は、少ない数に絞るのがコツです。

③ 持ち物を、なるべくひとまとめにする
鍵と定期入れをつなげておく、毎日使うカバンを変えない、小物はカバンの中の小さなポーチにまとめる。持ち物がばらばらになりにくいだけで、忘れる機会が減ります。

④ 明日必要な物は、思い出したときに玄関へ
「明日あの書類を持っていかなきゃ」と思ったら、その場で玄関や靴の上に置いておきます。朝になって思い出すのを期待するより、通り道に置いてしまうほうが確実です。スマホのリマインダー(決めた時刻に知らせてくれる機能)を、家を出る時刻に合わせておくのも一つの方法です。

⑤ なくしたときの「探す順番」を決めておく
慌てると、同じ場所を何度も探してしまいがちです。「最後に使った場所→カバンのポケット→上着」のように、探す順番を決めておくと落ち着いて探せます。財布やカードは、なくしたときの連絡先を控えておくと安心です。

職場では、書類をクリアファイルで色分けする、机の上に「今日使う物」の置き場所を決める、といった工夫も使えます。忘れた日があっても大丈夫。仕組みは、うまくいかなかったところを少しずつ直していけばいいのです。

一人で抱え込む前に。「就労移行支援」という選択肢

就労移行支援は、障害や体調面の不安などがあり、一般企業で働くことを目指す人が、就職と、その後働き続けるための準備をする福祉サービスです。生活リズムを整える練習、自分の得意・苦手を知る取り組み、職場を想定した練習、就職活動のサポートなどを受けることができます。

忘れ物やなくし物は、働くうえでもくり返し出てくる困りごとです。社員証を忘れて入館できない、提出書類が見つからない、といったことが続くと、仕事そのものより先に、自信が削られてしまうこともあります。

就労移行支援では、たとえばこんなことに取り組めます。

  • 毎日の通所の中で、持ち物の確認や書類の管理の方法を実際に試してみる
  • 忘れ物が起きた場面を記録し、どんなときに起きやすいかをスタッフと一緒に振り返る
  • 自分に合うチェックリストやメモの使い方を見つけ、職場でも続けられる形に整える
  • 見えてきた工夫や、職場に協力してもらいたいことを、就職活動で伝えられるようにまとめる

大切なのは、忘れ物をゼロにすることではありません。忘れやすい自分を前提にして、困らずに働ける方法を一緒に探していくことです。

仕事のミスが増える場面への工夫については、こちらの記事でも取り上げています。

関連記事:手順が変わると、慣れた仕事でもミスが増えるあなたへ|橋本の就労移行支援でできること

橋本・相模原エリアで探している方へ

ディーキャリア橋本オフィスは、JR橋本駅の改札から徒歩0分の場所にあります。

「忘れ物が多くて、前の職場で何度も注意された」「働きたいけれど、また同じことになりそうで不安」。そんな気持ちからのご相談も受け付けています。どんな場面で困っているのか、一緒に整理するところから始められます。

よくある質問

Q. 忘れ物が多いのは、ADHDなのでしょうか?

この記事だけで判断することはできません。忘れ物やなくし物は、疲れや睡眠不足、ストレスなどでも増えることがあります。気になる場合や、生活や仕事への影響が大きい場合は、医療機関に相談してみるのも一つの方法です。

Q. スマホのリマインダーを設定しても、通知を見逃してしまいます。

通知だけに頼らず、物を通り道に置く、定位置を決めるなど、ほかの工夫と組み合わせると効果を感じやすくなります。自分に合う方法は人によって違うので、いくつか試してみてください。

Q. 職場で忘れ物をしてしまったとき、どうすればいいですか?

まずは、早めに上司や担当の人に伝えることが大切です。そのうえで、次に同じことが起きないように、自分なりの工夫を一つ決めておくと、相手にも伝わりやすくなります。

Q. 家族に「また忘れたの?」と言われるのがつらいです。

くり返し言われると、自分を責める気持ちが強くなってしまいますよね。責められる代わりに、「玄関に置いてくれると助かる」など、手伝ってほしいことを具体的に伝えてみる方法もあります。

この記事を読むうえでの注意

  • 困りごとの感じ方や程度には個人差があります。
  • この記事は、診断や治療を目的としたものではありません。
  • 急に物忘れが増えた、気分の落ち込みや眠れない状態が続くなど、心身の不調が気になる場合は、医療機関への相談も検討してください。

就労移行支援についての補足

  • 就労移行支援の利用には一定の条件があります。原則として65歳未満で、一般企業への就職を目指す方が対象です。
  • 利用期間は原則2年間です。
  • 利用できるかどうかは、お住まいの自治体の判断によります。診断名だけで決まるものではありません。
  • 現在働いている方や休職中の方は、状況によって利用できるかどうかが異なります。

用語の注釈

  • ADHD:注意欠如・多動症。不注意や忘れ物、気が散りやすいなどの困りごとが出やすい特性です。現れ方は人によって大きく異なります。
  • リマインダー:決めた日時に通知で知らせてくれる、スマホなどの機能です。

まずは、無料相談・見学から

「何から話せばいいか分からない」。そう感じていても大丈夫です。困っている場面を一つ思い浮かべてきていただくだけでも、十分に相談になります。まずは、今感じていることを聞かせてください。