葉桜の意味

桜の季節に思い出す言葉
こんにちは!ディーキャリア岐阜駅前オフィスのワークスキルコース訓練生です。
昼間は暑いくらい暖かいこの時期、今年も街のあちらこちらで桜が咲きましたね。満開の桜はもちろん美しいのですが、私はこの時期になると、ふと「葉桜」という言葉を思い出します。
「葉桜」との出会い
「葉桜」という言葉を初めて知ったのは、もう何十年も前、新聞の意見欄を読んでいたときです。そこに書かれていたその言葉が、とても印象に残りました。当時の私は、桜といえば満開か、あるいは散ってしまった後の少し寂しい風景くらいしか思い浮かばず、「葉桜」という状態をあまり意識したことがなかったのです。
授業での印象的な1文
それから数年後、国語の授業で井上ひさしさんの小説『握手』に出会いました。その中に出てきた「葉桜の終わる頃」という一文が、私の記憶を呼び起こしました。言葉として「葉桜」は知っていましたが、終わる時期は聞いたことがありませんでした。
当時の私はその言葉の意味をあれこれ考えました。それで「葉桜の終わる頃」は、「桜の葉がすべて落ちてしまい、枝だけが残る晩秋から初冬の頃」ではないかと思いました。葉がある状態が「葉桜」なのだから、それが終わるということは、葉がなくなる時期だろう――そんなふうに考えました。授業中に質問されたときも、迷いなくそう答えたのを覚えています。
しかし実際には、「葉桜の終わる頃」とは、桜の花が散り、若葉が目立ち始め、新緑に覆われていく頃、つまり4月中旬から5月初旬を指すのだと知りました。その事実を知ったとき、私は少し驚きました。目に見える印象から想像した意味と、言葉として定着している意味とが、こんなにも違うことがあるのだと気づいたからです。
余談ですが、この「握手」に出てくるプレーンオムレツがとてもおいしそうに思えました。文字情報のみでおいしそうに思わせる小説家のテクニックには脱帽です。どのような味がするのか、実食してみたくなります。この他、英語圏のジェスチャーや博愛精神が書かれた箇所もあり、他国の文化を知る意味でも勉強になりました。
言葉への興味のきっかけと季節の移ろい
この経験は、私にとって小さな衝撃であると同時に、言葉の面白さに気づいた瞬間でもありました。普段何気なく使っている言葉の中には、自然の移ろいや人々の感覚が、長い時間をかけて積み重なっているのかもしれません。だからこそ、見た目だけでは測れない意味を持つこともあるのでしょう。それ以来、私は自然にまつわる言葉や、実際のイメージと少し異なる意味を持つ言葉に、少しずつ興味を持つようになりました。すぐに覚えられなくても、ふとした瞬間に思い出したり、誰かの言葉の中に見つけたりすると、どこか嬉しい気持ちになります。
桜の季節は、満開から散り際、そして葉桜へと、ほんの短い間に表情を変えていきます。その変化のひとつひとつに名前があり、それぞれに意味があると思うと、同じ風景でも少し違って見えてくる気がしませんか。
もしよろしければ、今年の春は、満開の桜だけでなく、そのあとに訪れる「葉桜」の景色にも、少し目を向けてみてください。ひらひらと舞う花びらのあとに、やわらかな緑が広がっていく様子は、どこか静かで、でも確かに次の季節へと進んでいることを感じさせてくれます。
そしてそのとき、「葉桜」という言葉を、少し違った気持ちで味わえるかもしれません。そんなささやかな発見が、日々の中にやさしく彩りを添えてくれるように思います。
桜の花見の時期が終わっても、次は八重桜やツツジ、アジサイと、別の花が楽しめます。皆さんの暮らしが華々しく、満開でありますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
また次回、楽しみにしてくださると嬉しいです!
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