【発達障害】ADHDがある人は失言が多い?理由と対処法を解説
みなさんこんにちは!ディーキャリア府中オフィスの支援員の宗形です。
今回のブログでは、ADHD(注意欠如多動性障害)のあるある【失言が多い】について、その原因と対策をご紹介します!
「なんであんなこと言っちゃったんだろう」「また余計なことを言ってしまった…」
そんな気持ちになることが多い方はぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね(*’▽’)/
1.ADHDの特性があると、なぜ不用意な発言をしてしまうのか?
1-1.衝動性の特性が不用意な発言につながる
ADHDの代表的な特性のひとつ、「衝動性」。
この衝動性が、不用意な発言につながっている可能性があります。
衝動性は、「自分でしちゃいけないと分かっているけど止められない」といった感じの特性です。
例えば、「もう今月お金がないと分かっているのに…」と思いつつ、なぜか「買いたい」気持ちを止められずに衝動的に買ってしまう【衝動買い】が挙げられます。
これを不用意な発言に当てはめてみると、「言っちゃいけないのに言ってしまう」ことになりますね。
衝動性が理由で、「これを言ったら相手は傷つく」「失言だ」と分かっていても、つい口をついて出てしまうことがあり得るのです。
1-2.多動性の特性が不用意な発言につながる
「多動性」も、ADHDの特性として広く知られているものです。
多動性が激しいと、不用意な発言も多くなることがあります。
多動性は、「どこかしら動いていないと落ち着かない」特性と言えます。
子どもの頃は、じっと席に座っていられずに教室内を走り回る、などの様子が見られます。
大人になると、恥じらいを覚えてそこまでの多動性は見られなくなりますが、貧乏ゆすりや頭をかく、指を鳴らすなどの行動が良く見られます。
この多動性は、【多弁】として現れることもあります。
多弁は、絶え間なくしゃべりつづけること。絶え間なくしゃべり続けると、失言をする機会も増えると思います。多動性ゆえの多弁が、不用意な発言につながっている可能性もあるのです。
1-3.不注意の特性が不用意な発言につながる
「不注意」は、ADHDの特性としてよく見られるもので、不用意な発言の要因として考えることもできます。
不注意の特性は、AからBへの注意の切り替えが難しかったり、情報が多いといろんなことが気になって集中力が持たなかったり、「あれもこれも」頭に浮かんでいろんな事に注意が逸れたりする状況を言います。
この不注意の特性によって、目の前の話に集中できず、他のことを考えながらしゃべっていると、余計なことを言ってしまったり失言してしまったりすることも考えられます。
2.不用意な発言に対するセルフケア方法
2-1.生活リズムを整える
まず第一に、生活リズムを整えることが大切です。特性があるなしに関わらず、体調がすぐれないといつも通りパフォーマンスを発揮できなかったり、苦手な部分が大きく出てしまったりします。
発達障害がある方の場合も同じで、疲れているときに特性が強く出る、という方は多いものです。
生活リズムを整えることが難しいのも、ADHDの特性がある方の特徴のひとつですが、アラームやご褒美を活用して、起床就寝を安定させること、食事のバランスを整えることを意識していきましょう。
2-2.服薬をきちんとする
服薬管理も、ADHDの特性がある方にとって大切なことです。
発達障害の中で、ADHDには薬があります。脳の働きをよくするお薬で、衝動性・多動性・不注意に効果があります。
この薬を決められた時間にしっかり飲むことで、特性由来の失言を減らすことができる可能性があります。
2-3.言ってしまった後の対処法を持っておく
後手の対処法も用意しておきましょう。失言をしてしまった後の、リカバリー方法です。
失言をした後は真摯にあやまる、いい直す、など、相手の気持ちによりそった対応をこころがけましょう。
特に、「○○という意味で言った」と自分が本当に伝えたかった内容を伝えることで、相手の気持ちがやわらぐことも多いものです。
2-4.すてきな言葉のストックを増やす
とっさに出てくる言葉が相手を傷つけるものにならないように、すてきな言葉のストックを増やしましょう。
本は、何人もの手が加えられて完成されるので、言葉の質も高いです。
反対にSNSは思い付きで書かれた言葉が多いため、SNSばかりに触れているとふいに出てくる自分の発言でも失言が多くなってしまうかもしれません。
2-5.失言する自分を受け入れる
最後に、「失言する自分」を責めすぎないでください。
これを読んでくれているみなさんの中には、「なんでいつもこんなこと言っちゃうんだろう」「本当に自分はダメだ」「全部自分が悪い」「気を付けてるのに直らないなんて頭が悪い」そんな風に思っている方もいるのではないでしょうか。
自分を責めると心にストレスがかかってしまいます。その結果、心身不調でいつもより失言が多くなる…なんてことも考えられます。また、うつ病などの精神疾患にもつながりかねません。
自分を責めるのはやめて、「まあそういう人間だから仕方がない!」とある意味開き直り、できることに目を向けていきましょう。
3.まとめ
今回の記事では、ADHDの特性がある方の困りごと「失言が多い」について、原因と対処法をご紹介しました。
失言で失敗したことがある人は、発達障害のあるなしに関わらず多いのではないでしょうか。
まずは、自分が失言をしづらい状態にすること(生活リズムを整えたり服薬管理をしたりして心を落ち着かせる)が大切で、その上で、失言をしてしまった後の対処法を持っておくなど、「後手」の方法も持ち合わせていくと安心です。
読んでいただく中で参考になったことがひとつでもあれば、嬉しく思います!
当事業所では、個別に困りごとの分析や対処法を一緒に考えることも行っていますので、ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
↓↓↓↓ADHDの「片付けられない」特性については、コチラの記事で解説しています↓↓↓↓
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