【発達障害】人と関わるのがしんどい理由と対策について
目次
1.人と関わるのがしんどい理由
1-1.発達障害がある方の特性と特徴について
1-2.なぜ人と関わるのがしんどく感じるのか?
2.人と関わるときのコツ
2-1.アサーティブコミュニケーション
2-2.傾聴スキル
3.まとめ
1.人と関わるのがしんどい理由
1-1.発達障害がある方の特性と特徴について
「人と関わることがしんどい」と感じる理由を考える前に、
その背景となる発達障害がある方の特性と特徴について解説していきます!
ADHD,ASDなどの発達障害がある方の主な特性として、
- 行動面の特性
- 注意力の特性
- こだわりの特性
- コミュニケーションの特性
があります。
これらの特性は人によって症状の現れ方がちがうため、
いずれも「人と関わることがしんどい」状態につながる可能性があります。
症状の現れ方としては、
- 会話がすれちがいやすい
- 仕事で集中力を保つことが難しい
- 相手の話をうわの空で聞いてしまう
- 変化に大きなストレスを感じる
- 自己肯定感や自己効力感が非常に低く指摘を受けると大きなショックを受ける
- 感情の制御が難しくて怒りや不安などの気持ちが抑えられない
などがあります。
これらの状態が、人間関係や対人仕事でトラブルとして現れたり、
仕事をしているときに上司や同僚に怒られたりすることにつながる可能性があります。
1-2.なぜ人と関わるのがしんどく感じるのか?
上記でお伝えしたような特性や特徴が原因で、なぜ人と関わるのがしんどくなり疲れてしまうのか、
その理由を解説していきます!
ケースで解説しますので、発達障害の特性があるご本人も、周りでサポートをする方も、ぜひイメージをしながら読み進めてください(*’▽’)
たとえば、あなたがASD(自閉症スペクトラム障害)とADHD(注意欠如多動症)の診断を受けていて、
次のような特性を持っているとします。
- イライラのコントロールが難しくて他人のミスにすぐ怒って爆発してしまう
- 「~してくれたらありがたいんだけど…」という言葉は結論がないためした方が良いのか分からない
- 物事を論理的に考えるため、理由のないことをおこなうのは苦手
このような特性がある人が、社会に出て仕事をしたときにどのような状況になると思いますか?
たとえば、
- イライラのコントロールが難しくて他人のミスにすぐ怒って爆発してしまう
→「関わりづらい人」と思われて距離を置かれる - 「~してくれたらありがたいんだけど…」という言葉は結論がないため、した方が良いのか分からない
→「お願いしていたのにやってくれていない!」と怒られてしまう - 物事を論理的に考えるため、理由のないことをおこなうのは苦手
→「とりあえずやっておいて」と言われた仕事をなんでやらないといけないのか分からずやらないでいたら指摘をされて落ち込む
などのトラブルに発展する可能性が考えられます。
このようなマイナスな状況に陥ったりやネガティブな感情を抱えたりすることが多いと、
「人と関わるのはこわいな」「人と関わるとしんどいな」という気持ちになるのではないかと考えられます。
2.人と関わるときのコツ
次に、発達障害の特性がある方が人と関わるときのコツについてご紹介していきます!
少しでもコミュニケーションのハードルが下がるような対処法をお伝えしますので、
ぜひ参考にして実践してみてください。
2-1.アサーティブコミュニケーション
ひとつ目の方法は、アサーティブコミュニケーションです!
アサーティブコミュニケーションは、自分も他人も尊重、OK!なコミュニケーション方法です。
人間関係を円滑に進めることを目的として使えるスキルで、
アサーティブコミュニケーションをおこなうことで私もあなたも気持ちの良い関係を築くことができます。
アサーティブコミュニケーションをおこなう上では、
「他者を尊重する」ことがとても大切です。
他者を尊重するとは、「私の考えももちろんOKだし、あなたの考えもアリだよね」
こんなイメージを持って人と関わることです。
たとえば、
- 製菓メーカーで働く中で新商品の会議をしている
- 私は「チョコレートの新商品が冬時期は絶対に売れると思う」
- 同僚のBさんは「新商品として新食感のグミを売りたい」
- 意見がすれ違っているけれど、まずはBさんがなぜそう思うのか?お互いのメリットデメリットは何なのか?を明らかにする
- Bさんの意見を頭ごなしに否定せずにそう考えた理由や経緯まで知った上で意見する
こんな感じです。
私の意見だけを通すのでもなく、相手の意見も聴いた上で自分の意見を素直に伝える、
そんなコミュニケーションの取り方を練習すると、コミュニケーションエラーが少なくなり、
「人と会うのがしんどいな」から「人と話すのって楽しいかも!」に変わっていくかもしれません。
2-2.傾聴スキル
次にご紹介するのは、「傾聴」スキルです。
傾聴スキルは、文字通り、人の話を聴くときに使えるものです。
コミュニケーションは、「発信」と「受信」で成り立っていますよね。
コミュ力と聞くと、なんとなく、自分から話しかけたり知らない人とすぐ仲良くなれたりという、
「発信」の力が高いとイメージするのではないでしょうか。
でも、コミュニケーションを円滑に進めるためには、「受信」のスキルがすごく重要です。
傾聴スキルを練習すると、この受信のスキルを高めることができます。
傾聴スキルとしては、次のものがあります。
- 相手が興味のある話題を振る
- 相手が話しているときに話しやすい雰囲気(あいづちや合いの手)をつくる
- 質問をして相手の話を広げる
- 「~ということですね?」と相手が話した内容をまとめる
この傾聴スキルが乏しいと、
- 一方的に自分の話をしてしまって煙たがられる
- 相手に質問をせず、話が盛り上がらない
- 理解しないまま作業を進めて怒られる
このような状況になる可能性があります。
こうなってしまうと、「人と関わるのがしんどい」につながりそうですよね。
傾聴スキルを高めることで、コミュニケーションが円滑になり、
人と関わるしんどさが少し軽減されるかもしれません!
3.まとめ
以上、発達障害の特性があって「人と関わるのがしんどい」と感じる方に向けて、
そう感じる理由と対策・対処法をご紹介していきました!
「しんどい」と感じることがある方は、
自分がどうして「しんどい」と思うのか、その理由を考えてみることをおすすめします。
自己理解を深めて、今回ご紹介したような理由が当てはまっていれば、
ぜひ「アサーティブコミュニケーション」や「傾聴」の考えを取り入れてみてください(*^_^*)
↓↓↓↓発達障害がある方のコミュニケーションについてはコチラの記事で解説しています↓↓↓↓
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