【発達障害】ASDがある人は空気を読みすぎる?
目次
1.ASD(自閉症スペクトラム障害)がある人は空気を読みすぎるのか?
1-1.ASDがある人は「空気が読めない」と言われる理由
1-2.ASDがある人が空気を読みすぎる理由
2.ASD(自閉症スペクトラム障害)がある人が生きやすくなるための方法
2-1.自分のことを知る
3.まとめ
1.ASD(自閉症スペクトラム障害)がある人は空気を読みすぎるのか?
1-1.ASDがある人は「空気が読めない」と言われる理由
大人の発達障害のひとつ、ASD(自閉症スペクトラム障害)がある人の
よく聞かれる特徴・特性として、「空気が読めない」というものが挙げられます。
「空気を読みすぎる」とは真逆のものですが、この「空気が読めない」特性が
「空気を読みすぎる」という話につながってくると考えられます。
そのため、まずはASD(自閉症スペクトラム障害)がある人が
「空気を読めない」と言われる理由について解説していきます!
ASD(自閉症スペクトラム障害)がある人の共通する特性として、
- 対人関係・コミュニケーションの特性
- こだわりの特性
があります。
この中の、「対人関係・コミュニケーション」の特性が「空気を読むことが難しい」という
症状として現れてくることがあります。
例えば、
- 忙しそうな顔をしている人を見ても、忙しそうということが分からずに仕事を依頼してしまう
- 「いちいち頼んでくる」の「いちいち」という言葉が相手に与える印象が分からずに上司に使ってしまう
などなど。
このような行動を取ることにより周囲の方から煙たがられたり、
職場で気まずくなったりして、悩みやストレスにつながる場合があります。
1-2.ASDがある人が空気を読みすぎる理由
それでは、ASD(自閉症スペクトラム障害)がある人が「空気を読みすぎる」と言われる、また、
ご本人がそう感じる理由は何でしょうか?
それは、「環境への過剰適応をしようと頑張っているから」だと考えられます。
ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性を持っている人は、
小さなころから人とは少し違うものの見方をしたり、一般的に変わったと言われる言動を取ったりする傾向があります。
そのため、叱責を受けたり、失敗やミスをしたりすることを人よりも多く経験されている場合が
あります。
このような「空気を読みづらい」特性が原因となった失敗体験を多くしていると、
- 叱られないような行動を意識的に取るようになる
- 今までのデータをもとに他者の行動を予測した言動をとることになる
など、「空気を読んでいるような」行動を取るようになる可能性があります。
このような「過剰適応」が、「空気を読みすぎている」という印象につながるのではないでしょうか。
2.ASD(自閉症スペクトラム障害)がある人が生きやすくなるための方法
ここまで、「ASD(自閉症スペクトラム障害)がある人は空気を読みすぎる」と思われる理由について
解説していきました。
過剰適応が原因となり、「空気を読みすぎている」のであれば、
行き過ぎると二次障害につながる恐れもあります。
ASDの特性を抱えた状態で上手に生きていくための対処法・対策をご紹介していきます!
2‐1.自分のことを知る
ASDの特性がある方が生きやすくなるための方法は、「自分のことを知る」ということなのではないかと私は考えています。
「自己理解」や「自己概念の確立」なんて言い方もしますね。
ざっくり言うと、「自分ってこういう人」と誰かに伝えられるようになることです。
自己理解を進めることで、「自分の苦手・得意」「人に頼らないといけないこと」「自分でできること」が見えてくるようになります。
また、自分の思考パターンも見えてくると、ストレスがたまっている原因が見えてきたり、
イライラする理由が分かってきたりします。
原因や理由が分かると、対応も取りやすくなります。
たとえば、
- 指示が長いと何を言っているのか分からなくなってすごく不安になりやすい
→短く区切ってもらうようにお願いする/話の途中で「少し待ってください」と伝える - 言われていないことを読み取って行動するのは特性上むずかしい
→指示を受けたときには目的を確認する - 同じ作業をずっと続けていることがすごく苦痛に感じる
→作業をするときには複数種類用意する
「がんばって特性のない人と同じようにならないと」と思うよりも、
特性と上手に付き合っていく方法を見つけることで、きっと生きやすくなるはずです。
そんな方法を見つけるために、まずは自己理解から始めてみることをおすすめします(*^^*)
3.まとめ
以上、ASD(自閉症スペクトラム障害)の特性があって「空気を読みすぎている」と感じる方へ向けて、その理由や生きやすくなるための方法をお伝えしていきました!
ASD(自閉症スペクトラム障害)がある方は、
もともと自然にその場の雰囲気に合わせたり表情を読んだりすることが難しい特性があります。
しかし、社会の中では、それが求められることがあり、
そのような環境で何とか生き抜こうとして、「過剰適応」をし、「空気を読みすぎている」と
感じられるような言動を取っていると考えられます。
過剰適応は大きな疲労感やストレスにもつながるものです。
自分のことを理解して、人に頼るところは頼り、
自分に合った方法で対策を取ることで過剰適応をせずとも生きやすくなるのではないでしょうか。
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