発達障害があって疲れやすい!パターン別対策
1.疲れやすさを軽減する対策
1‐1.感覚を敏感に感じやすくて疲れやすい場合
1‐2.気を使うタイミングが多くて疲れやすい場合
1‐3.行動の量が多くて疲れやすい場合
1‐4.こだわりが強くて疲れやすい場合
2.まとめ
1.疲れやすさを軽減する対策
1‐1.感覚を敏感に感じやすくて疲れやすい場合
音や匂いなどに人よりも敏感で疲れやすい…という方には、「問題焦点型コーピング」をオススメします。
<問題焦点型コーピングとは?>
ストレス対策のひとつで、ストレスの元(ストレッサー)自体を取り除く方法です。
例)光がまぶしいことがストレスとなるのであれば、サングラスをかける など
ASD(自閉症スペクトラム障害)やADHD、LDなど発達障害があって、感覚過敏がある方には、「考え方を変える」などの抽象的な方法よりも、直接ストレッサーに働きかけてストレスを軽減させる方法をオススメします。
<感覚過敏の元を取り除く方法>
- 音を過敏に感じて辛い(聴覚過敏)→イヤーマフを付ける
※イヤーマフは、周囲の音の聞こえ方を調整できるグッズです。耳当てやヘッドフォンのような見た目をしています。 - 光を過敏に感じて辛い(視覚過敏)→サングラスや偏光レンズ眼鏡をかける、遮光カーテンを使う、間接照明を使う
※偏光レンズは、目に入る光量や光のギラつきをおさえることができるレンズです。 - 特定の味を過敏に感じて辛い(味覚過敏)→苦手な食べ物は避ける
1‐2.気を使うタイミングが多くて疲れやすい場合
人に気を使ってしまう、空気を読むことが難しい、こういった理由で疲れやすい方の場合、1.特性に合った職場で仕事をすること 2.ストレス発散方法を身に付けること の2点をオススメします。
1.特性に合った職場で仕事をすること
まず、発達障害、特にASD(自閉症スペクトラム障害)がある方の特性として、「空気を読むことが難しい」というものが挙げられます。
これは脳の特性のため、それ自体を変えたり治療したりすることはできません。
脳の特性はそのままに、自分がより働きやすい環境を選ぶことが発達障害がある方にはとても大切なのではないかと思います。
例えば、福祉など人相手の仕事ではどうしても空気を読んで行動する・相手の気持ちを察するなどのスキルが必要になってきます。
少し話は違いますが、PCを使うことが苦手な人がエンジニアの職業に就くと苦労しますよね。
それと似た話で、「空気を読むことが難しい」特性を持った方が「空気を読むことが重視される仕事」に就くと、大変な思いをすることが考えられます。
まずは、「自分の特性に合った職場選び」をすることをオススメします。
2.ストレス発散方法を身に付けること
発達障害がある方の場合、ストレス発散方法を身に付けることもとても大切です。
現代社会の特徴と、発達障害の特性はまだまだマッチしないところが多いのが現状だと思います。
マッチしない社会で生きると、ストレスがたくさん溜まってしまいます。
自分で上手にストレスを逃がしていく方法を持っておくことで、過度なストレスを抱え込まずに元気に生きることができるのではないでしょうか。
<ストレス発散方法の例>
- カラオケに行く
- 大声で笑う
- 人と話す
- スポーツをする
- 文章を書く
- 美味しい物を食べる
- 旅行に行く
- タイピングをする
インプット型のストレス発散方法・アウトプット型のストレス発散方法とさまざまありますので、
自分のストレス原因にマッチした方法を見つけてみてくださいね(*^^*)
1‐3.行動の量が多くて疲れやすい場合
ADHD(注意欠如多動性障害)などがあり、行動量が人よりもどうしても多くなって疲労がたまってしまう…という方には、意図的に休憩をはさむことをオススメします。
発達障害当事者の方の場合、疲れていることや体調不良に気づけない可能性があります。
そのため、「なんとなくこれくらいで休憩を挟もう」という曖昧な基準ではなく、「1時間に5分の休憩を入れて、そのときは座って休もう」「毎日6時間以上の睡眠をとろう」など具体的なルールを作ることをオススメします。
また、ADHDがある方の場合、不注意の特性から、休憩のタイミングを忘れてしまう可能性があります。
そんな時には、スマホのリマインダーを利用して、休憩時間を音や光で教えてもらうと良いと思います。
もし、周りで気づいてくれる人がいれば、その人にお願いをして休憩のタイミングを管理してもらうのも良いですね。
疲労がたまることでADHDの不注意や衝動性の症状が強く出てくる人もいらっしゃいます。
こまめな休憩をはさむ工夫をすることで、「集中が続かない」「忘れやすい」など特性が出る状態も改善することができるのではないでしょうか。
1‐4.こだわりが強くて疲れやすい場合
自分自身のこだわりや自分ルールがあり、他者と接する中で疑問に思うこと・納得できないことが多く疲れてしまう…という方には、「情動焦点型コーピング」をオススメします。
<情動焦点型コーピングとは?>
ストレス対策のひとつで、ストレスの元(ストレッサー)に対する自分の考え方・感じ方を変える方法です。
「こだわり」や「自分ルール」で窮屈になっている方は、ぜひその考えを別の視点でとらえ直してみてほしいです。
例えば、
車通りがあまりない道路で、赤信号のときに渡る人に対してイラっとしたとします。
このときのその人のルールは、「青信号で渡るべきだ」というものだと考えられますね。
ただ、赤信号を無視した人が「親族が病院に運ばれて急いでいる人」だとしたらどうでしょうか?
そう捉えなおしてみると、「赤信号でも車通りがないのだから、急いでいれば仕方がない」という風に考え方が変わるかもしれません。
このように考え方を変えることを「リフレーミング」と呼びます。
リフレーミングは一朝一夕で身に付くものではなく、少しずつ訓練することで身に付くものです。
ストレスを感じたときに、「芸能人の○○さんだったらどう考えるかな?」「明日の朝になったら別の考え方が浮かぶかもしれない」など、リフレーミングの練習をしてみると、自分ルールを柔らかくすることができるかもしれません。
2.まとめ
以上、発達障害を持っていて「疲れやすい」と感じている場合の対策について、原因別に紹介していきました!
原因によって、人に頼った方が解決しやすいのか、自分で対処ができるのかが変わってきます。
まずは原因を深堀してみて、その原因に合わせた対策を考えてみてくださいね(*^^*)
この記事が、疲れやすいと感じているあなたのお役に立てれば幸いです。
記事を読んでいただきありがとうございました!
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