発達障害があると疲れやすい?理由について
1.疲れやすい理由
1‐1.感覚を敏感に感じやすいから
1‐2.考えることが多いから
1‐3.行動の量が多いから
1‐4.気を使うタイミングが多いから
1‐5.ストレスを感じやすい場面が多いから
3.まとめ
1.疲れやすい理由
1‐1.感覚を敏感に感じやすいから
発達障害がある方の中には、「感覚過敏・鈍麻」と呼ばれる特定の感覚を過剰に感じてしまう・鈍感すぎるという特徴を持っている方がいます。
例えば、
・特定の味を強く感じる=味覚過敏
・特定の音を大きく、痛く感じる=聴覚過敏
・特定の光を強く、痛く感じる=視覚過敏
などが感覚過敏の一種です。
「しょっぱすぎるものを食べなきゃいけない」「ライブハウスくらいの音量で人の話を聞かなければならない」「レーザー光線を受けながらPC作業をしないといけない」
こんな風に考えてみると、どれだけのストレスや刺激が「感覚過敏」の特性がある方にかかっているか少し想像ができるのではないでしょうか。
このような特性を持ちながら学校に行ったり、日常生活を送ったり、仕事をしたりすることが疲労の原因となっている可能性が考えられます。
1‐2.考えることが多いから
発達障害がある方の中には、「空気を読む」「人の気持ちを察する」ということが当たり前にはできない方がいます。
定型発達と呼ばれる多数派の人たちは、「空気を読む」「人の気持ちを察する」ということが比較的得意だと考えられます。
一方で、発達障害がある方の場合、この機能の働きが弱いことが知られています。
この機能が弱いとどうなるか…
定型発達の人が「空気を読む」ことで対処している状況を、「ひとつひとつパターン化して覚えてその状況になったら記憶を引っ張り出して」対応している人もいるかもしれません。
想像しただけで、非常な労力ですよね…。
このように、周りから「当然できるでしょう」と思われることをおこなうことが特性上難しいと、「当然」ではなくて「がんばって」おこなうことになるため、疲れがたまってしまうのではないかと考えられます。
1‐3.行動の量が多いから
発達障害にはASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如・多動性障害)、LD(限局性学習障害)とさまざまありますが、その中でもADHDのある方の特性として良く出てくるキーワードが「動く」というものです。
ADHDの方は、自分の動きや考えをコントロールする機能が弱いことが知られています。
「動きたい!」と思ったらすぐに動いてしまったり、話し始めたら止められなかったり、考えたことをすぐ口に出したり、集中しようとしてもいろいろなところに注意が向いてしまったり…というものがADHDの特性としてよく挙がるものです。
単純な活動量が多いことに加えて、例えばADHDだけではなくASDの特性も併存していたら…
気を使いながら、たくさん動く。
とってもエネルギーを使って、疲れがたまりそうだと思いませんか?
1‐4.気を使うタイミングが多いから
発達障害がある方は、「間違った行動をしていないかな?」「今話しかけて良いタイミングかな?」など、気を使うタイミングがとても多いと考えられます。
これは、1‐3で記載の通り、「空気を読むこと」「人の表情を読むこと」「暗黙のルールを理解すること」が難しい特性や、過去の失敗体験が関係しています。
「普通ならできるでしょ」と周りが思うことが特性上難しかった経験がある方の場合、その分「自分はダメなんだ」「また失敗した」など失敗経験を多く積んでいる可能性があります。
失敗経験が多いと、次に失敗することもまた怖くなって、どんどん「失敗しないように失敗しないように」という方向に気が向いていき、気を使ってしまう場面が増えていきます。
気を使ってしまう場面が多いと、気疲れや頭の疲れがたまっちゃいますよね…。
1‐5.こだわりが強いから
ASD(自閉症スペクトラム障害)がある方の特性として、「こだわり」が挙げられます。
このこだわりは良い方向に働く場合もありますが、こだわりがあることで「考え方に固執して疲れてしまう」「人のやり方に納得ができない」という当事者の方がストレスを抱えやすい状態になってしまう可能性もあります。
例えば、職場で自分と違う仕事のやり方をする人はたくさんいますよね。
そんなときに毎回「どうしてあの人はあんなやり方をするんだろう」「いつもとちがうやり方でルールに沿っていない」と考えてやきもきしていると、疲れちゃいますよね。
ASD(自閉症スペクトラム障害)の診断を受けている方は特に自分ルールやこだわりを大切にする傾向があり、それ故にそのルールやこだわりから外れた行動を取っている人を見るとイライラしたりストレスがたまったりするのではないでしょうか。
1‐6.自分の疲れに気づきづらいから
発達障害がある方の中には、「自分を客観視すること」が苦手な方がいます。
とても疲れがたまっているのにそれに気づくことが難しかったり、休憩や睡眠が必要な場面でもまだいける!と思って働き続けたり…。
自分の疲れに気づきづらいということは、疲れることを未然に防いだり上手に逃がしたりすることも難しいということでもありますよね。
このような「自己モニタリング能力の弱さ」も、発達障害がある方の疲れやすさに関係しているのかもしれません。
3.まとめ
以上、発達障害がある方が疲れやすい原因についてお伝えしていきました!
発達障害がある方の場合、定型発達の人と比べて「気を使う場面が多い」「ストレスを感じる場面が多い」ことから疲労がたまりやすいと考えられます。
また、「自分の症状や体調不良に気づけないことが多く、対処が後手になってしまう」ことも考えられます。
支援者も含め、ご家族や友人など、周囲の方は「もう少し頑張りなさい」という目線ではなく、「なぜ疲れやすくなっているのか?」という視点でご本人に寄り添っていく必要があると思います。
一方で、ご本人ができる対策や工夫もあると思いますので、そちらはまた次回の記事でまとめていきたいと思います!
今回の記事の内容をより詳しく知りたいという方は、ぜひ当オフィスにお問い合わせくださいね(*^^*)
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