発達障害の当事者（30代）が語る｜障害開示での就職事例｜卒業生Ｇさんのストーリー

投稿日：2024年3月13日

このコラムでは、ディーキャリア海老名オフィスに通所されていた発達障害のある方が実際に診断された経緯、就労移行支援事業所に通所するきっかけ、現在の状況など、実際に卒業された方に協力いただきインタビュー形式でご紹介しています。

このコラムは5分前後でお読みいただけます。

【ディーキャリア海老名オフィス】職場定着率100％（2022年）
発達・精神障害の特性に応じたプログラムを提供する就労移行支援です。
発達障害(ADHD/注意欠如多動性障害)(ASD/自閉症スペクトラム障害)(SLD/限局性学習障害)の方、精神障害(うつ病など)の方が多く利用されています。
【発達障害フレンドリーサポート施設】にも認定され、専門スタッフがサポートをおこなっています。

１. 診断されたきっかけ
２. 就労移行支援に行こうと思った理由
３. ディーキャリア海老名オフィスを選んだ理由
４. ディーキャリアを通じて変わったこと
５. 就職した企業の仕事内容
６. 今の気持ち＆今後の目標
７. ディーキャリアでの過ごし方（後輩へのアドバイス）
８. まとめ

１. 診断されたきっかけ

当時、就職していた会社で仕事がうまくできなくなり、上司から「何か問題があるのではないか」と
言われ、心療内科で診断をしたところ、自身がADHDであることが分かりました。

仕事がうまくできなかったをもう少し説明すると、これまでできていた仕事が分からなくなってしまう
という状況があったんです。

今振り返ると、自身のワーキングメモリが大きくないこと、口頭での指示を記憶することが苦手という特性が絡んでいて、ある一定以上の業務負荷がかかると、思考が整理できなくなるというのがあったと思います。

学校生活では、大きな問題は出ていなかったが、授業などで先生が口頭で言っていることをメモすることはとても苦手で、その当時は書くのが遅いだけだと考えていました。

また、強い口調で言われると思考が止まるというのは昔からあったと思います。

２. 就労移行支援に行こうと思った理由

仕事を退職したタイミングで、長く働くためには障がい者雇用で配慮を受けながら進めていく必要性を感じ近くのハローワークでまずは相談をしました。

その際に就労移行支援というものを担当の方に教えていただき、そこで初めて知りました。

３. ディーキャリア海老名オフィスを選んだ理由

2～3か所、就労移行支援事業所の資料請求をし、送られてきた資料をもとに見学先を決めました。
資料を見ると、発達障害のある方の就労支援に強いということが分かり、ディーキャリア海老名オフィスに見学に行きました。

見学や体験をした印象として、

・発達障害の特性について深く知ることができる
・同じ境遇の方が通所をされていて困り感などが共有できる
・穏やかで過ごしやすい雰囲気であったこと

そういったところでディーキャリア海老名オフィスに通所しようと考えました。

４. ディーキャリアを通じて変わったこと

行動面、気にしていなかったことが特性が絡んでいることに気が付くことができた。
例えば、

・自身が抽象的な言動が多かったこと、
・抽象的なことの理解が苦手
・相手から言われたことを確認していなかったこと
・どのように相手に伝えてよいかが分からなかったため報連相が苦手であったが、
　どういうに伝えたり、確認したりすればよいかが分かった

などに気づくことができました。

・抽象的でなく、具体的に相手に質問する
・業務指示は復唱をする

などを実践しています。

５. 就職した企業の仕事内容

職種：清掃・庶務

会社内(構内)の清掃作業です。
室内は階段や廊下、会議室などの共有部分。
屋外は草むしり、掃き掃除、などの環境整備が主になります。

その他庶務としてＰＣでのデータ入力、Excelを使用した書類作成などがあります。

６. 今の気持ち＆今後の目標

まずは就職が決まってとても安心しています。

今後の目標としては、

・長く仕事を続けていきたい
・早く仕事を覚えて、会社に貢献できるようになりたい

という気持ちです。

７. ディーキャリアでの過ごし方（後輩へのアドバイス）

早く就職したいという焦りから、やるべきことをないがしろにしてしまった自身の経験を踏まえると、
焦る気持ちはあると思いますが、焦りが強い状態で行動すると失敗につながりやすいと思います。
まずは、支援員さんといろいろと相談をしながら、自分がどういう強み・弱みがあるか、今後どうなりたいのか
などをしっかり話をしながら着実に進めていくと良いと思います。