発達障害の人の趣味の見つけ方|「趣味がない」と悩む大人の方へ
発達障害のある大人の方で「趣味がない」と悩んでいませんか?ADHDやASDの特性を踏まえながら、自分に合った趣味の見つけ方や続けるコツを紹介します。
「趣味がありません」と話される方は意外と多い
就労移行支援事業所で利用者の方と面談をしていると、
「趣味がありません」
「休日は何をしたらいいか分かりません」
「面接で趣味を聞かれて困りました」
という話を伺うことがあります。
特に発達障害のある大人の方では、この悩みを抱えている方が少なくありません。

しかし、結論から言うと、
趣味がないこと自体は悪いことではありません。
むしろ、「趣味がない」と感じている方の中には、自分では趣味と思っていないだけで、実は好きなことや興味のあることをすでに持っているケースもあります。
今回は、発達障害のある方が趣味を見つけるヒントについてお話ししたいと思います。
なぜ発達障害のある方は「趣味がない」と感じやすいのか
ADHDの場合
ADHDのある方では、
- 興味が次々と変わる
- 飽きやすい
- 長続きしない
- お金を使いすぎてしまう
といった特徴が見られることがあります。
そのため、
「前は好きだったけど続かなかった」
「いろいろ試したけど全部中途半端」
と感じ、
結果として「趣味がない」と思い込んでしまうことがあります。
しかし実際には、
興味を持つ力そのものは非常に豊かであることも多い
のです。
ASDの場合
一方、ASDのある方では、
- 特定の分野に強い関心を持つ
- 深く調べることが好き
- 一人で楽しめる活動を好む
という特徴が見られることがあります。
ただし、
「趣味と言えるほどではない」
「人に話せるような趣味じゃない」
と思っている方も少なくありません。
例えば、
- 電車の動画を見る
- 地図を眺める
- 天気予報を見る
- パソコンの設定を調べる
- 好きな作品の情報を集める
こうしたことも立派な趣味です。

趣味は「役に立つこと」である必要はない
趣味を探そうとすると、
- 資格取得
- 英会話
- 勉強
- 副業
などを思い浮かべる方もいます。
もちろん悪いことではありません。
しかし、
「将来の役に立つから」
だけで選ぶと疲れてしまうことがあります。
趣味は本来、
楽しいからやるもの
です。
生産性や成果を求めすぎる必要はありません。
趣味を見つけるための3つのヒント
① 子どもの頃に好きだったことを思い出す
趣味探しでおすすめなのは、
「子どもの頃に好きだったこと」
を振り返ることです。
例えば、
- レゴ
- プラモデル
- ゲーム
- 絵を描く
- 図鑑を見る
- 音楽を聴く
などです。

大人になると、
「こんなの趣味と言えない」
と思ってしまうことがあります。
しかし、意外とそこにヒントがあります。
② 少しでも気になったら試してみる
趣味探しで大切なのは、
最初から正解を探さないこと
です。
発達障害のある方の中には、
「失敗したくない」
「続かなかったら意味がない」
と考える方もいます。
しかし、
- 1回だけやってみる
- 合わなかったらやめる
でも問題ありません。
趣味は実験のようなものです。
③ 「続かなかった」を失敗にしない
特にADHDのある方は、
新しいことへの興味が強い反面、飽きることもあります。
しかし、
- 半年間楽しめた
- 3か月続いた
- 1か月夢中になれた
なら、それは十分価値があります。
「ずっと続けなければならない」
というルールはありません。
発達障害のある方に人気の趣味
支援現場で比較的よく聞くものを挙げると、
インドア系
- 読書
- 動画鑑賞
- アニメ
- ゲーム
- パソコン
- 写真整理
- イラスト
- 音楽鑑賞
- ガンプラ
アウトドア系
- 散歩
- ウォーキング
- サイクリング
- カメラ
- 神社仏閣巡り
- 鉄道旅
- キャンプ
人とのつながりができる趣味
- ボードゲーム
- 地域イベント参加
- ボランティア
- サークル活動
などがあります。
もちろん、人によって向き不向きがあります。
大切なのは、
「自分が楽しいと思えるか」
です。

趣味は就職にも良い影響を与えることがある
趣味は単なる暇つぶしではありません。
例えば、
- ストレス解消
- 生活リズムの安定
- 人との交流
- 自己理解
につながることがあります。
また、面接で
「休日は何をしていますか?」
と聞かれたときにも、自分らしさを伝える材料になることがあります。
実際、企業の方からも、
「仕事以外の時間をどう過ごしているか」
を気にされることがあります。
「趣味がない」は悪いことではない
ここまで趣味についてお話ししてきましたが、
実は、
趣味がないこと自体は問題ではありません。
無理に作る必要もありません。
ただ、
- 少し気分転換が欲しい
- 休日が退屈
- 何か楽しみが欲しい
と思うなら、
小さな興味を大切にしてみてください。
発達障害のある方の中には、
「好きなこと」をきっかけに自信を取り戻したり、人とのつながりが生まれたりすることもあります。
ディーキャリアびわこ第一オフィスでも大切にしていること
ディーキャリアびわこ第一オフィスでは、
就職活動や訓練だけでなく、
- 自己理解
- ストレス対策
- 休日の過ごし方
- 生活リズムづくり
についても一緒に考えています。
趣味探しも、
実は自己理解の一つです。
「自分は何が好きなのか」
「何をしていると落ち着くのか」
を知ることは、働き続けるうえでも大切なヒントになります。
趣味がないと感じている方も、焦る必要はありません。
まずは少し気になったことを試してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
外部リンク(参考)
▶︎ 厚生労働省 発達障害者支援施策について
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