2025年07月25日

【訓練生】ディーキャリア体験談～横浜東口オフィスの利用を振り返って～

本ブログをご覧のみなさまこんにちは。ディーキャリア横浜東口オフィスの訓練生Aです。何度か事業所のブログを書かせていただく機会がありましたが、この度、就職が決まり、事業所を卒業させていただくこととなりました。よって、今回で私が書かせていただく最後のブログになります。

最後になってしまうのは少し寂しい想いもありますが、今後に向けて自分の経験などを書かせていただければと思います。

ディーキャリアについて

まず、ディーキャリアに関して説明させていただきます。ディーキャリアではライフスキルコース、ワークスキルコース、リクルートコースの3つに分かれています。それぞれのコースを通じて就労に向けての力をつけられるようになっています。
ライフスキルコースでは主にコミュニケーションを、ワークスキルコースでは働く力を、リクルートコースでは就職活動の能力といった力をそれぞれ高められるコースとなっています。

事業所を利用する前について

私自身、事業所を利用する前は自分に自信がありませんでした。障害を診断される前は、
一般の枠で新卒の就職活動をしていたのですが、何をやっていいのかわからず、合同説明会でパニックを起こしてしまい、これからどうすればいいのかわからない状態になっていました。私自身昔から周りにうまくなじめるほうではなかったので、成功体験もあまりなく、「自分にできる仕事なんて、世の中にないのではないか」と考えた時期も短くはなかったです。

もともと落ち込み気味で、就職活動を始める少し前から精神科に通院をしていたのですが、就職活動で失敗したあたりの時期に、「ASD（自閉症スペクトラム障害）」と診断がつきました。

自分がうまくいかなかった原因がはっきりして少しほっとした想いがありました。
その後、医師の勧めで就労移行の利用を考え始めました。複数箇所見学してみて、一番雰囲気がよく、自分に合っていると感じたのがディーキャリア横浜東口オフィスでした。そこで、利用を決意しました。

事業所での経験について

ここからは事業所で学んだことに関して書かせていただきます。まず、私自身、人との接し方が苦手な面もあり、怒りやすい部分も少しあったのですが、ライフスキルコースではそういった問題に対するアプローチを学ぶことができました。具体的にはアサーティブコミュニケーションといったプログラムで他者と自分を尊重する話し方や話の聞き方を学び、アンガーマネジメントやコントロールフォーカスといったプログラムで怒りのもととなった価値観やストレスにどう対処するかを学びました。また、それとは別に毎週のできたことの振り返りがあり、計画的に行動することが少しずつできるようになっていったと感じています。

また、仕事に対する向き合い方は、ワークスキルコースを通じて学ぶことができました。
ワークスキルコースではビジネス的な話し方、作業の正確性の大切さ、作業を通じての自分との相性、PCスキルを学ぶことができました。また、複数の企業様に実習に行かせていただく機会があり、そこでは実際の働き方、オフィスの様子、ビジネスマナーを改めて学ぶことができました。実習では強いリアリティを感じて、よい緊張感で作業に取り組むことができたので、皆さんにもおすすめしたい経験です。

リクルートコースでは、書類の書き方、面接でのマナーなど、就職活動の実践的なスキルを身に着けることができました。こうした経験を積み重ね、ご縁をいただき、今回自分とマッチングの合う企業に就職することが決まりました。