自分を他人を癒すアートセラピー講座~落ち葉を使って自由な発想で~
ディーキャリア蕨オフィスでは、訓練生が自分の得意なことを披露する機会があります。今回は、ライフスキルコースのNさんが担当した落ち葉を使ったアート講座をご紹介いたします。Nさんはデザイン学校を卒業した方で、ご自身でもアート作品を多数作られています。今回のアート講座を担当してみてどうだったかインタビューをしました。
なぜ落ち葉を題材にしたか
自分自身でも、落ち葉を使って作品を作ったこともありました。枯れ葉をみて、色や大きさが違ったり、虫に食われた葉もあって、人間が一人一人違うように、枯れ葉も一枚一枚違うのが面白いと思いました。それぞれ、味わいがあります。今回のアート講座では、落ち葉に触って、感動してもらいたいと思いました。
桜の葉にこだわった理由
自分自身、桜が好きだからです。桜の葉はバリエーションが豊富なんです。気候のせいか去年の落ち葉は、のっぺりしていました。今年は、グラデーションがあります。葉っぱを眺めてるだけで面白いんです。自然の中で、発見があり、驚きがあります。
桜の花が咲き、花が終わった頃の若葉は赤ちゃん。夏になるにつれ、厚くなり、色も濃くなる。成長して大人になっていく感じ。9月の終わりには枯れ葉となり、色が付き始めて散る。まるで人生のよう。人間の生きた痕跡のように感じます。
アート講座を開催するにあたり、学んだこと
アート講座をするにあたり、400枚の落ち葉が必要でした。今までの自分だったら、400枚の落ち葉を自分一人で取りに行っていたと思います。自分は、問題を一人で抱えこむ傾向がありました。でも、仲間が落ち葉拾いを助けてくれました。困ったときは、人に助けを求めて、人の手を借りてもいいんだと。自分にとっては、成功体験になりました。
このようなアートが好きな人は積極的に取り組んでくれたが、苦手な人もいました。乗ってくれない人もいて、ちょっと悲しい思いもしましたが、それもいい経験になりました。
1時間半の講義、なかなかうまく進行できないと思いましたが、これも訓練だと思いました。成長につながっていると思います。人の目を気にするところもあるので、プレッシャーもありましたが、みんなの前で発表することも楽しいと感じることができました。
最後に何か言いたいことありますか?
ディーキャリア蕨オフィス、楽しいですよ!とみんなに言いたいです(笑)。
今までは、自分が1人周りに比べると出遅れていると思い、劣等感を感じていきてきたのですが、ここで学ぶことでいろいろなことがわかるようになってきました。今回のアート講座のようなこともさせていただいて、自信がついてきました。学びたかったことを、学べていて、楽しい毎日が送れています!
そして、周りの方々を見ていて、障害がある人はなんでこんなに優しいんだろうと思います。癒されるんです。ある人から「苦しみが深いからこそ、人の救いになる作品を作ることができるようになるんだよ」と言われたことがあります。自分の病気になった20年前からこれまでは、土を耕し種を植え、そして水をあげ続けてきた期間だったと思います。これから、花が咲く時期が訪れる。そう信じています。
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