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雑談が苦手なあなたへ ASDの特性と就労移行支援でできる工夫

「雑談が苦手で、休憩時間がいつも気まずい」「何を話せばいいかわからず、いつも一人で過ごしてしまう」——そんな経験はありませんか。ASD(自閉スペクトラム症)の特性がある方にとって、雑談は思っている以上にエネルギーを使う場面です。そのため、働くことへの不安が大きくなり、一歩を踏み出しづらくなることも少なくありません。

なぜ雑談が苦手だと感じやすいのか

雑談には、決まった正解がありません。話題が次々と変わり、相手の表情や声のトーンから空気を読み取る必要があります。ASDの特性がある方は、こうした「はっきりしないルールの中でのやり取り」に苦手さを感じやすいと言われています。つまり、雑談が苦手なのは、性格や努力の問題ではなく、脳の情報処理の仕方に関係していると考えられているのです。

本人の努力不足ではないということ

「もっと頑張ればできるはず」と自分を責めてしまう方も多いですが、雑談の苦手さは本人の頑張りが足りないから起こるものではありません。むしろ、これまで無理をして雑談に合わせようとしてきた方ほど、心も体も疲れやすくなっている場合があります。まずは「できない自分」ではなく、「今まで頑張ってきた自分」に目を向けてみることが大切です。

考え方を少し変えるポイント

雑談を「うまくやらなければならないもの」と捉えると、プレッシャーはどんどん大きくなります。一方で、「雑談は必須ではなく、必要な時に必要な分だけでいい」と考え方を整えるだけで、気持ちが少し軽くなる方もいます。たとえば、相手の話に相づちを打つだけでも十分なコミュニケーションになります。すべてを完璧に話す必要はありません。

日常でできる小さな工夫

いきなり大きく変える必要はありません。日常の中で、次のような小さな工夫を試してみるのも一つの方法です。

  • 雑談の前に、話しかけられそうな話題を1つだけ準備しておく
  • 「そうなんですね」「なるほど」など、決まった返答パターンを持っておく
  • 雑談が続かなくても、その場を離れる練習をしておく
  • 無理に会話を続けようとせず、休憩時間の一部は一人の時間として確保する

このように、自分に合った形を少しずつ見つけていくことが、無理なく働き続けるための土台になります。

就労移行支援でできるサポート

就労移行支援では、雑談を含むコミュニケーションの練習を、無理のないペースで行うことができます。たとえば、SST(社会生活スキルトレーニング)を通じて、場面ごとの対応方法を一緒に整理したり、実際の職場に近い環境でコミュニケーションの工夫を試したりすることが可能です。また、自分の得意・不得意を整理しながら、雑談以外の方法で信頼関係を築く工夫についても、支援員と一緒に考えていくことができます。

介護福祉士監修の視点:支援の現場で大切にしていること

支援の現場では、「雑談ができるようになること」がゴールではなく、「その方が安心して働き続けられること」を大切にしています。大切なのは、雑談が得意になることを目指すのではなく、雑談が苦手でも困らない働き方や環境を一緒に整えていくことです。また、ご本人のペースを尊重しながら、小さな成功体験を積み重ねていくことが、結果として長く安定して働くことにつながると考えています。

ASDの特性やコミュニケーションについては、国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センターでも、特性の理解や関わり方に関する情報が紹介されています。あわせてご参考ください。

まとめ

雑談が苦手なことは、決して恥ずかしいことでも、努力が足りないことでもありません。まずは、自分の特性と向き合い、無理のない工夫を積み重ねていくことが、安心して働くための第一歩になります。すべてを一人で解決しようとせず、少しずつ整えていく気持ちで大丈夫です。

不安がある方へ:まずは相談から

働くことに不安がある方、雑談や人間関係で悩んでいる方は、一人で抱え込まずに、まずは見学や相談から始めてみませんか。ディーキャリアワーク多摩センターオフィスでは、コミュニケーションの工夫や職場での過ごし方について、あなたのペースに合わせて一緒に考えていきます。まずはお気軽にお問い合わせください。

※本記事は介護福祉士の監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。必要に応じて医療機関や専門機関へご相談ください。

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