発達障害の私が思う「障害者雇用」と「合理的配慮」——誰もが自分らしく働くための仕組みを知ろう
〜「特別扱い」じゃない、自分の力を発揮するための環境づくりライフハック〜
「障害者雇用って、なんか特別扱いされているみたいで気が引ける」「合理的配慮って言葉は聞いたことあるけど、実際何をお願いできるのかわからない」——そんなふうに感じたことはありませんか?

こんにちは!ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。
私自身、障害者雇用という言葉を初めて聞いたとき、「自分だけ特別扱いされるのは申し訳ない」という気持ちがありました。でも、実際に仕組みを知ってから、その見方がガラッと変わりました。
障害者雇用は「弱い人が使う制度」ではありません。一人ひとりが本来持っている力をきちんと発揮できるよう、環境を整えるための「働き方の選択肢」のひとつです。この記事では、障害者雇用と合理的配慮の仕組みをわかりやすく整理したうえで、「自分に合う働き方」を見つけるための、具体的な対策をお伝えします。
1. なぜ、「障害者雇用」や「合理的配慮」を知ることが大切なのか?
障害者雇用や合理的配慮について知らないままでいると、いくつかのごく自然な困りごとが起きやすくなります。
- 「我慢すること」が当たり前になってしまう。
合理的配慮を受けられることを知らないまま働いていると、「本当はしんどいけど、みんなも頑張っているから」と無理をし続けてしまいます。使えるはずの仕組みを知らないために、消耗だけが積み重なっていくのは、とてももったいないことです。 - 「何をお願いしていいかわからない」まま、職場とのすれ違いが続く。
「困っていることは伝えたい、でも何をお願いすればいいかわからない」という状態では、職場側もどう対応すればいいかわかりません。合理的配慮の具体例を知っておくことで、「こういうことをお願いできるんだ」という見通しが持てるようになります。 - 「障害者雇用=特別扱い」という思い込みが、選択肢を狭める。
障害者雇用を「恥ずかしいこと」「劣っていること」と感じてしまうと、自分に合った働き方を選ぶ機会を自分で閉じてしまうことになります。仕組みの本来の意味を知ることが、選択肢を広げる一番の入り口です。
2. まず知っておく!障害者雇用と合理的配慮の本当の意味
「障害者雇用=特別扱い」という思い込みを、まず手放しましょう。ここを整理しておくことが、一番大切な下ごしらえです。
障害者雇用とは:障害のある方が安心して働けるように、企業が必要な配慮(合理的配慮)を行いながら雇用する制度のことです。大切なのは、これは「特別扱い」ではないということです。一人ひとりが持つ本来の力をしっかりと発揮できるよう、環境を整えるための働き方の選択肢のひとつです。
合理的配慮とは:障害のある方が働くうえで生じる困りごとを、職場が「合理的な範囲で」調整・サポートすることです。具体的には、こんなことが合理的配慮として認められています。
- 業務内容の調整:得意なことや体調に合わせて、仕事の量や内容をコントロールする
- 勤務時間の配慮:通院のスケジュールに合わせた勤務時間にする
- 休憩の取りやすさ:体調を崩さないよう、こまめに休憩を取りやすくする
- わかりやすい指示:指示をテキスト化したり、具体的に伝えることでミスや不安を減らす
- 相談しやすい環境づくり:困ったときにすぐ周囲に相談できる体制を整える
こういった「ちょっとした工夫や環境の調整」によって、自分らしく力を発揮できる職場づくりが進められています。
3. その場で試せる!具体的な対策
「自分に合う働き方」を見つけるための対策を紹介します。
【対策①】「自分はどんな配慮があれば働きやすいか」を1つだけ考えてみる
合理的配慮は、「お願いしていいこと」を知らないとお願いできません。まず「自分はどんな場面で困りやすいか」を思い浮かべて、「こういう配慮があれば助かる」を1つだけ考えてみましょう。
- 「口頭の指示が聞き取りにくい→テキストで送ってもらえると助かる」
- 「午前中は体調が安定しにくい→始業時間を少し遅らせてもらえると助かる」
- 「急な変更に弱い→予定変更は前日までに教えてもらえると助かる」
「こんなことをお願いしていいの?」と思うことでも、合理的配慮として認められる場合があります。まず1つ、言葉にしてみましょう。
【対策②】「得意なこと・苦手なこと・必要な配慮」を3つに整理する
就職活動や職場での面談に備えて、「得意なこと」「苦手なこと」「あると助かる配慮」を3つに分けて書き出しておきましょう。
- 得意:「決まった手順を正確にこなすことが得意」
- 苦手:「複数のタスクを同時進行するのが難しい」
- 配慮:「タスクの優先順位を一緒に確認する時間をもらえると助かる」
この3つを整理しておくだけで、職場や支援者への説明がぐっとスムーズになります。
【対策③】障害者雇用を「選択肢のひとつ」として冷静に検討してみる
「障害者雇用を選ぶべきか、一般雇用で働くべきか」は、どちらが正解というものではありません。大切なのは「自分がどんな環境であれば長く安定して働けるか」です。
- 配慮を受けながら安定して長く働きたい→障害者雇用が向いている可能性がある
- 特性を開示せずにキャリアを積みたい→一般雇用を選ぶこともできる
どちらを選ぶにしても、「自分に合う働き方を知っていること」が一番の土台になります。一人で抱え込まず、支援者と一緒に考えてみましょう。
【対策④】「合理的配慮をお願いするとき」のセリフを用意しておく
いざというとき、「お願いしたいけど言い出しにくい」という方は、あらかじめセリフを用意しておきましょう。
「私は〇〇が苦手な特性があります。〇〇していただけると、より力を発揮しやすくなります。ご検討いただけますか」
「苦手です」だけでなく「こうしてもらえると力を発揮できる」という前向きな伝え方にすると、職場側も対応しやすくなります。
■ まとめ:障害者雇用は「弱さのための制度」じゃなく「力を発揮するための仕組み」だ
「自分が障害者雇用を使っていいのかわからない」と一人で抱え込んでフリーズするのをやめて、「必要な配慮を1つ言葉にする」「得意・苦手・配慮を3つに整理する」「お願いするセリフを用意しておく」という道具を使いながら、自分とちょうどいい距離でスマートに働き方を選んでいこう。
障害者雇用は、誰もが自分らしく、いきいきと働くための前向きな選択肢です。一人で抱え込まず、まずは自分の特性や希望を見つめ直すことから始めてみましょう。あなたの「働きやすさ」を支えるヒントが、きっと見つかるはずです。
最後に:ディーキャリア立川オフィスで「自分に合う働き方」を一緒に考えよう
ディーキャリア立川オフィスでは、障害者雇用・合理的配慮の仕組みを理解しながら、自分に合った働き方を一緒に整理していくプログラムに取り組んでいます。「障害者雇用を使うべきか迷っている」「職場にどんな配慮をお願いすればいいかわからない」「自分の特性を整理してから就職活動を始めたい」という方も、ぜひ一度、見学や無料相談にいらしてください。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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