要約力苦手な発達障害当事者の「要約力」を最短で身につける4つのステップと魔法の型
こんにちは!ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフ、かまちです。

「本を読んでも内容がうまく説明できない……」 「仕事の報告が長くなってしまい、『結局、何が言いたいの?』と言われてしまう」
そんな悩みはありませんか? 私たち発達障害の特性を持つ人間にとって、膨大な情報から重要なポイントだけを抜き出す作業は、脳のワーキングメモリをフル活用する非常にハード度の高いタスクです。
しかし、 要約力とは、単に文章を短くする技術ではありません。「情報の取捨選択を行い、本質を見抜く力」のことです。
そこで今回は、 誰でも今日から実践できる「要約のコツ」と、要約にまつわる「誤解」を解きほぐす考え方を整理してみました。
なぜ「要約」が難しいのか?脳の特性を知る
まず、なぜ私たちが要約に苦労するのか、そのメカニズムを理解しておきましょう。
なぜなら、 発達障害(特にADHDやASD)の特性があると、情報の「優先順位」をつけるのが苦手な場合が多いからです。
- 細部に注目しすぎる: 本質ではない小さなエピソードが気になり、削るのが怖くなる。
- 情報の洪水: すべての情報が同じ音量で聞こえてくるため、どれが「主役」か判断しにくい。
- 「正確性」へのこだわり: 「正しく伝えなければ」という誠実さが裏目に出て、枝葉の話まで全て伝えようとしてしまう。
つまり、 「要約ができない」のは能力が低いからではありません。むしろ、あなたの脳が「丁寧で誠実すぎる」がゆえに、情報を捨てられないだけなのです。
ステップ1:「削る」のではなく「拾う」
多くの人は、文章を読みながら「どこを削ろうか」と考えます。しかし、 これでは大事な部分を見落とす恐怖が勝ってしまいます。
まずは、以下の3つのパーツだけを、砂浜で綺麗な貝殻を見つけるように「拾い上げる」ことから始めましょう。
- テーマ: 何について書かれた文章か?
- 結論: 結局、筆者は何を言いたいのか?
- 根拠: なぜその結論になるのか?
この3つ以外は、極論「すべておまけ」だと割り切る勇気が大切です。おまけを捨てることは、相手に本質を届けるための「優しさ」だと考えてみてください。
ステップ2:具体例は思い切って「抽象化」する
要約が苦手な人の共通点は、具体的なエピソードや細かな事例をそのまま書いてしまうことです。 要約の鉄則は、「具体例をグループ化して、一言にまとめる(抽象化)」こと。
- NG: 「リンゴやバナナ、イチゴにはビタミンが含まれていて……」
- OK: 「果物にはビタミンが含まれており……」
このように、 個別の事例を「要するに何のことか?」と言い換えるだけで、文章は劇的に短くなります。前回の記事で紹介した「ITツールの活用」も、要するに「道具で脳の負担を減らす」という抽象化ができますね。
ステップ3:初心者が使うべき「魔法のテンプレート」
構成に迷ったら、まずはこの型に当てはめてみてください。白紙から考えるよりも、枠を埋める方が脳への負担は圧倒的に少なくなります。
【要約の黄金テンプレート】
- 本記事は、[テーマ]について書かれたものである。
- 筆者は、[理由・根拠]という背景から、[結論]だと主張している。
- 最終的に、[今後の展望やまとめ]と結んでいる。
いきなり完璧を目指さず、まずはこの「型」に情報を流し込む練習から始めましょう。
ステップ4:日常を「要約の練習場」に変える方法
特別な勉強時間は不要です。日常のちょっとした習慣で要約力は鍛えられます。
- SNSで発信する: ニュースを読んで、140文字以内で自分の意見を添えて投稿する。
- 30秒で話す: 観た映画やYouTubeの内容を、友達に30秒で説明してみる。
- タイトルを先に考える: 文章を読む前に「自分ならどんな見出しをつけるか」を予想する。
「要約できない=思いやりがない」という誤解の正体
ここで、私が大切だと思う話をさせてください。 巷(ちまた)ではよく「要約力は相手への思いやりだ」と言われます。この言葉を聞いて、「じゃあ、うまくまとめられない私は思いやりがない人間なの?」と、深く傷ついたことはありませんか。
かつての私もそうでした。 「相手のために」と思えば思うほど言葉が増えてしまい、結果として「話が長い」と怒られる。そのたびに、自分は配慮ができないダメな人間なのだと、劣等感に打ちのめされていました。
しかし、断言します。決してそんなことはありません。
多くの発達障害の方が生きづらさを感じる理由は、この「能力と志(こころざし)」が混同されてしまうことにあります。
- あなたの真実: 「正確に伝えたい」「誤解させたくない」という、相手に対する深い誠実さから言葉を尽くしている。
- 周囲の誤解: 「結論を言わない」「時間を奪う」=「相手への配慮が足りない」と解釈される。
つまり、 私たちが要約の技術(スキル)を学ぶのは、自分を矯正するためではありません。あなたの持っている「誠実さという名のギフト」を、相手が受け取りやすい形にラッピングしてあげる「翻訳技術」を手に入れる作業なのです。
能力が追いついていないことと、心に思いやりがあることは、全く別の問題です。まずは、その一生懸命な自分を許してあげてください。
要約力は、あなたの優しさを届ける「ラッピング」
要約力は、単なるビジネススキルではありません。 あなたが持っている豊かな情報や深い考えという宝物を、相手が持ち帰りやすいサイズに整えてあげる。そんなイメージで捉えてみてください。
要約がうまくいかない時は、 「今の自分には、翻訳機の部品が少し足りなかっただけだ」と考え、またステップ1から試してみればいいのです。
まずは「一言でいうと何かな?」と自分自身に問いかけることから始まります。
立川オフィスでは、こうした「一生懸命さが裏目に出てしまう」という特有のしんどさを分かち合いながら、あなたらしい「言葉の整え方」を一緒に練習しています。
一人で「思いやりがない」と悩まないでください。あなたの優しさを正しく届けるためのツールを、一緒に見つけていきましょう。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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