「あてにならない人」の評価された発達障害の私の回復方法
「あてにならない人だね、あの人って」

そんな言葉を陰口でも聞いたらあなたはどう思う?
ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフ、発達障害当事者のかまちです。
読者の方々は、周囲から「あてにならない人」と評価された経験はありますか?
この言葉を聞くたびに、私の心にズシンと重くのしかかる寂しさを感じます。けっして能力が低いわけではありません。しかし、定型発達の人から見ると当たり前の時間の管理がうまくできないことや、ろくに連絡もせず遅刻や突然の欠勤を繰り返すことで、周囲は「あいつはあてにならない」と判断してしまうのです。
その結果、重要な仕事から外されたり仲間の集まりに声をかけてもらえなくなったりします。この「あてにならない人」という評価は、多くの組織において、人間関係だけでなく、昇進や給与面といった具体的な評価にも大きく関わってきます。
私自身も、過去、なぜ周囲から疎外されているのか、なんとなく理解しています。しかし、だからといって計画通りに行動したり、時間を守ったりするのに必死です。このジレンマこそが、周囲の評価に深い寂しさを感じさせ、自信を喪失させる大きな原因となります。
この記事では、この「あてにならない人」という評価が生まれるメカニズムを分析し、特性による自信喪失のサイクルを断ち切る方法を探ります。
1. 「あてにならない」評価が生まれるメカニズム(ADHD特性)
周囲からの評価は、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特性である実行機能の課題と衝動性に深く根ざしています。
① 見通しの甘さによる「ルーズな人」の印象
ADHDの特性として、タスクや時間の管理を正確に見積もる実行機能が苦手です。
- 具体例: 5分で終わると思ったタスクに30分かかり、結果的に遅刻につながる。あるいは、重要度の低い刺激に注意が逸れ、業務の優先順位が狂う。
- 結果: 周囲からは「能力がない」のではなく、「やる気がない」「ルーズ」な人だと判断されてしまいます。
② 衝動性による「予測不能な行動」
特性の一つである衝動性は、感情や行動の予測不能さにつながります。
- 具体例: 計画的な連絡なしの突然の欠勤。あるいは、急に感情が不安定になり、集団の輪を乱す行動。
- 結果: 周囲は「この人に重要な仕事や責任を任せたら、いつ裏切られるかわからない」と感じ、重要な仕事から外されたり、仲間の集まりに声をかけてもらえなくなったりします。
2. 自信喪失と二次障害のリスク

周囲からのネガティブな評価が積み重なると、ADHDの人は「自分は社会に適応できない」と感じ、深刻な自信喪失に陥ります。
さらに、衝動的な特性があるため、落ち込むと自暴自棄になりやすく、それが高じると、より深刻な行動障害のリスクにつながることがあります。
- 反抗挑発症のリスク: 抑えきれないイライラを周囲にぶつけたり、かんしゃくを起こしたりすることで、人間関係の悪化を招きます。
- 行為障害のリスク: 極度の自暴自棄や衝動性の制御不能が、他人や動物に危害を加えるといった行動に及ぶ可能性を高めます。
これらの行動は、根本にある「自分を受け入れてもらえない寂しさ」と、特性による感情コントロールの困難さが結びついて生まれる二次的な苦痛なのです。
3. 評価のサイクルを断ち切るための具体的な戦略
自信喪失と二次障害のリスクを防ぎ、周囲からの評価を改善するためには、「努力」だけでなく「戦略」が必要です。
戦略①:環境とツールの「外部化」(AIなどの活用)
自分の内的な努力に頼るのではなく、特性が苦手とする実行機能や時間管理を外部のツールにアウトソーシングします。
- 時間管理: スケジュールを抽象的な目標ではなく、細分化した具体的な行動(チェックリスト)に落とし込み、リマインダーで強制的に通知させる。
- AI・ChatGPTの活用: 「今日のタスクリスト(〇〇と〇〇)を、優先度と所要時間(見込み)に分解し、午前のスケジュールを組んで」といった形でAIに指示を出すことで、苦手なタスク分解と時間見積もりを代行してもらいます。
- 行動管理: 衝動的な行動(連絡なしの欠勤など)を避けるために、感情の波が来た時の対処フローをあらかじめ紙に書き、それを見て行動する習慣をつけます。
戦略②:情報の「見える化」による信頼の構築
周囲の不信感は、「何が起こっているかわからない」という情報の不足から生まれます。
- 報告の徹底: 遅刻や欠勤が避けられない場合でも、その後の報告や、現状の業務の進捗を通常以上に細かく、先回りして報告します。
- 目的: 定型発達の人にとっての「当たり前」は難しくても、「あの人は努力している、状況を隠さない」という別の信頼軸を構築します。
戦略③:「反論の余地のない強み」を構築する
自分の好きな分野、得意な分野の知識を深め、誰にも真似できない専門性を確立します。
- 効果: たとえ時間管理が苦手でも、「この分野に関しては彼が必要だ」という「代えの効かない存在」になることで、周囲はあなたの特性を許容する動機を持つようになります。
評価に耐えかねた先にある感情
上記の戦略で改善を試みても、組織の理解が得られず、ネガティブな評価が続くこともあります。そのような環境下に居続けることは、心身に大きな負担をかけます。
行き着く先には、「これ以上、努力を理解されない組織にはいたくない」という「逃げ」になることも自然なことです。 それは決して敗北ではなく、自分の特性を尊重し、健全に働くための自己防衛的な選択であると捉えるべきです。自分の居場所がないと感じたら、無理に留まろうとせず、次に進む勇気も必要です。
行動を変える前に「自己受容」を
「あてにならない人」という評価は辛いですが、それはあなたの存在価値の否定ではありません。特性が行動に与えている影響のフィードバックです。
衝動的な感情に囚われて自暴自棄になる前に、「行動を変えられないのは、努力不足ではなく、特性が大きく影響しているからだ」と、まず自分を受け入れる自己受容を実践しましょう。
その上で、戦略的なツールと知識を活用し、一歩ずつ行動を構造化していくことが、自信回復への道筋となります。
ディーキャリア立川オフィスでは、ADHDの特性に合わせた行動変容のトレーニングや、自己肯定感を高めるためのサポートを提供しています。寂しさを乗り越え、自分らしく働くための戦略を一緒に考えましょう。ぜひ、お気軽にご相談ください。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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