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発達障害の私が「時折、逃げたくなる衝動」の正体と特性を活かした対処法

人生を生き抜こう、おはようございます、ピアスタッフかまちです。

あなたは、仕事中や人間関係のプレッシャーを感じた瞬間、「もう何もかも放り出して逃げたい」「今すぐこの場を立ち去りたい」という強い衝動に駆られたことはありませんか?

私もかつて、この「逃げたい衝動」に何度も支配され、自己嫌悪に陥っていました。この感情は、衝動性という一つの特性だけでなく、ストレス、感覚過敏、そして自己肯定感の低さが複雑に絡み合った、「心が限界に近い」というサインです。

今回は、この「逃げたくなる衝動」の正体を分析し、私たちが持つ特性を活かして、そのエネルギーを建設的な行動に変えるための対処法をお伝えします。


📌 本記事の目次

  1. ⚡️ 「逃げたくなる衝動」の正体:特性と心の防衛
  2. 📝 対処法:衝動を「行動」ではなく「データ」として扱う
  3. 🚨 危険な落とし穴:「逃げたい衝動」が人間関係を壊すとき
  4. 💖 ピアスタッフからのエール:「逃げたい」は重要なサイン

1. ⚡️ 「逃げたくなる衝動」の正体:特性と心の防衛

この衝動は、単なるわがままや弱さではありません。特性を持つ私たちの脳が、許容量を超えたストレスから自分を守ろうとする緊急避難的な防衛反応です。

① 衝動性(ADHD特性)と感情のブレーキの弱さ

ADHDの特性の一つである衝動性は、「熟慮せずに行動を起こす」という形で現れます。ストレスや不安が許容量を超えると、脳は冷静に状況を分析する前に、「逃げる」という行動を「今すぐできる最も簡単な解決策」として反射的に実行しようとします。

  • 影響: 状況を投げ出したり、突発的に仕事を辞めようとしたりといった、後悔する選択につながりやすい。

② 回避性・感覚過敏(ASD特性)による緊急離脱

聴覚、視覚、対人関係での刺激に慢性的に疲れ(感覚過敏)、脳の処理能力が限界を迎えることがあります。このとき、「逃げる=刺激から離れる」という行動は、自分を守るための緊急離脱スイッチとして、強い衝動を伴って現れます。

  • 影響: 理由を説明できずに席を立ってしまう、予期せぬ欠勤・欠席につながりやすい。

③ 失敗への恐れと自己肯定感の低下

過去の失敗体験が積み重なると、「どうせやってもうまくいかない」という思考に陥りやすくなります。このとき、「失敗する前に逃げたい」という回避的な衝動が生まれます。これは、自己肯定感の低さが根底にあります。


2. 📝 対処法:衝動を「行動」ではなく「データ」として扱う

この「逃げたい衝動」に支配されそうになったら、実行に移す前に「書く技術」で衝動を客観的なデータに変換し、エネルギーの方向を変えます。「逃げる」という行動を、「書く」という建設的な代替行動で置き換えるのです。

【重要】感情を「処理」するのではなく、「そのまますべてを吐き出す」のがポイントです。

💡 まず準備:「衝動が起きたら書くツール」を決めておきましょう。(スマホのメモ帳、ポケットサイズの専用ノートなど)

衝動的な感情に襲われたら、その衝動を行動に移す前に、次の3つの質問の答えを紙やデバイスに書き出してみてください。

ステップ問いかけ目的
A. 事実(トリガー)「今、何が起こった?」 (例:上司に声をかけられた、締め切りが迫った、エアコンの音がうるさい)感情を特定の出来事から切り離す。
B. 感情と衝動どんな感情を、どんな言葉で吐き出したい?」(例:パニック、「もう全て辞めてやる!」、泣きたい)衝動的な自分を否定せず、感情をそのまま受け止める。
C. 代替行動「逃げる代わりに、今すぐできる最も簡単な行動は?」 (例:トイレに立つ、5分間目を閉じる、水を飲む、深呼吸を5回する)実行可能な小さなタスクへ誘導し、衝動的な行動を回避する。

この「書く」プロセスを踏むことで、感情を安全な場所(紙やメモ)にすべて吐き出し、

心理的な安全性が確保されます

そして、0.5秒の思考の停止が生まれ、衝動的な行動に歯止めをかけ

論理的な対処を始めるための「理性の起動時間」となるのです。


3. 🚨 危険な落とし穴:「逃げたい衝動」が人間関係を壊すとき

特に注意すべきは、この強い「逃げたい衝動」が、人間関係における安易な「決めつけ」につながってしまうことです。

私の経験から言うと、強いストレス下では、特性由来の認知の歪み(白黒思考、過度な一般化)が働きやすくなります。

  • 具体例: 上司が指導しただけなのに、「自分を否定している」「これはパワハラだ」と衝動的に決めつけてしまう

「逃げたい衝動」が強いとき、私たちは相手の行動を深く検証する冷静さを失います。その結果、「逃げるための大義名分」として、「相手が悪者だ」と決めつけ、関係をシャットアウトしてしまうのです。

この衝動的なシャットアウトは、実際の人間関係の悪化や早期離職という「自己破壊的な行動(セカンドインパクト)」につながる危険性があります。結果的に、これは男女関係や恋愛においても、相手を衝動的に「悪い人」と決めつけ関係を絶ってしまうなど、人間関係の孤立につながることにもなります。

この暴走を防ぐ鍵は、セクション2であなたが書き出したB(今、自分がどんな衝動に支配されているか)を、まずは「そう感じているんだね」**と人間として受け止めることです。その上で、A(感情のきっかけとなった事実)をデータとして横に並べます。

「感情」と「事実」を切り離して、感情のない第三者の視点を入れる。この冷静な作業が、私たちを衝動的な決めつけから救い出してくれます。


4. 💖 ピアスタッフからのエール:「逃げたい」は重要なサイン

「逃げたい」という感情は、あなたが「限界に近い」「助けが必要だ」という非常に重要なサインです。このサインは、自分自身を大切に守ろうとしている証拠でもあります。

このサインが出たら、自分を責めず、「書く」という行動で一歩立ち止まってください。

「逃げたい衝動」を「衝動的な行動」ではなく「マインドのデータ」として処理し、私自身の特性と会話しながら向き合い、人生を生き抜くための計画、障害者でも可能なキャリアプランを作っていくことが、見通しをたてるためにも、心の不安を減らすために必要です。

あなたは、一人ではありません。 あなたの特性を活かし、ともに乗り越えていきましょう。

人生を生き抜こう、次回もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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■この記事を書いた人は?■

ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部

普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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