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【ADHDの夢追い】「完璧主義」で現実逃避する私が、劣等感を手放し目標達成できた 3つのステップ
人生を生き抜こう、おはようございます、ピアスタッフかまちです。
皆さんの中に、「今度こそ人生を劇的に変える壮大な夢」に取り憑かれ、現実を置き去りにしてしまう経験はありませんか?

例えば、野球界の大谷翔平選手って本当にかっこいいですよね。でも同時に
「なぜ、彼はあんなに大きな夢をかなえて、自分は…」と、つい劣等感に襲われることはありませんか?
さらに、今年話題の映画『国宝』。吉沢亮さんと横浜流星さんが演じる、芸に人生を捧げた役者道のように、一つの道にすべてを捧げられるか?と言われると、自分の多動性や衝動性を前に不安になりませんか?
私自身、ADHDの多動性や衝動性が高じて、資格取得、起業、海外移住など、次から次へと非現実的な目標を追いかけ、何も達成できず、自己肯定感の低さと劣等感だけが残る…という失敗を繰り返してきました。
そんな私が、自分を苦しめる夢追いから脱却できた決定的な瞬間があります。それは、「その目標は、自分の障害や、うつの症状的に可能か?」という、それまで全く持っていなかった視点を教わった時です。私にとって、まさに目からうろこでした。
この記事は、非現実的な夢そのものが悪いわけではないことを大前提としますね。夢はあなたのエネルギー源です。でも、その夢が現実逃避や劣等感の自己補完になっていないか、一度立ち止まって客観的な視点を入れてみましょう。私自身の当事者経験(ADHD/ASD併存)に基づき、夢と「実現可能な目標」を心と体の健康を大切にするラインで分離するための具体的な方法をお伝えします。

1. 😓 壮大すぎる夢が「自己肯定感の低さ」を強化する仕組み
発達障害当事者、特にADHDの特性を持つ方が夢追いに走りやすい背景には、特性と心理が深く関係しています。
特性からくる衝動的な夢追いと完璧主義
- 思考の多動性と理想主義: 思考の多動性が「次々と新しい夢や目標に飛びつく」という形で現れます。また、ASD特性も併存している場合、目標設定が「完璧でなければ意味がない」という極端な完璧主義になりがちです。
- 劣等感の裏返しとしての自己補完: 失敗体験から生まれた劣等感を打ち消すために、「大きな夢や理想の自分」で自己価値を証明しようとします。
かまち自身の過去の経験
私は「自分には何か欠陥がある」という劣等感を、自己犠牲的な仕事の請負や、実現不可能な目標を掲げ続けることで補おうとしていました。この動機で立てた目標は、健全な振り返りを阻み、失敗しても次の大きな夢で上書きするため、自己肯定感の低い状態が維持されてしまうのです。
2. 💡 最重要の安心ライン:「うつ症状的に可能か?」という現実的な視点
非現実的な夢は、あなたの創造性の源です。 しかし、その夢を「今すぐ達成すべき現実のタスク」にしてしまうと、特に二次障害としてうつ症状を併発している場合、心と体の健康を脅かしかねません。
大切なのは、夢と現実的な行動の間に心と体の健康を大切にするラインを引くことです。
心身の状態を基準にしたリフレーミング
それまで持っていなかった「自分の障害やうつの症状的に可能か?」という視点は、目標設定における客観性の獲得の核となります。
| 現実逃避に繋がる思考 | 健全な目標設定(リフレーミング) |
| 完璧主義: 1日8時間勉強して、3ヶ月で合格する。 | 症状を考慮: 「うつ症状的に、毎日30分以上集中できる体力と気力があるか?」をまず問う。 |
| 自己犠牲: 睡眠時間を削ってでも、今日中にやり遂げなければならない。 | アサーティブ: 心と体の安心できるラインを第一とし、目標を小さく調整する。 |
夢とタスクを分ける「立ち止まる勇気」
夢にのめり込み、それをすぐにタスク化する前に、立ち止まる勇気を持ち、自分自身に問いかけます。
- 「この壮大な夢は、実現を焦ることで、私の心と体の安心できるラインを脅かしていないか?」
- 「目標を達成できなかった場合、私は自分を責めるか?もし責めるなら、それは劣等感のサイクルに戻ろうとしている証拠ではないか?」
この視点を持つことは、夢は夢として大切にし、現実的な行動は心身の状態に合わせて選ぶという、健全なアサーティブな体の使い方の基礎となります。
3. 💪 現実的な目標設定と振り返りを実現する 3つのステップ(今日からできる行動のヒント)
「自分の障害・うつの症状的に可能か」という視点を組み込んだ、具体的な行動のヒントと実践的なアサーティブ・コミュニケーションの方法を紹介します。
ステップ1:目標を「心と体の安心できるライン」まで分解する
壮大な夢を、まず「心と体の状態が許容する範囲」まで分解します。
- 最終目標(夢):例)3年後に独立してフリーランスになる
- 現実的な目標(1年):例)現在の職場で得意な分野を特定し、専門スキルを習得する
- 具体的な行動目標(今週):例)上司に「体調不良が少ない業務」についてアサーティブ・コミュニケーションで相談する。または、「うつ症状的に可能」なレベルで、関連書籍の目次だけ読む。
ステップ2:現実的な視点での「振り返り」を定着させる
失敗を恐れる完璧主義から脱却し、毎週の振り返りの際に「実現可能か/可能ではないか」の視点を最も重視します。
- 「できなかったこと」に対するリフレーミング:「自分がダメだからできなかった」ではなく、「目標の負荷が自分の障害やうつ症状を考慮できていなかったため、来週は心身の健康を最優先にする」と、目標設定自体を客観的に評価する。
- 自分自身へのアサーティブな問い:「今週の目標は、私の心と体の安心できるラインにとって現実的だったか?」と問いかけ、体調や感情も考慮に入れた正直な答えを受け入れます。
ステップ3:心と体の健康を大切にするラインを引き、自分を追い詰めることから脱却する
目標達成のために、無理な自己犠牲をしないという心と体の健康を大切にするラインを引きます。
目標達成=自分を追い詰めることではありません。あなたの体調や幸福度を無視した目標は、遅かれ早かれ破綻します。自分自身を大切にすることも、目標設定の重要な要素であることをアサーティブに主張し、過剰な自己犠牲から脱却しましょう。
一歩を踏み出す勇気
私たちは、「非現実的な夢そのものは悪ではない」という理解のもと、ADHD特性による「完璧主義」な夢追いと、そこから生まれる「劣等感の自己補完」のメカニズムを深く分析し、「障害やうつの症状的に可能か?」という最も現実的な視点の重要性を確認しました。
夢を追う情熱は大切ですが、それがあなたを苦しめているなら、心身の健全さという境界線に立ち戻るサインです。
この現実に立ち戻るプロセスは、リフレーミングと目標設定という具体的な行動のヒントによって今日から始めることができます。
この気づきを、ぜひ具体的な行動に繋げていきましょう。
今日、この瞬間から、あなたの「夢」を「あなたの心身の状態が許容する、実現可能な小さな行動目標」に分解し、それを付箋に書き出してみてください。
この小さな一歩こそが、自分を苦しめる無理な頑張りを手放し、自己肯定感を育む確かな道筋です。あなたは一人ではありません。この一歩を踏み出す勇気を、心から応援しています。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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