離婚率とアサーティブ・コミュニケーション:なぜ「言えない」「止められない」は別れを呼ぶのか?
おはようございます。ディーキャリア立川オフィスの興味関心が偏りがちなピアスタッフのKです。
あなたは離婚ってどう思いますか?

近年、日本の離婚率の上昇が社会的な話題になることがあり、「3組に1組が離婚する」とも言われています。その主要な理由として多くの方が挙げるのが「価値観のズレ」です。
しかし、私は、この「価値観のズレ」の根底には、「コミュニケーションの不和」、そして究極的には「伝え不足」や「伝え方の未熟さ」が横たわっていると考えています。
1. 価値観のズレは「伝え不足」から生まれる

夫婦は生活を共にする中で、思考や習慣が積み重なり、ズレが生じるのは自然なことです。問題は、その小さなズレを**「対話で調整する」プロセスが欠けていることです。
特にピアスタッフである私自身、パートナーに「伝え不足」という課題を感じています。
- 伝えることへの高いハードル: 「言わなくても分かってくれるはず」という過度な期待や、「どうせ伝えても理解してもらえないだろう」という諦めが、言葉を詰まらせます。
- 特性による伝え方の困難: 私の場合、発達障害の特性からなのか、感情や思考を言語化するのに時間がかかったり、相手にとって適切な表現を選ぶことが苦手だったりします。これが性格から来るものか、特性から来るものかに関わらず、「伝えたいのに伝わらない」というジレンマは、夫婦関係における大きな溝を掘ってしまいます。
2. コミュニケーション不和を解消する鍵:「アサーティブ・コミュニケーション」
この「伝え不足」によるコミュニケーションの不和を防ぎ、夫婦関係をより強固にする手立てこそ、アサーティブ・コミュニケーションです。
アサーティブとは、「自他尊重」のコミュニケーションのこと。自分の意見や感情を率直に伝える一方で、相手の立場や気持ちも尊重し、双方が納得できる着地点を目指す姿勢を指します。
| コミュニケーションのタイプ | 特徴 | 関係性への影響 |
| ノンアサーティブ | 自分の意見を言えず、相手を優先しすぎる(譲りすぎ)。 | 不満が内側に蓄積し、やがて爆発/関係性に距離ができる。 |
| アグレッシブ | 自分の主張を一方的に押し通す(我を通す)。 | 相手が萎縮し、本音を言わなくなる/衝突と関係性の破綻。 |
| アサーティブ | 相手を尊重しつつ、自分の意見を適切に伝える(譲り合い)。 | 相互理解が深まり、対等で健全な信頼関係が築ける。 |
なぜ感情は「弾丸」となって飛び出すのか?
夫婦間の衝突において、「口に出さないといいのに…」と頭でわかっていながら、衝動的に感情的な言葉をぶつけてしまい、後悔する。そんな経験はありませんか?
これは、「我慢が苦手」「相手の話を聞くのが苦手」といった特性や、強いこだわりが原因となることがあります。
脳が自己主張という名の「弾丸」を止められない現象です。脳内で思考や感情を制御するブレーキがうまく機能せず、衝動的に自分の「正しさ」を主張してしまうことで、アサーティブ・コミュニケーションは一瞬で崩れてしまいます。
衝動性の高まりを自覚しているからこそ、この「弾丸」をそのまま撃ち出すのではなく、一度立ち止まり、適切な言葉に変換して発射する「抑制フィルター」として、適切な表現方法を意識的に学ぶことが重要です。
3. アサーティブ・コミュニケーションの本質は「譲り合い」
アサーティブ・コミュニケーションは「自己主張」スキルと訳されがちですが、私Kが思うに、その根底にあるのは「お互いを尊重し合う」、つまりシンプルに「譲り合い」の精神です。
こだわりが強かったり、「自分が」という「我(エゴ)」が前に出すぎたりすると、アサーティブ・コミュニケーションは機能しません。なぜなら、真の譲り合いには、以下の3つのステップが不可欠だからです。
- 相手の意見を聞く(傾聴): 相手の価値観を一旦受け止め、共感しようと努める。
- 自分の感情を適切に伝える: 批判的にならず、「私は〇〇だと感じる」とI(アイ)メッセージで率直に伝える。
- 対話で調整する(歩み寄り): どちらか一方の意見を通すのではなく、両者が納得できる妥協点を見つけ、行動を決める。
この「対話を通じた譲り合い」こそが、表面的な「価値観のズレ」を乗り越え、より深い信頼と絆を築くコミュニケーションの土台となるのではないでしょうか。

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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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