【金銭管理】値段はどうやって決まっているのか?
おはようございます。ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフのKです。
発達障害の特性上、金銭管理に課題があるケースが多く見受けられます。衝動性の強さや計画を立てることが苦手といった特性から無駄遣いをしてしまうことが原因です。金銭管理をしっかりとおこなうことも対策として有効ですが、そもそも値段というのはどうやって決まっているのかを理解することで、無駄遣いを減らすヒントが得られるかもしれません。

ーーーーー値段が高いとなにが違う?ーーーーー
例えば飲食店で500円、600円、700円の商品があったとした場合、これらの値段の違いはいったい何だと思いますか?もちろん高い方がより高価な材料が使われていることも考えられます。他には料金が高い方がボリュームが多いこともありますね。大盛りにすると+100円になるなどボリュームと値段が比例することもあります。
一方で、もう少し高い値段の定食屋ではどうでしょうか?1000円~1500円程度の値段の商品もあります。前者と比較して2~3倍程度の金額となっていますが、単純にボリュームが2~3倍になるというわけではありません。では食事のおいしさが2~3倍なのかといわれると一概にそうとも言い切れません。では、この値段の差はなにかというと、食事の質と量、そしてそれに付随する付加価値を合計したものになります。付加価値とは商品そのものの価値ではなく、それを高めるためのものです。例えば飲食店であればお店の雰囲気が良い、接客が丁寧、サービスが良いなどといった実際の食べ物と直接的には関係はないけれども、間接的に関係してくるものが挙げられます。そのため、値段が上がるということは、質・量・サービスのどれか1点だけが突出して抜きんでているのではなく、それぞれがバランスよく伸びていく傾向があります。
ーーーーー高ければ良いという訳ではないーーーーー
必要以上に高いものを買ってしまう傾向にある場合、質・量・サービスが自分の欲している水準と比べてどの程度離れているのかを考えてみるのが良いでしょう。例えば電子レンジを購入する場合、必要以上に高いものとはどのようなことが考えられるでしょうか?
質の部分では、例えば加熱の種類が豊富であったり、トースター機能であったり、温めが早いなどが挙げられます。しかし、普通の温めしか使う目的がない場合にはこれらの機能は使うことがないため、オーバースペックとなります。
量の部分では、電子レンジの庫内の広さが挙げられます。大きなお皿でも入るくらいの庫内の広さがあったとしても、普段そこまで大きなものを温めることがなければ、これもオーバースペックになってしまいます。
サービスの点では、家電の延長保証があります。家電がもし壊れてしまった際に保証があれば、無償で修理や取り換えをおこなってくれるサービスです。多くの場合3~5年程度の延長保証がありますが、保証を付ける場合には購入時に追加でサービス料を支払います。保証があれば安心ですが、必要以上に長い保証はかえって無駄になることが多いです。また、家電は消耗品と違ってそこまで頻繁に壊れるものではないため、なんでもかんでも保証をつけると必要以上な支出が出てきてしまいます。保証を付けないと不安に思うかもしれませんが、逆に大切に使おうという気持ちが出るため、かえって長持ちすることも考えられます。自分でしっかりと手入れをして長持ちさせることができれば、不要な支出を抑えることができます。
このように、自分が欲しいものが実際の水準とどれくらい離れているかを考えてみると購入のヒントになります。もしも最低限の加熱機能しか使用せず、自身でしっかりと手入れもするのであれば、それなりにお手頃な値段で済ませることができるでしょう。買い物をする際にはこの3つの軸で考えてみましょう!
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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