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悲しいニュースに胸が痛む～共感ストレスって何？～
おはようございます。ディーキャリア立川オフィスです。
毎日のように目にする戦争や災害のニュース。直接関わっていない出来事にもかかわらず、胸が苦しくなり、気分が沈んでしまう……そんな経験はありませんか？
これは「共感ストレス」と呼ばれるもので、多くの人が気づかないうちに抱えているストレスの一種です。就労移行支援ディーキャリアを利用している方の中にも、「ニュースを見ると一日中気分が晴れない」「人のつらい話を聞くと、自分まで落ち込んでしまう」と感じている方が少なくありません。
★★共感ストレスとは？★★
共感ストレスは、他人の体験に感情移入しすぎて、自分もそのストレスを受けたかのように感じてしまう状態です。特にテレビやSNSで悲惨な出来事を目にした時、心がざわざわしたり、怒りや悲しみを覚えるのは自然なこと。でも、それが日常生活に影響を与えてしまうほど強くなってしまうと、注意が必要です。
実際に災害支援やボランティア活動の現場では、「共感疲労」としてケアがおこなわれており、精神保健の分野でも問題視されています。就労移行支援に通う方の中にも、「自分のことじゃないのにすごく落ち込む」「ニュースを見るのがつらくなってしまった」と感じている方もいらっしゃいます。
★★共感ストレスは誰にでも起こる★★
例えば、就労移行支援の仲間や職員の話を聞いて、まるで自分のことのように感じてしまうこともあるでしょう。心優しい方ほど、他者の感情に敏感で、自分の限界に気づかないままストレスをため込んでしまうことがあります。
また、ASD（自閉スペクトラム症）やHSP（とても敏感な人）傾向のある方は、視覚や聴覚などから受ける情報に敏感なため、ニュースなどから強いストレスを受けやすい傾向もあります。
★★対処法は「気持ちを分かち合うこと」★★
共感ストレスを軽くするには、信頼できる人と気持ちを話し合う「ピアサポート」が有効です。ディーキャリアでは、グループワークや支援員との面談を通して、自分の感じたことや考えを言葉にする練習をしています。それはまさに、共感ストレスへのセルフケアにもつながる時間です。
「こんなことで悩んでいいのかな」と思う必要はありません。同じような悩みを持つ人と話すことで、「自分だけじゃない」と感じることができ、心が少し軽くなります。
★★成長のきっかけにもなる★★
共感ストレスを通して、「今まで当たり前だと思っていたことが、実はとても大切だった」と気づくこともあります。そうした気づきは、自分の価値観を見つめ直すチャンスでもあります。
悲しい気持ちを抱えている自分を否定せず、少しずつ「自分の心の声」に耳を傾けていくことが、これからの就労や人間関係にも役立つ力になっていきます。
★★情報から心を守る「自分の境界線」を意識しよう★★
共感ストレスは悪いものではありません。むしろ「他人の痛みに寄り添える」あなたの優しさの証です。ただし、自分まで傷ついてしまっては本末転倒です。心がつらくなった時には、意識して情報から距離をとったり、気持ちを誰かと共有したりしてみましょう。
就労移行支援の場は、安心して気持ちを話せる場所です。一人で抱え込まず、支援員や仲間に思いを伝えることから始めてみてくださいね。
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■この記事を書いた人は？■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。
主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害（ADHD）、自閉症スペクトラム障害（ASD）、限局性学習障害（SLD）、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。
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