発達障害がある人には方向音痴が多い？
おはようございます。ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフのKです。
発達障害の特性がある方は方向音痴な傾向があると言われています。一見結びつかなさそうなこの２つですが、実は障害特性による影響を見ていくと、方向音痴になりやすい要因がいくつかあります。
曖昧な表現が苦手/分からない
発達障害の特性上、曖昧な表現が苦手・分からないということがあります。例えば「この間のあれやっておいて」と言われた際、「あれってどれのことだろう？」と考えてしまい、伝わらないことがあります。「あれ」や「これ」といったその場で指しているものが変化する言葉の意味を捉えることが難しいため、「昨日の会議の件」などといったように解釈が分かれない言葉で伝えることが大事です。
この特性は人との待ち合わせの際に影響があります。初めての待ち合わせ場所やそこに行くまでの経路を説明する際に、「改札を出てすぐのところ」や「駅を出てまっすぐ行ったところ」などといった説明だと具体的な場所が分からず迷ってしまいます。「改札を出てすぐってどこなんだろう？」「駅を出てまっすぐって言われたけど曲がり角がある…」など簡略化された言葉を上手く汲み取ることができません。そのため、待ち合わせをする際には、実際にその場所の写真を見せたり、お店の入り口を指定したり、目的地までの道順を予めネットで確認するなどといった対処が必要になります。
空間認識能力が低い
地図を見て目的地まで行くには、今自分が地図のどこにいるのか、どういったルートで向かえばいいのかを把握する必要があります。しかし、発達障害の特性上、空間認識能力が低いことは珍しくなく、これらの情報を上手く処理できずに迷ってしまいます。また、現在の場所が分かっても方角が分からずに迷ってしまうこともあり、自身が正しいと思っていた道が反対の道だったということもあります。対策としてはGPS機能を使用する、目的地に行くまでの中間地点を何か所か設定しておくことが効果的です。
普段から決まった道しか通らない
発達障害の特性としてこだわりの強さがよく挙げられますが、これは移動の際に明確に表れることがあります。いつもの決まった道を決まった方法で移動する機会が多いため、寄り道したり、周囲の景観を気にすることがあまりありません。そのため、普段と違う場所に出ると何も目印がないように感じてしまい、迷ってしまうことがあります。また、場所だけではなく、移動にどの程度時間がかかるのかも普段から意識することが少ないため、時間の見積もりも苦手です。まずは、普段の道で周囲の景観や所要時間を意識するところから始め、次第にその範囲を広げていくことがオススメです。 目的地に移動するというのは、簡単なように見えますが、細分化してみると発達障害の特性上難しいと感じるポイントが多々あります。まずは課題を１つずつ可視化し、自分なりに改善していってみましょう。
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■この記事を書いた人は？■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。 主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害（ADHD）、自閉症スペクトラム障害（ASD）、限局性学習障害（SLD）、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸
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