DCDってなんだろう？（発達性協調運動症）
おはようございます。ディーキャリア立川オフィスです。
子どもの頃から運動が苦手だなと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。発達障害のある方々にとって、運動を苦手とすることは一般的な特徴の一つとして挙げられます。しかし、これは必ずしも全ての方に当てはまるわけではありません。
今回は、発達障害の特性の一つでもある「発達性協調運動症」についてまとめていきます。
発達性協調運動症（DCD）とは？
発達障害（神経発達症）の一つです。運動技能の発達に問題があり、日常生活や学校での活動に支障をきたします。別々の部位を同時に動かす協調的な運動をコントロールすることや新しい運動を学習することを含む、脳システムの問題と言われています。また、発達障害と合併することも知られています。運動の不器用さに対して、日常生活の困り感を和らげていく支援が必要となります。
どんな運動が苦手なの？
運動に苦手意識を持つ理由の一つに、粗大運動や協調運動、微細運動など運動能力や協調性などに関する困難さが挙げられます。例えば、空間認識能力や体のバランス感覚の問題から、ボールをキャッチする際にうまく捉えられない方もいらっしゃいます。そのため、他の人よりもスポーツや運動に対する抵抗感が強いと感じることも少なくありません。
粗大運動・・・バランスをとる、くぐる、ジャンプする、走る、など感覚器官からの情報をもとにおこなう、姿勢と移動に関する運動です。
協調運動・・・複数のことを同時におこなう、縄跳び、鉄棒、ボール運動、など手と目、足と手などの個別の動きを一緒におこなう運動です。
微細運動・・・箸を使う、字を書く、ボタンを留める、など小さい筋肉（特に指先など）の調整が必要な運動です。
体幹の弱さも関係
体幹が弱いことから姿勢が悪いのも特徴です。すぐにフラつく、どこかにぶつかる、良い姿勢を保つのが苦手で、常にだらっとした姿勢や猫背になりがちです。注意されるとその時は直しますが、すぐに元に戻ってしまいます。だらっとして見えてしまうのですが「背筋がうまく使えず姿勢が崩れてしまう」「支えるために頬杖をついてしまう」など、さまざまな理由が考えられます。
DCDの特徴
運動の遅れ：ハイハイや歩行の開始が遅かったり、運動の発達が同年代の子どもと比べて遅れていることがあります。
運動のぎこちなさ：物を掴む、ボタンをとめる、字を書くなど、日常生活で必用な細かい動作が苦手で、ぎこちない動きになります。
バランス感覚の悪さ：転びやすく、運動中にぶつかってしまうことがあります。
スポーツが苦手：ボール遊びや縄跳びなど協調性が必要な運動が苦手で、体育の授業や遊びに参加することに抵抗を感じる場合があります。
字が汚い：字を書く際に、線が曲がったり、文字が大きすぎたり小さすぎたりすることがあります。
運動が苦手な特性の対策は？
身体を使って動くことを楽しむ：歩く、走る、縄跳びをするなど動くことを楽しんでおこなってみましょう。歩行の際はできるだけ、手を振って歩くということを意識づけると手足が協調して動きやすくなります。その際に、平地でなく階段を使うと姿勢維持にも効果が期待できます。
体幹を鍛えよう：バランスボール、ヨガ、バスケットやサッカーなど、ボールとゴール、人と人など距離を捉える必要があるスポーツを遊び感覚で楽しむ。また、日常生活の中で姿勢を正したり、バランスを意識する習慣をつけることも大切です。
DCDは、日常生活にさまざまな困難をもたらす可能性のある障害ですが、特性に合わせて無理のない範囲で運動に取り組むことで、より豊かな生活を送ることができるようになります。小さなできることから始めてみてはいかがでしょうか。
最も大切なのは、「苦手だから」という理由で諦めることではなく、少しずつでも自分のペースで取り組んでみることです。限界を決めずに積極的に挑戦し、自分自身の成長を感じられるよう努力することが重要です。何事も継続は力なりですから、諦めずに取り組んでみてください。自分自身を信じて前向きに取り組む姿勢を持ちつつ、サポートを受けながら着実に進んでいくことが大切です。
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■この記事を書いた人は？■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。 主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害（ADHD）、自閉症スペクトラム障害（ASD）、限局性学習障害（SLD）、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸
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