発達障害当事者が伝えるASD(自閉症スペクトラム障害)とは?
おはようございます。ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフのKです。
ASD(自閉症スペクトラム障害)とは、発達障害の1つであり、何かをイメージすることが苦手であることと、こだわりが強いことの2つの特性があります。自閉という言葉を耳にすると、引きこもっていたり、塞ぎ込んでしまうイメージを抱きがちですが、必ずしもそうとは限りません。ASDの特性や実際に仕事や生活でどういった点で困るのか、当事者の視点を交えて紹介します。
特性①想像が苦手
ASDの特性を持つ人は、別の人の視点に立って考えることを苦手とする方が多くいらっしゃいます。周囲の人から自分はどう見られているのだろうか?といったことをイメージするのが苦手です。そのため、あまり周囲の目を気に掛けるといったことができず、孤立してしまうこともあります。例えば、自分は身だしなみを完璧に整えたつもりだったけれど、香水をつけすぎていたせいで、周囲の人は嫌な思いをしていたとしても、なかなか気づくことが難しいです。自分では身だしなみは100点満点だと思っているため、他者視点に立って考えるということができません。
特性②こだわりが強い
人間誰しも多少なりともこだわりはあるものですが、ASD特性の場合、より強いこだわりがあるケースが多いです。例えば、毎朝決まったルーティーンをしないと気が済まない、自分のやり方にそぐわなかったり、イレギュラーなできごとに対して強いストレスを覚えるといったことがあります。Aが来たらBで返す、Cが来たらDで返すといったように特定の行動規範に基づいてアクションを起こすことが多いです。そのため、ルーティーンワークなど決まったことを繰り返しおこなう仕事などには強く出ることができます。逆に、臨機応変な対応を求められたり、急にタスクが飛び込んでくる仕事に関しては苦手な傾向があります。
仕事でどういったことで困るのか?
ASDの特性上、見たことのないもの・知らないものをイメージすることも苦手なことが多いです。私の場合、この特性がとても強く出ています。例えば会社の会議で、自分がやったことのないA社とB社の取引の話をされても、内容がなかなか頭に入ってきません。言っている内容は分かるのですが、A社とB社という見たこともない、形のない何かをイメージすることができず、どうしても話が抜けてしまいます。逆に自分の知っている会社同士の取引などは、なぜかすんなり頭に入ってきます。このように、ASDは特性上、目で見た方が印象に残りやすいことがあるため、合理的配慮として説明の際には実際の作業現場を見せてもらうといったお願いをすることも手です。
また、こだわりの強さが転じて、自身のミスを認めることや謝罪が苦手であるといったこともあります。自身の仕事のやりやすさや独自ルールを優先した結果、チームで問題が起きたとしても、「自分の仕事は100%できている」、「間違っているのは他の人が悪いからだ」といった考えに陥りがちです。実際に自分の仕事は完璧にできてはいますが、周囲の人はやり辛さを感じていることが多いです。
詳しくはこちらの記事で紹介しております→発達障害は謝罪が苦手?
どうやって対処していけばいいのか
障害特性による働きづらさは、自身でおこなうセルフケアと、周囲の環境に理解や助けを求める合理的配慮によってある程度解消することができます。例えば、突発的に仕事が舞い込んできてしまい、当初組んでいたスケジュールが崩れたことで混乱と怒りが出てきたとしましょう。この時に、頭の中を整理するためにタスクや自分がイライラしている原因を紙に書きだすといった行為がセルフケア、その紙に書きだす時間を会社に確保してもらうことが合理的配慮になります。合理的配慮はなんでもかんでも配慮してもらえるものではなく、自助努力だけではどうしようもない場合の配慮です。そのため、必要最低限の対処方法を身に着けていないといけません。
合理的配慮の一例としてこちらの記事で紹介しています→配慮事項:マニュアルって?
最後に
セルフケアは今すぐに身につくものではなく、合理的配慮に関しても、すぐに会社が受け入れられるとは限りません。就労移行支援事業所ではこういった障害特性を持つ方が職場で安定して働いていくことができるように、訓練を通じてセルフケアや合理的配慮の申し出の練習もおこなっております。ぜひ、障害による働きづらさを当オフィスで克服してみませんか?
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。 主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸
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