発達障害は個性なのか？
おはようございます。ディーキャリア立川オフィスのピアスタッフのKです。
発達障害は自分の個性だという風に考えたことはありませんか？ADHDやASDといった発達障害の特性は、多かれ少なかれ誰しもが持っているものでもあります。例えばマルチタスクで物事に取り組むよりひとつずつこなす方が集中力が高かったり、物事に対するこだわりが強かったりなどがあります。その中でも、発達障害はその傾向が特に強いと言われているため、発達障害は個性でもあるという考え方が広まりつつあります。しかし、当事者からすれば、自身の感情のコントロールが難しかったり、疲れやすかったりなど苦労する面が多くあります。「なぜ自分の個性にここまで振り回されなければならないのか？」「本当にこれって個性と言えるの？」と疑問に思うことが多々あります。今回は発達障害は個性といえるのか考えていきたいと思います。
そもそも発達障害って？
そもそも発達障害とは脳機能の発達の偏りによって起こる障害を指します。より分かりやすく表現すると、脳の発達がアンバランスである状態です。一般的な人はバランスよく発達していくのに対し、発達障害の人はそのバランスが極端な傾向が強いです。そのため、大人になったときに自分の好きなこと・得意なことに関しては、より強いこだわりを発揮することもあれば、苦手なことに関しては全く関心がなかったりします。自分の好きなこと・得意なことは熱中でき、苦手なことに関しては興味がないというのは別に珍しいことではなく、至極当たり前のことです。発達障害でない人であってもこういった偏りは多少なりとも存在するはずです。しかし、発達障害ではその傾向がより強いという点で異なります。したがって、発達障害だからといって他者と大きく違う存在であるという訳ではありません。人間誰しも持っていることが少し顕著に表れているに過ぎません。
個性＝発達障害といえるかどうか
では個性とは何でしょうか？個性という言葉を調べると「他の人と違ったその人特有の性質・性格、個人の特性」と出てきます。これは一言で言い表すなら「自分らしさ」とも言えます。発達障害の特性は誰にでもあることの延長線上でもあります。細部までこだわるきめ細かさや几帳面な様子、好きなことに夢中になれるといったことも立派な自分らしさだと私は考えています。ただ、特性が人より強く表れるため、その分大変に感じることも多々あります。例えば、何かに夢中になるあまり大事な予定を忘れてしまい、周囲から叱責されてしまうことや、自分のこだわりやきめ細かさから他者と衝突してしまい、苦しく感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、それも含め、それも自分らしさではないでしょうか。自分の好きなことはとことん好きになれる、他者と比べて几帳面・真面目過ぎるといったことは周囲の人からすれば羨ましいと思われることでもあります。そのため、自分の障害を正しく理解し、適切な対処と周囲からの配慮を得ることで、自分らしさをそのままに生きやすさを得ることができるでしょう。
発達障害を受け入れることが大切
自身の障害特性と付き合っていくためには、まずは障害特性を正しく理解することが必要です。自分はどういったことで躓いたり、衝突してしまうのか、どういった対処法や工夫が効果的なのかを把握することが重要です。特に、就労に向けて自身の障害特性と向き合いたいと考えている場合であれば、就労移行支援事業所の利用をオススメします。ディーキャリア立川オフィスでは、ライフスキルコース、ワークスキルコース、リクルートコースの3段階に分け、ライフスキルコース・ワークスキルコースで自身の障害特性としっかりと向き合う土台を構築していきます。ライフスキルコースでは、障害特性に対する正しい知識や職場に求める合理的配慮、セルフケアの方法などを身に着けます。ワークスキルコースでは合理的配慮やセルフケアがしっかりと機能するかを確認するため、模擬業務という形態で実践していきます。ここで躓いてしまったり、上手くいかないことがあれば、合理的配慮やセルフケアを見直すことでブラッシュアップを図ります。ディーキャリア立川オフィスではこのように就職に向けた訓練をおこなっておりますので、興味を持っていただけた方は、是非一度ご相談にいらしてください。
最後に
障害特性という言葉だけ聞くとネガティブな印象を受けたり、重い言葉のように聞こえてしまいます。しかし、実際には障害特性とは誰しもが持っている個性の延長線上のものであり、正しく理解し、対処することで、自分にとっての武器にもなります。中でも就労移行支援事業所では、同じ境遇の仲間がたくさんいるため、自分1人だけではありません。周りにも自分と同じように障害特性で悩んでいる方が大勢います。頑張っているのはあなただけではありません。是非、一緒に“生きやすさ”を手に入れてみませんか？
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■この記事を書いた人は？■
ディーキャリア立川・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川オフィス、所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。 主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害（ADHD）、自閉症スペクトラム障害（ASD）、限局性学習障害（SLD）、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、さまざまな情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸
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