引きこもりから現在まで ひきこもり体験談【卒業生ストーリー】
おはようございます。
ディーキャリア立川オフィスです。
本日は、卒業生のKさんに引きこもりから就職に至るまでを振り返り、ブログを書いていただきました。
- 引きこもりになった経緯
私が引きこもりになる前は運送業の経理・事務の仕事に就いていました。作業指示が突発的かつ曖昧であることから、仕事がうまくいかず、次第に人間関係が悪化し、退職しました。
仕事ではミスや内容に齟齬があると激しく叱責を受ける環境であったため、当時は自己肯定感も低く、就労に対してトラウマがありました。
- 引きこもり生活について
退職後は、もともと勉強していた公認会計士試験の勉強を再開しましたが、ブランクがあったため、上手くいかず、結局再度就職することとなりました。しかし、退職してから3カ月の月日が経過しており、就職を急かされる環境でもなかったため、次第に自堕落な生活となっていきました。求人検索はするものの、前職で叱責を受けたことにより自信がなく、すぐにやめてしまい、自分の好きなゲームに時間を充てるようになりました。次第にその時間が長くなっていき、いつしか求人検索をしなくなり、1日中ゲームをする生活になってしまいました。当時はオンラインゲームで遊んでおり、たまたま自分と同じタイミングで職を離れた友人もいたため、お互いゲームでひたすら遊ぶようになり、気が付けば昼の12時に就寝し、夜の7時に起きる完全な昼夜逆転の生活になってしまいました。
1日中好きなことができる一方、就職しなければならないという焦りがいつもどこかにあり、精神的には余裕はありませんでした。そのため、ゲームをしていてもどこかそわそわしてしまっており、その落ち着かなさを誤魔化すためさらにゲームをして…と悪循環に陥っていました。私は何かあると夢によく出ますが、当時は親族が頻繁に夢に出てきており、非常に落ち着かない日々を過ごしていました。
- 引きこもりから就労移行へ
完全に社会からドロップアウトした生活を送っていましたが、両親から早く就職しないと仕送りを断つと伝えられ、それを機に社会復帰を目指すことになりました。その際、前職で何が上手くいかなかったかを両親に伝えたところ、発達障害によるものではないかという話がありました。私は幼い頃から発達障害の傾向があり、両親はそれを懸念していました。私が高校生の時、両親がそのことを夜中に話し合っているところを偶然耳にしてしまい、一度トラブルになりました。それ以降、家庭内で発達障害の話題はタブーとなり、私は頭の片隅で「自分は障害者なんだ」という考えがずっと残っていました。
当時、両親と話し合った際、両親は勇気を出して発達障害についての話題を切り出してくれたうえ、就労移行支援事業所というのを見つけてくれたので、私としてもちゃんと向き合ってくれている以上、「しっかりと期待に応えなくては」という意識が芽生えました。
- 就労移行で取り組んだこと
1年間引きこもっていた環境から外に出て活動していく中で、自身の課題が2つありました。1つ目は生活習慣の改善、2つ目は障害特性に対する理解、及びその対処法を身に着けることの2点が課題でした。
1つ目の生活習慣については、前述した通り昼夜逆転していたため、正式な通所までに夜中の3時に就寝し、朝9時に起きるように改善できました。しかし、実社会に出たときは今よりもさらに早く寝て起きなければならないため、ディーキャリアの通所を経て改善していくことにしました。ディーキャリアでは毎週金曜日に目標設定という時間があり、今週の振り返りと来週の目標の設定をおこないます。私はそこで、早寝早起きを習慣化するために就寝時間を少しずつ早めていくように取り組みました。現在では0時から1時の間に就寝し、7時代に安定して起きることができるようになりました。
2つ目の課題である障害特性に対する理解、及びその対処法については、自己分析の時間を確保して自身としっかりと向き合いました。ディーキャリアでは、キャリアプランニングという、自分の過去、現在、未来を見つめなおし、価値観出しや自己分析を行う課題があります。私はこの課題を通して、今まで有耶無耶にしていたことをはっきりとさせることで、自身の課題を明確化させました。そこでは、障害以外にも過去に受けたいじめから起きている、フラッシュバックについてもスタッフの方に相談することができ、どのように考え方や捉え方を変えていけばよいかなどのアドバイスをいただくことができました。そこから、どのような対処法が効果的なのかを普段の訓練を通じて実践してみる、このサイクルをおこなっていくことで自己理解が深まり、長期安定就労の土台作りができていきました。
- 就労移行から就職へ
自己分析をしっかりおこない、自身の課題と対処法を身に着けてからは、ディーキャリアでの訓練を非常に安定して受けることができるようになりました。また、安定していくことで、今度は「発達障害だからこそできる強みはないか?」と自身の強みを探すようになりました。私はマルチタスクや曖昧な仕事に対して苦手意識がある反面、1つの物事に集中して行う作業や数字など明確な指標があることに対しては非常に高いパフォーマンスを発揮できることが分かりました。そのため、アンケート入力や数字を扱う業務に対しては高い評価をいただくことができました。そういった積み重ねや日々の訓練態度が評価され、ディーキャリアから正式に働いてみないかというお話がありました。私は今まで業務上では叱責を受けてばかりいたため、このお話を伺った際は、非常に嬉しかったことを今でも覚えています。その後は、会社の面接試験を受けて無事合格し、現在に至ります。
実際に働いてみて、ディーキャリアで学んだ内容が生きる場面が多々あります。怒りのコントロールやセルフケア、ビジネスマナーなど今の仕事においても非常に役立っています。また、自身の強みをしっかりと理解しているため、どういった業務であれば率先して取り組めるかが分かり、会社に貢献することができるようになりました。引きこもっていたときと働いている現在の状況を比較すると大きく変わったと思います。しかし、おこなったことは小さなことの積み重ねとしっかりと悩み事を相談することだけで、何か特別変わったことをおこなった訳ではありません。何事も小さなことから始めていく努力が大切だと感じました。もし、今引きこもっている方がこのブログをご覧になっているのであれば、まずは自分のことを知ってもらうために、悩み事を相談するために、周囲の就労移行支援事業所のスタッフの方に話をしてみてほしいと考えています。何か特別なことを話す必要もありません。まずは誰かに相談してみるという、その「小さな一歩」をぜひ踏み出してみていただきたいです。その一歩は必ず大きな変化の第一歩となってくれるでしょう。
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■この記事を書いた人は?■
ディーキャリア立川オフィス・所沢オフィス編集部
普段は、ディーキャリア立川・所沢オフィスでそれぞれ支援員として勤務。 主にオフィスの日常やイベント情報、発達障害、注意欠如・多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、限局性学習障害(SLD)、精神障害、特性への工夫、障害者雇用、セルフケア、ライフハック、日々の支援員の気づきなど、様々な情報を発信しています。 凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹凸凸凹凸凹凸凹凸凹Tweet
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