大人の発達障害ADHDの方のお仕事での困り事は?
こんにちは!ディーキャリア新松戸オフィスです。
今回は発達障害でADHDのある方がお仕事をするうえで、困る出来事とその対策についてお伝えいたします。
■目次
1.発達障害ADHDとは?
2.一般的にある特性は?
3.お仕事で出てくる困り事とは?
4.困りごとに対する対策はどうしているの?
5.大人の発達障害ADHDの方のお仕事での困り事は?まとめ
1.発達障害ADHDとは?
ADHDの主な症状として
・不注意…適切な対象に注意を向けることや、集中を保持することが難しい
・多動性…落ち着きなく、じっとしていることが難しい
・衝動性…自分の行動を抑止することや抑制することが難しい
ADHDのタイプとして
・不注意優勢型…不注意の特徴が強く、多動性や衝動性があまり目立たないタイプ
・多動性、衝動性優勢型…多動・衝動性が強く、不注意の特性があまり目立たないタイプ
・混合型…3つの主症状すべての特性が見られるタイプ
同じADHDと診断されても人によって見られる症状やタイプが違ってきます。
2.一般的にある特性は?
一般的によく言われる特性として
不注意
・仕事などでケアレスミスをしやすい
・注意を維持させることが難しい
・物事を順序だてておこなうことが苦手
・精神的な努力の継続が必要な課題を避ける
・必要なものをなくす
・外部からの刺激で注意がそれやすい
衝動性・多動性
・手足をそわそわ動かし、じっとしていることが苦手
・衝動的に話してしまう
・相手の話にかぶせて話してしまう
・順番を待つのが苦手
・他の人の活動に割り込んでしまう
・衝動的に感情的になってしまう
一般的には上記のような内容が特性として見られますが、重要なのはその特性があることで仕事での困りごとにつながっているかどうかです。特性を持っていたとしても、お仕事に困っていなければ問題がないので、特性からくるお仕事の困りごとは何なのかを明確にしていくことが大切です。
3.お仕事で出てくる困り事とは?
ここからは過去に私が就労支援で関わった中で、ADHDのある方が一般求人枠でのお仕事で出てきた困り事の事例をお伝えします。
不注意
ケース1 仕事のケアレスミス
仕事でのケアレスミスや抜け漏れが多く、都度指摘をされるが改善することができない。何度言ってもなぜできないのか理解してもらえず、そこから仕事ができないと評価されてしまい、他者との関係が悪くなる。
ケース2 意識が散漫になる
意識が周りに取られてしまうことや、他のことを考えてボーとしてしまうことで、目の前の仕事に集中することが難しくなり、生産性が上がらずに上司から叱責されるが、何度も同じことを繰り返してしまう。
衝動性・多動性
ケース1 怒りの感情が出てしまう
自身の話がなかなか伝わらなかったり、自身の認識と齟齬があったりした際に、イライラする気持ちを抑えられず、他者に対して怒りの感情が出てしまい、関係性を崩し仕事がやりづらくなってしまう。
ケース2 簡潔に話すことができない
話を簡潔にまとめて話すことが苦手で、話が長くなってしまい相手に本当に伝えたいことが伝わらず、仕事内容の齟齬につながってしまう。また、相手の時間を多くとってしまう。
4.困りごとに対する対策はどうしているの?
上記であげた困りごとに関して、ディーキャリア新松戸オフィスの支援員と相談しながら立てた対策や合理的配慮例をお伝えします。
不注意
ケース1 仕事のケアレスミス
対策
→メモを取る習慣をつけるために、メモ帳を常に持ち歩き指示が出た際は書き出すこと心掛ける。
合理的配慮
→仕事の指示出しを一つずつしてもらう。指示系統を明確にしてもらう。仕事を覚えるまでメモを見返す時間を頂く。
ケース2 意識が散漫になる
対策
→アラームをかけて一時間に一回はストレッチや水分補給をして、意識が途切れないように心がける。
合理的配慮
→集中力を保つために1時間に1回小休憩を頂ける様にお願いする。
衝動性・多動性
ケース1 怒りの感情が出てしまう
対策
→怒りの感情が出た際に水分補給をすることやその場を離れトイレに行くなどして、気持ちを落ち着かせるように意識をする。
合理的配慮
→怒りの感情が出そうな際は気持ちを落ち着かせるための時間を頂きたい。また、自身で気づかず出てしまった際には、次回改善できるようにフィードバックを頂きたい。
ケース2 簡潔に話すことができない
対策
→結論から話すこと意識するために、報告や相談の際は事前に話すことをまとめてから行う。
合理的配慮
→結論から話すことができていない時は、改善してくためにフィードバックを頂きたい。
5.大人の発達障害ADHDの方のお仕事での困り事は?まとめ
ADHDと診断を受けた方でも、人それぞれ仕事での困りごとは違ってきます。その困りごとが何か自分で理解して伝えられること、そこから対策と配慮が明確になっていることが、働く上での困りごとを軽減していく為に必要になっていきます。
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