2025年10月27日

セルフネグレクトとは？

もしかして私も…と思ったら読んでほしい、心のサイン

■ 【セルフチェック】　あなたは大丈夫？

以下の項目に、いくつ当てはまりますか？

家の中が散らかっているのに、何とも思わなくなった
お風呂に入るのが面倒で、何日も入っていない
髪や肌のケアが面倒でしなくなった、
食事はカップ麺やお菓子で済ませてしまう
ゴミが溜まっているのに、処分せずに放置してしまう
歯磨きするのも億劫で、しない日もある
生活リズムが崩れている（夜更かし、昼夜逆転など）
役所の手続きや請求書の支払いなど、中々できない
督促状がきても、なかなか支払いに行けない
電話が鳴っても、出たくないので無視
身体に不調が出ていても、気が進まないので病院に行かない
誰にも会いたくないし、連絡も取りたくない
何に対しても「どうでもいい」と感じてしまう

上記のような状態・状況に心当たりがあるのなら、
それはもしかしたら【セルフネグレクト】のサインかもしれません。このような行動が重なると、心身の健康を損なう恐れがあります。

3個以上当てはまる方は、セルフネグレクト傾向が強まっている可能性があります。

■ セルフネグレクトとは？

セルフネグレクトとは、自分自身の健康面や衛生面の管理など、生きていくうえで必要なことを放棄している状態のことを指します。日常の生活を適切に管理できない、又は、しなくなる状態です。
放置すれば身体的・精神的に深刻なリスクを招きかねません。

■ セルフネグレクトの事例

● 20代女性・会社員のケース

繁忙期に残業が続き、食事はコンビニ。帰ってからは疲れて何もしたくない。気づけばキッチンはいつ使ったかわからない食器が重なり、ベッドの上には週末の洗濯物が山積み、部屋は脱ぎ捨てた洋服だらけで足の踏み場もない状態。友達の連絡にも返信できず、最近は誰とも話していない…。
うぅ… つらいよ…。

● 40代男性・独身一人暮らしのケース

仕事を辞めてからほとんど外出しなくなった。外出するのは、食べるものが無くなりカップ麺を買いに行くときだけ。最近は、食材が無くなっても買いに行くのが面倒だから、外出しないし何も食べない日もある。お風呂もとにかく面倒。何日も入っていないけど誰かに会うわけじゃないから、特に問題とは思わない。でも…本当は再就職を目指したりなど、このままじゃよくないと思っているけれど…。
どうしたらいいのか分からないので、「このままでもいいか」と放置してしまっている…。
　またやってしまった…。
　今日も外出しないまま
　一日が過ぎてゆく…。

　あと何回、同じことを
　くり返せば気が済むんだろう…。

まずは、「自分の状態に気づくこと」が重要です。セルフネグレクトの怖いところは、本人が深刻な状態・状況に気づかないこと。「日常の自己管理を、後回しにすること」が積み重なっていくことで、気付かないうちに生活が崩壊していくケースがあるのです。

■ セルフネグレクトになりやすい人の特徴

真面目でがんばり屋な人ほど、本当は助けてほしいのに、周りに助けを求められず、
状況が悪化していくことがあります。
セルフネグレクトになりやすい人には、例えば下記のような傾向が見られます。

責任感が強く、他人に迷惑をかけたくない
完璧主義で、物事を妥協する事ができない
自己肯定感が低く、自分の価値を感じづらい
一人暮らしなど、孤独を感じやすい生活環境である
過去に傷ついた経験があり、他人を信じづらい
大きな喪失感や、急激な変化を経験している

なんか疲れたなー⋯
なんかもう⋯
どうでもいいかなー⋯

このような背景がある人は、自身に対する厳しさや責任感の強さから、他者に迷惑をかけたり甘えてはいけないという思いが知らず知らずに強くなり、気づかないうちにセルフネグレクトに陥ることがあります。セルフネグレクトに陥っている人の一見だらしなく見える行動は、もしかすると「心のSOS」かもしれません。

■ もしセルフネグレクト状態になっていたら？

～対処法と改善のステップ～

✅ ① 生活リズムを整える小さな習慣を作る

例えば、
・食事は、まずは一回でもいいので温かいごはんを食べてみる
・掃除は、小さな範囲でいいので３分だけでもやってみる
・片付けは、洗濯物一枚だけでも畳んでみる
・外出は、外の空気を吸うために、玄関から一歩出てみるだけでもOK
・睡眠は、寝る30分前にスマホを置く。朝起きたらカーテンを開ける

～など、少しずつ自分のできる範囲でやってみる

✅ ② 誰かと話す時間をつくる

友人や家族と、LINEや電話でつながる
信頼できる人に「最近つらくて…」と伝えてみる
難しい場合は、カウンセラーや支援の窓口に連絡する

こんなこと話したら変に思われるかも。と思わないで大丈夫です。
あなたの話を聞いてくれる人は必ずいます。

✅ ③ 自分を責めない

「また何もできなかった…」ではなく、
「今日はがんばった」「これだけでも出来た」など、自分を労わる言葉を意識していきましょう。
そして、自分を責める言葉を、少しずつ減らしていきましょう。

「今日は少しでも起きられた、えらい」と、自分を認めてあげましょう。

■ まとめ

セルフネグレクトは、誰にでも起こり得る「心の危険信号」です。
心が疲れているサインです。
怠けているわけでも、甘えているわけでもありません。

・ちょっとした無気力
・何気ない日々の疲れ
・人間関係のストレス

そういった「積み重ね」が、気づかないうちにあなたを追い詰めてゆきます。
もし、毎日の生活のなかで、心が疲れている注意サインや症状が出てきたら、自分のできる範囲でいいので少し立ち止まって、自分のことをいたわり、回復させてあげてください。

そうして少し休んで回復してから、また焦らずに一歩ずつ進んでいけばいいのです。

最後に…

この記事を読んで、「ちょっと心当たりあるな…」と感じたあなたへ。
気づいたときが、変われるチャンスです。気づいた今が、立ち直る第一歩です。
自分のペースで、少しずつ…少しずつ…。
そしてあなたの生活が、また明るいものになりますように。

■ 困ったときの相談窓口

こころの健康相談統一ダイヤル：0570-064-556
（都道府県の精神保健福祉センターへつながります）
よりそいホットライン：0120-279-338（24時間対応）
いのちの電話：https://www.inochinodenwa.org/
地域の保健所・福祉課でも相談可能です

ディーキャリア新松戸オフィスでは、
上記のセルフネグレクト症状や、ADHD・ASDなど発達障害の特有の困りごと
に関するご相談、【就職に関するご相談】や【事業所の見学】【プログラム体験会】
など、随時おこなっております。

「 TEL 」または、「メール」にて受け付けておりますので、
まずはお気軽にご連絡ください（^^）

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