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発達障害のある人が【 独り言 】をつぶやく理由とは?

突然ですが…

あなたは周囲に誰もいないときに、
何気なく言葉を発してしまったことはありませんか?
もしくは、そのような人を見かけたことはありませんか?

周りには誰もいないのに…

誰かと会話するかのように1人ぶつぶつと話している姿に、戸惑ったことがある方もいるかもしれません。まあ…

いわゆる独り言なのですが。

発達障害のある人の中にはこの「独り言」に対して、特別な意味を持って発している場合があるのです。というわけで、この記事では、発達障害のある方が「独り言」を発してしまう理由について取り上げてゆきます。

独り言は、誰にでもある自然な行為です。頭の中を整理したり、集中力を高めたりするときに無意識につぶやくこともあります。しかし、発達障害のある方の場合、その頻度場面内容特徴があります。以下、ざっくり内容をまとめましたので見てゆきましょう。


発達障害のある人の中には、頭の中の情報を整理するために声に出して確認することがあります。
「○時に病院、帰りにスーパー…」と何度もつぶやくのは、不安や混乱を抑えるセルフケアの一つと言われています。
心の中で、あるいは声に出して自分自身に言葉を言いきかせることは「セルフ・インストラクション」と呼ばれ、自分自身に指示を与えることで、思考や行動を良い方向にコントロールして、望ましい結果を得るためにおこなっていると考えられています。


発達障害の特性のある人の中には、周囲の音や言葉に対して、意図もなく言葉を発してしまうことがあります。
たとえば、誰かが話している最中に、無意識にその一部を復唱したり、街中で耳に入ったアナウンスや音楽のフレーズをそのまま口にしたりするなどです。これは、本人の意思というよりも外部からの刺激に自動的に反応してしまう特性に起因するケースがあります。これは感覚過敏や連想思考の強さによるもので、本人にとってはごく自然な反応。外からの刺激がそのまま “声” として表れてしまうのです。

ASD (自閉スペクトラム症)や、ADHD (注意欠如・多動症)の特性を持つ人の中には、聴覚からの情報に敏感な人がいます。 たとえば、電車の車内アナウンス、コンビニの効果音、テレビのセリフなど、普通なら気にならないような音でも、脳内で強く印象づけられてしまうことがあります。その結果、(あの音は)〇〇だと反射的に口に出てしまったりすることがあります。これは注意して止めようとしても難しく、無意識的な行動として表れることが多いのが特徴とされています。

また、他人の会話の中で出てきた「気になる単語」や「聞き慣れない表現」に反応して、思わずその言葉を繰り返してしまうこともあります。これは単なる模倣ではなく「それ知ってる!」という強い興味だったり「え?どういう意味なの⁉️」というような認知的なひっかかりによる行動と考えられています。

言葉の意味を理解しようとしたり、自分の中に定着させようとしたりする過程で、無意識に声に出して確認していたり、安心感を得ていると考えられています。


ASD(自閉スペクトラム症)の特性として…

「頭の中の思考」「話し言葉」境界が曖昧なことがあります。例えば「これまずい」と突然口にしてしまうのは、TPOの理解が難しいことや、空気を読むことが苦手なためです。本人は「心の中で思っただけ」のつもりでも、それが無意識に声に出てしまうことがあります。

ADHD(注意欠如・多動性障がい)の特性があると…

思いついたことをそのまま行動に移す衝動性が目立つことがあります。この場合は「独り言」というよりも、「衝動性」が発話として出た形となります。「順番を待てずに話してしまう」「頭に浮かんだことがそのまま口から出てしまう」などの行動がそれにあたります。

このように、発達障害のある人の「独り言」には、外部刺激に対する繊細な感受性や、言語処理の特徴が密接に関係していることがあります。


こうした反応的な発話は、誰かに向けた社会的な意図を持った「会話」ではありません。しかし本人にとっては自然な行為のため、ふとした瞬間に何気なく出てくるのです。しかし、周囲から見ると、「急に話し出した」「誰も話しかけていないのに言葉を発している」といった驚きや奇妙さ、違和感につながります。頻繁に繰り返される場合、独り言に対して理解が及ばない人は、不快感を抱いてしまうでしょう。


独り言を発してしまう行動の裏には、独特な脳の情報処理の仕方や、感覚、感性、コミュニケーションの取り方などが隠れています。職場や公共の場で独り言が出てしまったことのある人は、普段の行動をフィードバックしてもらったり、自分の特性をきちんと自覚することで、人前では抑えられるように対策を立てたり工夫していきましょう。

また、自分の近くに独り言を発している方がいる場合は、独り言を単なる癖や変わった行動ではなく、脳の働き方の違いによって自然に起こる現象として捉えてみることが、理解の第一歩となりえます。


独り言は、本人にとって安心のための行動であることが多いため、むやみに「静かにしなさい」と強く言うのは逆効果です。まずは理解しようとする姿勢が何より大切です。

たとえば、「今は静かな時間だから、心の中でつぶやいてみようか」など、具体的で丁寧な伝え方が相手の理解を助けます。


また、独り言のように聞こえても、実は「誰かに聞いてほしい」「分かってほしい」という気持ちが込められていることがあります。「話しかけるのは難しい。でも、誰かとつながっていたい」――そんな気持ちが、控えめな“つぶやき”という形で表れたりする場合があります。こんな時、「何か言った?教えて」「聞こえたよ、いいね」などとさりげなく返すことで、本人の安心感につながることがあります。


当事者にとって、独り言は、不安を和らげたり、思考を整えたりする重要な役割があります。
しかし、周囲からみたら違和感を感じたり、不快な印象を抱かれる行動であるのも事実です。
ですので、当事者・周囲の方々含めて「どうしたらお互い安心して過ごせるか。」を、一緒に考えていくことが、本人にとっても、周囲にとっても心地よい関係づくりにつながるのではないでしょうか。


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