【ヘルプマークってどう使う?】困った時の強い味方
みなさん、こんにちは。
今回は、「ヘルプマーク」についてお話ししたいと思います。日常生活の中で「ヘルプマーク」という言葉を目にすることは増えてきたと思いますが、実際にどのような人が対象となるマークなのか、どんなメリットがあるのか、みなさまご存知でしょうか?
この記事では、ヘルプマークの概要や、特に発達障害や精神障害を持つ方々にとってどのような役立ち方があるのかを深掘りし、さらに実際に使っている方々の声を交えて、その利便性や活用方法についてもご紹介していきたいと思います。
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●記事を書いた人:馬場(生活支援員/社会福祉士)
2024年4月 デコボコベース株式会社入職。
前職では小売業の店舗マネージャーとして、店舗運営や人材育成に従事。
心身のバランスを崩してしまい、職場復帰に困難を抱える方を目の前にし「困っている方の力になりたい」、「ライフワークを見つけるためのサポートをしたい」と考え障害福祉の勉強をはじめる。その後就労移行支援事業所の支援員へ転職を決意。現在はディーキャリア芝浦オフィスの生活支援員として、安定した就労のための生活面でのサポートをおこなっている。
目次
■ヘルプマークって何?
ヘルプマークは、身体的、精神的な障害がある方々が、周囲に配慮を求めるために使用するマークとして使われることが一般的です。目立つデザインの赤色のハート型のマークで、公共の場で「サポートが必要」ということを視覚的に伝える役割を担っています。これは、交通機関や公共施設、または日常生活で不安や困難を抱えている方々にとって、周囲の理解を得る手助けになります。
ヘルプマークを持つことで、周囲の人々に「困っているかもしれない」ということを知らせ、配慮をお願いできるという点が大きな特徴です。例えば、電車の中で急に体調が悪くなった場合や、混雑した場所で不安を感じたとき、誰かに手助けをお願いするためのツールとして使われています。
■発達障害や精神障害を持つ方々にとってのヘルプマーク
特に発達障害や精神障害を持つ方々にとって、ヘルプマークは非常に重要な役割を果たします。なぜなら、これらの障害は外見からは分かりづらいため、周囲の人々に理解を求めることが難しい場合が多いからです。発達障害のある方には、例えばADHD(注意欠如・多動性障害)や自閉症スペクトラム障害(ASD)などがありますが、これらの障害は、感覚過敏や社会的な不安、コミュニケーションの困難などの特性や困り感を伴うことがあります。
精神障害のある方についても同様で、うつ病や不安障害を抱える方々は、精神的な負担を抱えながら生活をしています。これらの障害は目に見えにくく、周囲の理解が得られにくいという現実があります。ヘルプマークを身につけることで、これらの障害を持つ方々が「自分には支援が必要だ」というサインを周囲に発信しやすくなるのです。
■発達障害の方々がヘルプマークを取得するメリット
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発達障害のある方々がヘルプマークを取得することには、どのようなメリットがあるのでしょうか?具体的な事例を挙げながら、ヘルプマークの有用性について考えてみましょう
■外出時や移動時の安心感
発達障害のある方々は、日常生活の中で「周囲とのやり取り」や「人混み」などでストレスを感じることが多いです。特に外出先や公共交通機関で急にパニック症状を引き起こしたり、感覚過敏で体調が崩れることもあります。例えば、電車の中で急に過敏になり、立っているのが辛くなったり、他の人と接触することに強い不安を感じる場合があります。このような場面でヘルプマークを身につけていれば、周囲に支援をお願いしやすく、助けを得ることができます。
■誤解を避けるための配慮をお願いできる
発達障害を持つ方々が日常生活で困難を感じる場面の一つに、「他者とのコミュニケーション」があります。社会的なルールや言葉のニュアンスに対する理解が難しい場合、周囲の人々との誤解が生じやすいです。ヘルプマークを持っていることで、周囲に配慮をお願いすることができ、誤解を未然に防ぐことができます。
■ヘルプマークを持つ方々の声
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実際にヘルプマークを持っている方の声を聞いてみました。
「ヘルプマークを持っていることで、電車で立っている時に少しでも疲れたら座れるように、周りの人が気づいてくれやすくなりました。自分からお願いするのは苦手なので、マークがあると安心します。」
一方、ヘルプマークを持っていない理由としては、
「自分の障害を他人に知られたくない」という声も伺います。
プライバシーを守りたいという思いから、ヘルプマークの使用をためらう方が多いのも現実です。
ヘルプマークを使うかどうかは、最終的には個人の自由です。
しかし、困ったときに支援を求める手段として、ヘルプマークを選択肢の一つに加えることも、ひとつの方法です。周囲の理解を得る助けになることもありますし、何より自分の安心感にもつながるかもしれません。もし必要と感じた時には、ヘルプマークを活用して、より快適に日常生活を送る際の一助としてみてはいかがでしょうか。
■ヘルプマークの取得方法
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ヘルプマークは、各自治体の福祉課や支援機関で無料で配布されています。取得方法は簡単で、事前に必要な書類を提出することで、申し込むことができます。特に障害を持つ方々の支援を行っている施設や団体でも取得をサポートしている場合がありますので、利用者の方々にとっては相談しやすい環境が整っています。
■ヘルプマークは誰でも使える?
ヘルプマークは、これまでお伝えした通り 発達障害や精神障のある方にっても重要なツールですが、実はそれに限らず、さまざまな方々が利用することができます。例えば、以下のような方々もヘルプマークを活用することができます。
◎一時的な体調不良や怪我をしている方
例えば、けがをして歩くのが難しい、または一時的に身体的な不調がある方(例えばギプスをつけている方や、出産後の回復期の方など)も、ヘルプマークを使うことで周囲に配慮をお願いすることができます。
◎ご高齢の方
高齢者の方も、移動時や買い物時に支援が必要なことがあります。特に体力的な衰えや認知症が進んでいる場合には、ヘルプマークを使って他者の助けを得ることができます。
終わりに
ヘルプマークは、障害を持つ方々がより安心して社会生活を送るための大切なツールです。特に発達障害や精神障害を持つ方々にとって、見えにくい障害を周囲に理解してもらうための手段として使っていただけます。今後、より多くの方々がヘルプマークを活用し、支援を受けやすい社会を作っていくことが大切ですね。
ヘルプマークを使うことも一つの方法ですが、もし社会生活で困っていることがあれば、1人で悩まずにいつでもお気軽にご相談くださいね。
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