【発達障害あるある】人間関係で疲れてしまうのはなぜ?トラブルを回避する方法とは②
こんにちは、芝浦オフィスです!
後先を考えず衝動的に言ったことでトラブルになったり、
大事な話をされているとわかっているのに、話の途中で注意が逸れて怒られたり、
友達からきた連絡の返信を先延ばしにしていて疎遠になってしまった……。
そんな経験はありませんか?
または、
悪気はなかったのに、相手を傷つけることを言ってしまって嫌われたり、
自分なりのルールやこだわりを通したい気持ちが強く、
「面倒な人」「頑固な人」と思われてしまったということはないでしょうか。
じつは、上記に挙げた内容は、「発達障害のある方にはあるある」のお悩みなんです!
今回は、前回に引き続き、
そんな発達障害あるあるの人付き合いに関するお悩みについて
障害特性を踏まえて、なぜ起こるのか、どう対処したらよいのかをご紹介していきたいと思います。
ディーキャリアは、なんと言っても発達障害の特性に応じたプログラムを提供する就労移行支援事業所!
発達障害の診断を受けているあなた、あるいは「発達障害かも?」と思っているあなた、
ぜひこの記事を読んでみてください!
◆どういう障害特性から困りごとが生じるのか
人間関係でうまくいかないことが多いと、
「頑張りが足りない」「自分が悪いんだろうか」と自信をなくしてしまいますよね。
しかし、発達障害のある人が「人間関係が難しい」と感じるのは、本人の努力不足ではなく、
障害特性上の困難が関係している可能性が高いんです。
前回の記事では、ADHD(注意欠如・多動性障害)/ASD(自閉症スペクトラム障害)の
障害特性についてご紹介してきました。
詳しくは、下記の記事をご覧ください。
▼【発達障害あるある】人間関係で疲れてしまうのはなぜ?トラブルを回避する方法とは①
それでは、冒頭で挙げた困りごとに、
障害特性がどう関係しているのかを見ていきましょう。
◆ADHDによくある困難
①後先考えない衝動的な発言から対人トラブルに発展
ADHDのある方は、その障害特性の一つ「衝動性」から、
思いついたことをそのまま口にしてしまい、
後で思わぬ結果になり、後悔してしまうといったことがあります。
冷静な時には、その発言のメリット・デメリットを考え我慢することもできますが、
気持ちが昂ったときに、ついその勢いのまま発言してしまうのです。
②連絡無精から、信頼をなくしたり、疎遠になったりする
ADHDのある方は、こまめに連絡を取り合うことが苦手なことが多いです。
どんな文章を送ろうかと悩み、「後でやろう」と先延ばしにしてしまったり、
あるいは、「連絡しなきゃ!」と思っていても、別のことが頭に浮かんで忘れてしまったり。
これは、ADHDの特性として、自身の行動や衝動を抑制するための脳機能が弱いことや、
注意の分散やコントロールが難しいことに起因しています。
これによって、友人から連絡が来ていてもすぐに返事ができず、
いつの間にか月日が経ってしまってますます返事ができなくなる悪循環を招きます。
そして、距離を取りたいわけではないのに、友人との距離が生まれてしまったり、
仕事の場面であれば、「だらしない人」として信頼をなくしてしまったりします。
③話を聞くことができない
ADHDのある方は、さまざまな理由から「話を聞き続ける」ことに困難を生じます。
A)話を聞くうち思考が逸れてしまい、話についていけなくなる
特に会議の時にこれが起こり、悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
例えば、会議に出てきたキーワードから連想ゲームのように思考が派生してしまい、
気づいたときには会議がだいぶ進んでしまっていたとか、
あるいは、会議中疑問が生まれ、その疑問について考えているうちに、
会議についていけなくなってしまった、ということもあったかもしれません。
なぜこのようなことが起こるのかというと、
前述したように、ADHDの特性として「注意を適切に分散することが苦手」というものがあります。
そのため、話を聞きながら一方で何かを考える、ということが難しく、
また、別の特性の一つ「多動性」により、思考が広がりやすいため、
会議中に出た情報などの刺激によって、別の思考が始まってしまい、
話を聞けなくなってしまうのです。
B)話の内容を誤認識・誤解釈してしまう
また、「勘違い」「早合点」「思い込み」が多いのも特徴です。
ADHDのある方は、「多動性」という障害特性により思考があっちこっちに飛びやすく、
話を勘違いしたり、間違って解釈して思い込んだり、といったことが多い傾向にあります。
また、別の障害特性である「衝動性」により、
よく考えずに発言・行動してしまうことが多いため、確認せず誤った理解のまま発言してしまい、
本人としては一生懸命話を聞いていたつもりなのに、
「ちゃんと話を聞いていない」と評価されてしまうことがあります。
C)過集中により、声をかけられたことに気が付かない
過集中とは、「興味のあることに対して周囲が見えなくなるほど没頭してしまう」という
衝動性の特徴です。
この状態の時に話しかけられると、
声をかけられたことに気づけず、意図せず「無視した」ような結果になってしまうことがあります。
まったく悪気はなく、ただ「気づけなかった」というだけなのですが、
声をかけた側からすると、「無視された」というふうに見え、
人間関係に悪影響を及ぼすことが考えられます。
④借りたものをなくしたり、頼まれごとを先延ばしにしてしまう
これも、ADHDのある方に多くみられるお悩み事の一つです。
ADHDのある方は、不注意特性により
気が散りやすく、次にやるべき行動を忘れてしまうことが多いため、
大事なものでも置きっぱなしにして、どこに置いたかを忘れてしまったり、
そもそもこまめに片づけることが苦手なため、大事なものが部屋に埋もれてしまったりします。
また、自分の衝動や行動を抑制・コントロールする脳機能の働きが弱いため、
嫌なこと・面倒なことよりも目先の楽しいことを優先してしまう傾向があり、
その結果、頼まれたことを先延ばしにしてしまうことがあります。
以上のことから、
「だらしない人」と思われてしまい、信頼を失ったり、
友人関係が壊れてしまうことがあります。
◆まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「人間関係が難しい」「人付き合いが苦手・疲れる」という
「発達障害あるある」なお悩みに対し、
障害特性を踏まえて、なぜそれが起こってしまうのかを解説しました。
今回はADHDのケースを詳しくご紹介していますが、
次回はASDのケースにフォーカスしていきたいと思いますので、
ぜひご覧くださいね!
ディーキャリア芝浦オフィスでは、
このように、障害特性から困りごとの原因を紐解き、
「生きるのがラクになる」ちょっとしたコツをお伝えしています。
冒頭でもお伝えした通り、
発達障害のある方が困難や苦手を感じる背景には、
お持ちの障害の特性が関わっていることが多いです。
「自分はダメなんだ」「努力が足りないんだ」と思ってしまうのではなく、
その困難や苦手の原因を探ることで、
「どうすればうまくいくのか」を考えることができます。
ディーキャリア芝浦オフィスでは、
みなさんが「ラクに生きる」ためのお手伝いをしていますので、
お悩みのある方はぜひ、面談や体験に来てください!
いつでもお待ちしております!
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