2021年12月29日

【人間関係のコツ】発達障害のある方が「対人関係疲れ」を起こす理由

みなさまこんにちは。ディーキャリア芝浦オフィスの田中です。

寒い季節になりました。私もこんなふうに毎朝お布団とお友達でいたいです。

※田中家のハムスターは基本的にご飯の時しか出てきません。常にのびのび暮らしています。

みなさんにとってストレスの少ない環境はどのようなものでしょうか？　私にとってはお布団が最高のストレスケアですね。

「『エン転職』1万人アンケートコロナ禍における仕事のストレス調査2021年5月　https://corp.en-japan.com/newsrelease/2021/26253.html」によれば、

仕事上でストレスを感じるのは以下の理由がベスト３になっています。

1位　職場の人間関係

2位　仕事にやりがい・達成感がない

3位　将来のキャリアが描けない

やはり「人間関係」にみなさまお悩みのようです。今回は発達障害（ASD・ADHD）をお持ちの方へ、「人間関係の疲れ」について、生きづらさや苦手さの理由（原因）と対策（コツ）についてお伝えします。

基本的なビジネスマナーだけでは乗り切るのが難しい場合もありますね。

★ASD：自閉症スペクトラム障害タイプ

（自閉スペクトラム症、自閉症、アスペルガー症候群、アスペ、PDD、広汎性発達障害など）

★ADHD：注意欠如・多動性障害タイプ

（注意欠如・多動症、注意欠陥・多動性障害など）

それぞれの特性がありますが、共通している部分も多いかと思います。

理由①

空気が読むのが苦手なので周りに合わせようとした結果頭がフル回転して疲れる

相手の話に興味を持てないことや、興味が次々変わってしまうことがあるため、非言語コミュニケーション（身振り、手振り、表情）が読み取れなかったり、話題や会話についていけなくなり、その修正や調整にエネルギーを大量に消費するため疲れてしまいます。休憩時間の方が疲れるという方もいます。

理由②

とにかく不器用で疲れる

手や足など体の部位一つ一つには問題がないが、力加減の調節やスムーズに行動したり、周囲の行動に合わせて活動や業務を行うことに苦手さがあります。不器用さから他の人より時間がかかってしまったり、力を使うため疲れてしまいます。

理由③

睡眠不足で疲れる

ホルモンバランスや自律神経、睡眠の質や過眠の問題もありますが、仕事や自宅での日常生活

のスケジューリングに苦手さがあるため、寝る時間が遅くなる、寝床のコンディションが悪いなどで体と心と脳が効率的に休めていないため疲れてしまいます。

理由④

刺激に弱いので疲れる

相手の柔軟剤や香水、整髪料の匂いで気持ち悪くなる。エアコンの音や他人の会話などが頭に入ってきていっぱいになる。相手に心理的・物理的に距離をつめられたり、強い言葉や感情で迫られて疲れてしまいます。これは我慢しても難しいことが多いです。

理由⑤

自分の疲れに気がつかないので疲れる

周囲の状況を見ることが苦手なためと、社会常識にとらわれやすい特徴があるため疲れや病気の意味や定義を辞書的に理解し、「周囲と比較すると自分は疲れている」「この調子だと週末は疲れがたまるな」などの把握が難しく、過集中の後や気がついたら倒れていたということもあるようです。

人間関係の難しいところは、

・相手によって反応や対処法が変わってしまうこと

・同じ相手でもTPOによって違うことがあること

・人間には感情や気持ちがあるということ

などがありますね。全てのパターンを予測して対策したり、意識し続けるのは大変ですよね。人によってもいろんな対策や考えがあるかと思いますので、今回はコツを３つご紹介します。

★対策：「自分の領域を守る」

１．「気持ち」と「行動」をわける

いくら解決したことやリフレ―ミングをしても納得できないことや、社会の中では時に理不尽なことがあります。そういう場合、心は自由であなたのものなのでつらいものはつらいと思ってもいいです。その気持ちとは別に行動がその場に合っていれば大きくトラブルになることはありません。気持ちはカウンセリングや話のできる友人や相談相手することでケアをおすすめします。