リワークプログラム「職場のコミュニケーションがうまくいかない理由:見えないルールについて」

「自分では普通にしているつもりなのに、なぜか職場の人とうまくいかない……」そんな経験はありませんか?もしかすると、その理由の一つは、職場にある「見えないルール」なのかもしれません。
見えないルールとは
- 職場には、マニュアルや就業規則には書かれていなくても、「こうすると相手に安心してもらえる」「こうすると人間関係がスムーズになる」という、ちょっとしたルールがあります。
- 例えば、急なお休みをいただいた翌日、まずは「昨日は急なお休みをいただいて、申し訳ありませんでした。」と謝罪を伝える必要があること、
- 仕事を代わってもらったら、「ありがとうございました、助かりました。」と伝えること、
- 注意や指摘を受けたときには、相手の話を最後まで聞くこと、途中で遮らないこと、こうしたことは、誰かに教えてもらわなくても、自然に身についている人もいるかもしれません。

「見えないルール」、視点の違い
「言葉にされていないルール」「可視化されていないルール」や「相手の意図を察すること」を、難しく感じる場合があります。自分としては決して相手を困らせようとしているわけではありません。
- 「休んだのだから、次の日にちゃんとお礼を言わないと」
- 「聞いていないから、『聞いていない』と言っただけなのに」
- 「私の記憶では教えてもらってない仕事だから、間違えていても謝る必要はない」
- 「故意にそうしたのではないから、謝る必要はない」
――自分の中では、そう考えることにも理由があります。
でも、職場ではそこに「相手の立場」や「周囲からどう見えるか」という別の視点が加わります。

すれ違いのメカニズム
この違いが、思いがけないすれ違いの対人関係のエラーにつながってしまうことがあります。例えば下図のように。

このエラーが何度も続くと、
- 「なぜか人間関係がうまくいかない」
- 「自分は悪くないのに、いつも注意される」
- 「職場の人が自分を理解してくれない」
という苦しさにつながることもあります。
だからこそ大切なのは、「できない」と決めつけることではなく、「知らなかったルールを一つずつ知っていく」ことです。
例えば、
- 「急に休んだら、翌日にまずは一言お詫びを伝える」
- 「自分が覚えていなくても、相手がそう認識していることは、いったん受け止める」
- 「注意されたときは、すぐに『やっていません』『聞いていません』と否定せず、まず相手の話を聞く」
- 「自分の正しさだけではなく、相手からどう見えているかを考えてみる」

こうしたことを知っているだけでも、避けられるトラブルはあります。
「知っていれば、あのとき違う対応ができたかもしれない」
そう振り返ることができれば、それは自分を責めるためではなく、これからの行動を変えるための大切な気づきになります。職場のコミュニケーションでは、「自分では普通」と思っていることが、相手にとっては普通ではないことがあります。逆に、相手が当然だと思っていることが、自分には分からない、知らなかったということもあります。分からないことを「知らないまま」にしない、周囲から教えてもらったことを、「そんなの知らない、聞いたことない」「自分は悪くない」ではなく、「そういうこともあるんだ」と一度受け止めてみること。それが、職場でのコミュニケーションを少し楽にする第一歩になるのかもしれません。
リワークでは、こうした「見えないルール」を一緒に確認しながら、職場で起こりやすいすれ違いを減らし、安心して働き続けるための方法をご紹介するプログラムもあります。長く勤めていても、「知らないルール」「見えないマナー」があるかもしれません。気軽に自己チェックできるツールもあります。
- 知らなかったことは、知ればいい。
- 気づかなかったことは、気づけばいい。
- そして、気づいたことは、これからの行動に少しずつ活かしていけばいい。
それも、復職に向けた大切な準備の一つです。

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