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復職のポイントは、何ですか?

「復職するために一番大切なことは何ですか?」そう聞かれると、「ストレスに強くなること」「もう落ち込まないこと」「前より頑張れるようになること」と考える方が少なくありません。しかし、実際に安定して働き続けている方を見ると、復職の要(かなめ)は別のところにあります。今回のブログは具体的なイメージ例を通して、「復職するために一番大切なこと」についてみていきます。

*説明のため分かりやすいケースを作成しています。特定の方の事例ではありません

イメージ例①「元気になったから復職」ではなく「働く準備ができたから復職」

Aさん(40代・事務職)は、休職中に体調が回復し、「もう大丈夫です。早く戻ります」と復職しました。しかし、疲れても”今まで長い間休んでいたのだから頑張らないといけない”と思い休憩を取らない,、”忙しい人の手を止めるのは申し訳ないから”という理由で分からないことを相談できず、頼まれると”断ると相手から悪く思われるかもしれない”という不安から断れず一人で抱え込む、という以前と同じ働き方を続け、3か月後に再び体調を崩してしまいました。

一方、Bさん(30代・営業事務)は、プログラムに参加することで次のようなトレーニングをおこない、復職の準備を整えることができました。ストレスサインに気づいたら、こまめに気持ちの切り替えをおこなったり、困ったときは早めに相談したり、頼まれた仕事ができそうにない時は、正直に「今は難しいです、申し訳ありません。次回は是非協力させてください」と伝えたり、優先順位を確認する、という練習を繰り返し、定型文を作ってロールプレイや模擬業務で練習を重ね、準備を整えてから復職しました。忙しい時期もありましたが、上司や同僚にSOSを出したり、正直に相談することで協力が得られ、安定して働き続けています。

イメージ例②「一人で頑張る」より「SOSを出せる」

Cさん(50代・技術職)は、「人に迷惑をかけてはいけない」「分からないことは自分で調べてから聞くべき」という思いが強く、困っても相談できませんでした。結果として、「報告が遅い」「抱え込みすぎる」「周囲から見えないところで限界になっている」状態になっていました。復職準備の中で、「今のところまでやりましたが、ここから先が分かりません」「優先順位を教えてください」「10分ほどお時間いただけますか」といった相談の練習をおこないました。すると、仕事が止まってしまう前に周囲のサポートを受けられるようになり、再休職を防ぐことにつながりました。職場でストレスを抱えず働くためには、「一人で全部できることを目指すのではなく」、「必要な時に助けを求められること」「相談できること」が大切です。

イメージ例「自分の感覚」と「周囲から見える姿」の違いを知る

Dさん(30代・製造業)は、「自分では頑張っている」「ちゃんとやっているつもり」でした。しかし職場からは、報告が少ない質問がないので理解していると思ったら違ったミスが起きてから分かるという評価でした。ご本人に悪気はありません。ただ、「自分ではできている」と「周囲から見てできている」は同じではないということに気づくことができました。そこで、プログラムの中で模擬業務を行い、実際に作業を行いながらトレーニングをしました。作業前に自己解釈がないか復唱する、作業途中で1度みてもらう、完了後に結果を共有する、という行動を意識したところ、周囲との認識のズレが減るということがわかりました。復職後も定期的に振り返りの時間を設けてもらい、そのときに「できていると思うのですが、大丈夫だったでしょうか?何か改善点や気になる言動などはなかったでしょうか?」など、自分から気付きをもらえるように、素直に聞いているそうです。復職では「1人よがりに頑張ること」より「意思疎通」や「相手とのギャップを埋めること」が大切です。

イメージ例④「再発しないための仕組み」を作る

Eさん(40代・公務員)は、体調が悪くなってから退社していました。しかし、リワークで「調子が悪くなる前のサイン」を整理すると、朝起きるのがつらくなる、イライラが増える、食欲がなくなる、人と話したくなくなるという共通点がありました。そこで、「3日続いたら残業はしない、朝早く出社しない」「主治医に相談する」というルールを決めておきました。結果として、大きく崩れる前に立て直せるようになりました。復職の要は、「気合いや根性、元外れの努力」ではなく「仕組み」です。ディーキャリア大分オフィスでは、「自分の取扱説明書」を作成します。その中で仕組みつくりを行っています。障害や症状、疾患に関する不安に関する項目は、「受診のタイミング」や「屯用薬を服用するタイミング」等、主治医と相談し、作成するようにしています。

まとめ

復職の要とは「強くなること」でも、「二度と落ち込まないこと」でもありません。復職の要は、自分の状態を知ること、できないことも認めること、早めにSOSを出すこと、できないや苦手を必要な時にはオープンにして周囲に助けてもらうこと、無理をし過ぎない働き方を知り身につけること、崩れる前に立て直す仕組みを持つこと、落ち込んだときに気持の切り替えを練習することなどです。

復職のゴールは「以前の自分に戻ること」ではなく、以前よりも無理をため込まない働き方を身につけ、長く働き続けられることです。ディーキャリア大分オフィスのリワークプログラムは、「頑張れる自分」を作る場所ではありません。「頑張りすぎなくても働き続けられる自分を育てる場所」です。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。オフィスでお会いできることをスタッフ一同、お待ちしています。