大人の発達障害~仕事上の困りごと? 自己理解と自己受容について~
大人にとって働くということは、生活を維持するために、また守りたい人を守るために、などさまざまな理由で、避けては通れない大切なことです。しかしながら、安定した就労が困難、何らかの理由によって(望もうと望まないとに関わらず)離職を繰り返してしまう…そのことで「なんとかしたい」と考えている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。離職を避け、安定した就労を継続するためには、何が必要で大切なのか。今回のブログでは大人の発達障害のある方の働くを「自己理解」「自己受容」からひも解いていきます。
<ディーキャリア大分オフィスについて>
①発達障害の特性に応じた訓練プログラムを提供している、大分県で唯一の就労移行支援事業所です。
②発達障害(注意欠如・多動性障害ADHD 自閉症スペクトラム障害ASD:アスペルガー症候群など・内部障害)のある方が、ご利用されています。
③大人の発達障害に専門知識のあるスタッフ(有資格者:ジョブコーチ、国家資格キャリアコンサルタント、社会福祉士、看護師、児童発達支援士、SSTスペシャリストなど)で運営しております。
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<目次>1.働くを考える 2.自己理解・自己受容とは何か 3.大人の発達障害、「自分の仕事上の困りごと」を引き受ける(自己受容)について
1.働くを考える:かつてソクラテスは「生きるために食べるべきで、食べるために生きてはならぬ。」と説きました。でも食べるために働いて収入を得る必要はあるわけで…。「自分は賢者であること」を証明するために、道場破りのようなことを生業としていたソクラテスと、働き人である私たちの間には、思想だけではなく生活上も大きな隔たりがあるようですね。「食べるために生きてはならぬ」と言われても…そんな流ちょうなことを言っている場合ではないわけです。
「自己理解」や「働くこと」について考えるとき、「人生とは」「生きるとは」「働くとは」「自分とは」など、抽象的でつかみどころのない哲学的な形而上学的な”なんとなくつかめたような感じ”で、実はこたえのない出口のない迷路に自ら分け入ってしまいがちになることがあります。残念なことに、うつ傾向や気分が落ち込んでいるとき、体調不良のとき、人はそのような迷路に入りたくなるものです。一種の逃避なのかもしれませんね。この逃避は自分とは、について考えているようで、「自分からの逃避」と言えるのではないでしょうか。
しかし大人になると、ある程度その迷路に逃げ込んで元気を回復したら、そこから顔だけでも出して、自分と向き合うことを「外」から迫られるわけです。この「外」こそ「社会」という現実です。結局、自分から逃避して把握できなかった自分を、本当に理解するには一体どうしたらよいのでしょうか。
2.自己理解・自己受容とは何か:自己理解イコール自己受容という考え方をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。しかしこの自己理解から自己受容の間には、大きな隔たりがあると思うのです。「できない自分を知ること(自己理解)」と「できない自分を受け入れること(自己受容)」
いい意味で諦めること、自分に過度な期待をしないことで随分、楽になるものです。少し寂しい気持ちもしますが…。「手放す」と考えてみてください。過度な期待を手放す、もう変えられない過去を手放すこと、それは自由になることです。過去は変えられません、自責だろうが他責だろうがとにかく過去は変えられないんです…というところからスタートします。一旦過去は諦める(だって変えられませんから)。
その次に、「伝えるべき人に、伝えるべきことを、伝えるときに、伝えていきます。…何を?言いたいことを言いたいだけ言うのではなく。…伝えるべき人?一方的にあなたが伝えたい人ではなく伝えるべき人にです。 …伝えるとき? 自分都合の一方的な時間やタイミングではなく。これが自己理解のはじまりです。自己理解のはじまりは「社会」のはじまりです。社会の中で他者との関わりの中(消極的な関わりも含めて)で、得られる自己理解は、冒頭でお伝えした「はたらくこと」「安定した就労」につながる自己理解です。何を誰にいつ伝えるのかを考えること、それが分かることが、自己理解の扉です。自己理解のはじまりは「社会」(現実)のはじまりです。
あなたが伝えるべき人は誰ですか? 何を伝えるべきでしょうか? それはどのタイミングでしょうか?
3.大人の発達障害、「自分の仕事上の困りごと」を引き受ける(自己受容)について:自己理解(社会のなかで生活する=何らかのコミュニティーに所属して生活する)は、少しづつできるようになります。これはスキル(何がしかの方法)があるので、案外、やってみるとやれるものかもしれません。しかし、「自己受容」にスキルはありません。言い換えると、自分を知る手だてはいくつもありますが、自分を受け入れる、自分を引き受けることに手だてはありません。さて、ではどうしたらいいのでしょうか。どうしたら私は「自分を引き受けること」が、できるのでしょうか。
では最初の「働く」「自己理解」に戻ります。自己理解の第一歩として社会とつながります。そして社会のなかで自己理解を深めていきます。そしていずれ社会の一員として収入を得(就職・就労)、何らかの社会貢献ができるようになります。つまり自己理解だけでも十分、社会の中で生活を維持することができるわけです。生きていくことはできると思います。ではどうして自己受容、自分を引き受ける必要があるのでしょうか。
自己理解以前・以後の世界が違っているように(自分の中だけで自己満足の自分堀りをしていた→社会を通して自分を知っていく)、自己受容以前・自己受容以後の世界もまた全然違うものなのです。それが自分を引き受ける必要があるたった一つの理由です。
ディーキャリア大分オフィスでは大人の発達障害専門のスタッフが、訓練を通して「自己理解」「自己把握」など、就職や就労継続に必要な様々なスキルを分かりやすく説明し、修得できる訓練をおこなっています。
①ライフスキルコース→②ワークスキルコース→③リクルートコースと3つのコースを移行しながら、STEP UPしていきます。この3つのコースを移行しながら、今日ご紹介した「自己受容」についても、気付きを得ることができるように訓練を行っています。「自己受容」つまり自分を引き受ける必要があるたった一つの理由を知り、自己受容後の生き方を身につけ、社会の中で新しい気持ちで働く準備をしませんか?
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自己受容について少しだけヒントのブログです♪→大人の発達障害者、「自己肯定感」を高める方法について|就労移行支援事業所ディーキャリア (dd-career.com)
大人の発達障害 自己肯定感~今から自分でできる自己肯定感の育て方~|就労移行支援事業所ディーキャリア (dd-career.com)
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
文責 職業指導員 秋元美智子
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