【ADHD当事者が語る】障害者雇用で8か月。見えてきた、障害者雇用の良かった点・大変だった点
こんにちは!中野オフィスです。
私井上は、ADHD(注意欠如・多動性障害)の診断を受け、現在障害者雇用で就労支援員として勤務しています。
2社を一般雇用として勤務、そして現在のハッピーテラス株式会社は一般枠で入り、
半年後に障害者雇用枠に切り替えました。
障害者雇用に切り替えてから、そろそろ8か月になります。
今回は、実際に障害者雇用枠で働くことで見えてきた、
良かった点と大変だった点をお伝えしていこうと思います!
良かった点①:相談しやすい!
障害者雇用に切り替えてから、
こんなレベルの悩みで相談していいのかなあ……という迷いがなくなりました。
以前は、悩みを相談しようと思っても、
「こんな低レベルの悩みを相談していいのかな?」
「そもそも悩みについてどう話したらいいのかわからない」等の迷いから、
結局自分で抱えこんでしまうことがありました。
しかし、障害者雇用に切り替えてからは、
「どんな小さなことでも、困っているというシグナルを発することが大切」
「もともと整理して話すことが苦手なんだから、
ぐちゃぐちゃの状態であってもとりあえず話して、一緒に整理してもらおう!」と、
いい意味で開き直れるようになりました(笑)
良かった点②:ん?と思ったとき、「わからないです」と言いやすい!
さて、突然ですが、ものごとの認知の仕方には二つのパターンがあります。
「同時処理」と「継次処理」です。
「同時処理タイプ」とは、
まず全体を把握してから、細部を認識していくことが得意なタイプのこと。
「継次処理タイプ」とは、
ひとつずつ物事を順番に考え、処理を行っていくことが得意なタイプのことを言います。
みなさんは、どちらのタイプでしょうか?
私は「継次処理タイプ」です。
そのため、指示の仕方によっては、
「具体的に何をしたらいいのかわからない」と、指示の内容を理解できないことがあります。
他の内容を聞き漏らすということもありました。
そうすると、今から何を行わなければいけないのか、
その後はどう行動するのかが明確になり、
動きやすくなりました。
大変だった点①:配慮してもらう分、セルフケアできているかを重視される
これは当然といえば当然の話ですよね。
障害者雇用における「合理的配慮」とは、
自身でセルフケアを行ってもカバーしきれないところに関して、
企業へ配慮を依頼するものです。
ですから、自分では何も努力をしないけれど、配慮だけほしい!というのはNGです。
勤務している中でも、何らかの配慮を求める際に必ず確認されるのが、
「井上さん自身は、その特性/困りごとの対策としてどういったことをしていますか?」ということでした。
そう聞かれた時に、正直そこまで自分でセルフケアできていないな、と気づくこともあります。
もちろん、「○○のセルフケアをちゃんとやってないから配慮しないよ」と、
配慮を拒否されることはありません。
「こちらも××という配慮をするから、井上さん自身も○○のセルフケアをやってみてね」
という声掛けだったり、
「まずは△△というやり方をやってみて。
それでもできなかったら、配慮してもらうことを含めてもう一回考えよう」
とアドバイスを受けることが多かったです。
いずれにしても、「自分でセルフケアをやっている」ということが非常に大事ですね。
この「セルフケアの徹底」、なかなか難しいんです……。
大変だった点②:「配慮してもらう部分」と「チャレンジする部分」のバランス感覚
少しシビアな話になります(笑)
「苦手だから」とか、「体調が安定しないから」といって
配慮してもらうことをどんどん増やしてしまうと、
なかなかキャリアのステップアップが難しいというのが現実的なところであるため、
そこのバランス感覚は結構大事だと感じています。
例えば、私は「会議」が苦手です。
複数人が任意のタイミングで話すため注意をどこに向けてよいかわからず、
情報のキャッチアップが難しいことや、
とっさの対応が苦手なので、
いきなり問いかけられたときにフリーズする・パニックになることがあります。
しかし、特性上会議が苦手だからといって、すべての会議を避けていては仕事になりませんし、
そもそも就労支援員としての仕事の中に企業担当者との打ち合わせや面接同席が入ったりするため、
その「苦手」に対してどう対処するか上司と相談しながら、
外部との打ち合わせにも出たりしています。
就労支援員として利用者様の就職活動を見ていても、
企業に求める配慮事項が多かったり、配慮の内容として負担が過多であったりすると、
敬遠されてしまい就職に結びつきづらかったり、
または給与面であまり伸びなかったりといったことがあります。
「自分で工夫・対策できることがないか」を改めて考えることが重要です。
いかがだったでしょうか。
今回は、実際に障害者雇用枠で働くことで見えてきた、良かった点と大変だった点を整理しました。
私の同僚の言葉なのですが、
障害者雇用で働くということは、「自分と向き合い続ける」ということだと思います。
「しんどいな」と思うこともありますが、
「以前はできなかったことができるようになる」
という喜びややりがいにもつながっていくと思いますので、
頑張りすぎず、自分のペースでやっていきたいと思っています。
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