利用者ブログ「ディーキャリア町田オフィスに通所して変わった私の・・・」

障害者を雇用することに不安はありませんか?
症状がある時とない時で別人じゃないか!なんて事もありえます。
書類選考や面接、入社試験に研修。膨大な時間を使ったのに開けてびっくり玉手箱なんて困ります。
ですが、障害の対処を学べばそのふり幅は台風と軟風。
台風を軟風まで抑え込めれば玉手箱が宝石箱になるかもしれません。
今回は、訓練生の私が自分の特性と、それを改善や強みに変えることができたディーキャリア町田オフィスのプログラムについてお話させていただきます。
私の発達障害と仕事上の困難さ
まず、私の障害はADHD(注意欠陥多動性障害)です。
最近は医学的に注意欠如・多動症と呼ばれている障害です。
障害の名前の通り行動の根本に注意欠如や多動を抱えており、
以下のような3点の困難につながっています。
- こだわりの強さや過集中、注意欠如で気が散るなどの特性で時間管理が難しい
- 注意欠如やその特性からケアレスミスが多い
- 多動の特性からじっとしていても心の落ち着きがない
お仕事をするにおいて「時間管理が難しい」と「ケアレスミスが多い」はとても厄介です。
また、心の落ち着きがないことで常に焦りを感じ、疲労感が半端ではありません。
焦りは余計にケアレスミスを招き悪循環を起こしやすい
幼少期からその傾向はありましたが、発達障害に対する知識がなく、大人になるまで気づくことができませんでした。その為、障害があることに気が付かないまま、社会人経験を積む結果になりました。
特性からミスが起きやすいにも関わらず、ミスが起きても定型発達者と同じ対処をしていた為、やり方が合わずミスを繰り返し、怒られた経験は人一倍。それが怖くて、いつも何に対しても不安を感じていました。
その結果、全般性不安障害という二次障害を発症しました。
障害に気が付くのが遅れれば遅れるほど二次障害のリスクが高まります。ただの「不安」が障害に至るまで対処の仕方がわからない。これが大人になって発達障害に気が付くことの弊害です。
二次障害の全般性不安障害とは
全般性不安障害は些細なことでも自責や他責につながりメンタルを崩しやすい障害です。
また、不安に備えなければということで余分な行動が多く、その余計な行動を完遂するために こだわりも強く出ます。
私は特に、知っている人への評価を気にする傾向が強く、よく見られたいという思いから反転してこんな自分を見られたくないという感情に陥り、結果、視線に対する恐怖が著しく強く出るようになりました。
全般性不安障害による仕事上の困難さ
視線に対する恐怖が著しく強く出ることから、私は下記の2点の困難を感じました。
- プレゼンや会議など人の視線が集まる環境での意見が言えない
- 分からないということを知られる事が全般的に怖い
ここまでの5点の困難が自分の中で仕事を行う上での「障害」だと強く感じたことです。
発達障害と就職活動
これらの「障害」をクリアにしないまま就職活動をしても当然うまくいきません。
全般性不安障害から自分の思ったことを言葉にできず、職業安定所で相談することすらままならない。そんな状況を見かねて紹介していただいたのが就労移行支援事業所である、ディーキャリア町田オフィスでした。
ディーキャリアではセルフケアや自己理解を中心とした働き続けるための習慣作りを目的とする「ライフスキルコース」、自己理解から導きただした特性を踏まえ、より実践的に働くことを意識した「ワークスキルコース」、求人応募などの就職活動をメインで行う「リクルートコース」という3つのコースに分かれています。
そのディーキャリアの中でも、町田オフィスは自己理解に強みを持つ事業所です。
自己理解には障害に対する理解が不可欠です。
発達障害について大人になって気づいたくらい、障害に対する知識のない私にはディーキャリア町田オフィスはまさにうってつけの事業所だったわけです。
①自己理解を中心とした訓練に参加した時期
入所してまず、ライフスキルコースに所属しました。
入りたての頃は不安障害から一言も声を出せず、ただ訓練の様子を眺めるだけでした。ですが、ライフスキルコースでは自己理解を中心とした訓練が多く、普段場当たり的に流されるまま「対応」していた“困難”について「対処」の姿勢で向き合うことが出来ました。
また、同じ“困難”について訓練生同士で意見を交流することで、
同じ悩みを抱える者だからこそ得られる「対処」についての学び
自分だけではないという安心を得る事ができ
徐々に自分の意見を出すことができるようになりました。
この自分の意見を出すというのは今でも得意ではありません。でも、この記事を書かせていただくに至る程度には文章を書く事が好きです。その「好き」に向き合う事ができたのも自己理解の結果だと思います。
②特性を踏まえ、より実践的に働くことを意識した時期
通所にも慣れ、基礎的なビジネススキルを学ぶ事で自信をつけ、自己理解を深めた事で具体的な「理想の就労イメージ」が固まりました。それを確固たるものにするため、就労を想定した模擬職場を経験し、具体的に就労の力をつけるワークスキルコースに移行しました。
ワークスキルコースでは就職活動に必要な履歴書、職務経歴書といった書類作成や模擬面接などを中心に就活に臨むための武器づくりを始めます。そして、その武器に込める弾として個々の希望する求人内容や特性などに合わせ対応可能な模擬業務を訓練に取り入れます。
それと並行して、就労を意識した際には前途した5つの困難について対策を考えなければいけません。
私の障害特性に対しての具体的対策
- こだわりの強さや過集中、注意欠如で気が散るなどの特性で時間管理が難しい
対策:あえてこだわりの強さが出やすいタスクを進める事で、自分がどの点でその傾向に陥るのかを理解する
- 注意欠如やその特性からケアレスミスが多い
対策:ある程度ケアレスミスがあるものとして、自身でのダブルチェック時間を多めに設けられるようなスケジュール作成
- 多動の特性からじっとしていても心の落ち着きがない
対策:焦っている時でも休憩を入れる事で心を落ち着ける習慣作り
- プレゼンや会議など人の視線が集まる環境での意見が言えない
対策:少人数を相手に経験を積む。視線を合わせられないなど特性を事前に伝える
- 分からないということを知られる事が全般的に怖い
対策:タスクの報告を通して、知らない事を質問する回数を増やして慣れる
特性の対処版を考え、その考えた対処を実際の就労に生かせるのか実践する為、上記の5つの対処を模擬業務に反映しました。
特性から見えてきたマッチした就職活動の方向性
私は、作業時間を長期で設定したプレゼン資料作りやブログ記事作りなど文章・資料作成の作業を中心にさせていただいています。なぜなら、好きな仕事、やりたい仕事ほど、こだわりが強く表れて時間管理が難しいからです。
長期的なタスクは早く終わらせたいという意識から過集中でオーバーワーク気味になったり、逆に飽きて集中力がもたなかったりする事があります。
ワークスキルコースに移行したての時は、まず長期タスクを期限内に終わらせることを中心にスケジュールを組みました。例えば一週間同じ作業を続けるなどです。
それでもこだわりが出てしまい、間に合わせる事ができないことも多かったです。でも、作業をこなすことで次第に慣れ、報告や時間管理を意識するようになりました。
自分でスケジュールを組むと偏ってしまう時は、支援員と相談して長期タスクをやらない日を作ったり、並行して1日で終わる程度の作業を混ぜたりするスケジュールを組んでいます。
成長に合わせて自身でスケジュールを組むワークスキルコースだからこそ、スケジュールの項目が増えること、複雑になることは自身の成長の結果だと感じています。
さいごに

私はまだ宝石箱にはなれていません。でも開けるのが怖い玉手箱は開けて、中に入っている「自分」をこのディーキャリア町田オフィスで磨いています。知ってもらう術を学んでいます。
軟風が台風に変わるタイミングはゼロではないと思います。
でも台風の進路が予測できれば対処も打てます。
特性を学び、伝える事の出来る相手なら障害者雇用の不安はなくなるかもしれません。
【オススメ記事】
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・訓練で身に着けたことを実践できる場~実習に参加した利用者談~
ディーキャリア町田オフィスのご紹介
働く意味を一緒に見つけませんか?
ディーキャリア町田オフィスには、学校を卒業してからの就労経験が一度もない方も通われています。
始めは、「なぜ働くのか?」「働くとは、どういったことなのか?」
就労のイメージが持てずに、学校に通う感覚で利用を開始される方もいます。
ですが不思議なことに、数カ月経つ頃には
「こんな仕事がしたい!」「~の役に立つことがしたい!!」と、
就労に対するイメージを言葉で伝えられるようになります。
私たち支援員は、発達障害や精神障害の皆様の就労への歩みをお手伝いさせていただきます。
ご興味を持たれたかたは、随時行っている体験でお待ちしております!
見学の流れについてディーキャリア町田オフィスをご紹介
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