BLOG

オフィスブログ

【大人の発達障害】ネガティブ思考を変えるためには

「これは やっても うまくいかないんじゃないか・・・」
「もしかすると、もっと悪いことが起こるんじゃないか・・・」
「あの人は自分のこと嫌っているのかもしれない・・・」


普段からそんなネガティブな考え方に囚われていることはないでしょうか?
今回はネガティブ思考でガチガチに固まりがちな人たちの考え方が、すこしでも柔らかくなるようにするコツをお伝えいたします。

凸発達障害×ネガティブ思考凹

どんな人でも多かれ少なかれネガティブな思考になってしまいがちですが、発達障害をお持ちの方には特にこの思考に囚われがちな方も多いです。

原因はもちろん発達障害による障害特性もありますが、今までの障害によって引き起こされた困難や周りの方々から否定されてきた経験によってネガティブな思考に陥るケースがよく見られます。

また一度立ち直ったとしても、嫌な思い出のフラッシュバックなどが起こり、再びネガティブ思考の波に戻されることも起こりえます。

ディーキャリア京都御池オフィスでは、利用されている方々から実際に「ネガティブに考えてしまうケース」を出していただき、詳細を振り返りながらプラスに捉えなおす【リフレーミング】というプログラムを実施しています。

凸ネガティブ思考を変える3つのステップ凹

では、ネガティブ思考を変えるためのステップを3つに分けてみていきましょう。

①ネガティブに考えてしまう自分を肯定する。

「ネガティブに考えてしまう自分」を見てしまうと、その自分に対してよりネガティブになってしまうことがあります。

そもそもネガティブに感じるということは「注意深く慎重になっている」ことでもあります。
これは人間が生きていくにあたって必要な思考であり、この「生存本能」に近い注意深さが人間を成長させたと考えることができます。

ですので「ポジティブじゃないといけない」と考えすぎず、ネガティブな思考になる自分を認めてみましょう。そのうえでその思考が「当たり前」だと受け入れられると気持ちが少し軽くなります。

②ネガティブに考えてしまう自分の考え方のクセに気づく。

次に自分がどんな風にネガティブに捉えているかを考えてみましょう。
これを繰り返してよく観察してみると「自分の考え方のクセ」に気づくことができます。
例えば・・・
『今日はおでかけなのに雨が降ってきた!もう今日はおしまいだ!』
と、物事を極端に捉えてしまうことが多いのであれば「白黒思考」と呼ばれる考え方のクセがあるのかもしれません。
また冒頭のような
「これは やっても うまくいかないんじゃないか・・・」
「もしかすると、もっと悪いことが起こるんじゃないか・・・」
「あの人は自分のこと嫌っているのかもしれない・・・」
という起きてないものに対してネガティブに考えてしまうことが多いのであれば「先読み思考(邪推)」などのクセがついているのかもしれませんね。

このような考え方のクセを念頭に置いていると、ネガティブに考えてしまった後に「またクセが出てる、考えすぎかも。」と頭の中で捉えなおす準備をすることができます。

③ポジティブに切り替えるクセをつける。

自分のクセに気づくことができれば、その捉えなおすこともクセづけていきましょう。
先ほどの白黒思考のクセがあるのであれば、グレーな部分を見つめてみて
雨の日に出かけることはあまりないから、良い発見ができるかも
と捉えられると少しわくわくしながらお出かけできるかもしれませんね。

当オフィスで白黒思考のクセをお持ちの利用者さんがいらっしゃいましたが、このディーキャリアで学ばれたリフレーミングで「6割主義」という言葉がありました。
6割で上等!という考え方で、6割の成果に対して「6割もできた、すごい!」というポジティブな気持ちを持てる素敵な考え方を学ばれました。常にグレーの部分を見つめる意識がつきそうです。

また「先読み思考(邪推)」のクセがある冒頭のネガティブワードをポジティブに変えてみましょう。

「これは やっても うまくいかないんじゃないか・・・」
➡うまくいかないことがわかったら、次のやり方に進める。むしろ成功なのでは?
「もしかすると、もっと悪いことが起こるんじゃないか・・・」
➡その起きた悪いことが原因で注目されて、すごいバズるかもしれない。
「あの人は自分のこと嫌っているのかもしれない・・・」
➡ということはあの人は自分の知らない自分まで見てくれているのでは?

いかがでしょう?この続きを考えるのが少し楽しくなりませんか?

凸まとめ凹

ディーキャリアでおこなっている「リフレーミング」は、物事を捉えなおすスキルです。

「ネガティブ」という言葉だけを捉えてしまうと「悪いこと」と考えてしまうことが多いかもしれませんが、ネガティブは人間として当然の思考です。
なので、よくある「ポジティブな人」は「ネガティブなことを全く考えない人」ではなく、「ネガティブなことがあってもポジティブに捉えなおすことがクセづいた人」であると捉え直してみてください。

そうすると自分の成長の延長線上に「ポジティブな自分」が見えてくるかもしれません。

もし、リフレーミングのプログラムや今回の記事が気になった方はぜひお問い合わせください♪