職場で「しつこい」と思われがち…ASD特性との関係と対処法
「良かれと思って確認しただけなのに、上司から『しつこい』と思われてしまう…」
悪気はないのに周りとズレが生じてしまう背景には、ASD(自閉スペクトラム症)の特性が関係しているかもしれません。
今回は、その理由と職場で試せる実践的な対処法をわかりやすく解説します。
1. なぜ「しつこい」と思われてしまうのか?
背景には、ASD特有の2つのコミュニケーション傾向があります。
- こだわり特性(完璧主義・不安感)
「100%完璧に理解したい」「間違いが怖い」という思いから、曖昧な点があると納得できるまで何度も確認を重ねてしまいます。
- 非言語コミュニケーションの弱さ
相手の表情や声のトーンから「今は忙しそう」「困惑している」といったサインを読み取るのが苦手で、相手のタイミングを逃して話し続けてしまいます。
本人にとっては「仕事のための丁寧な確認」ですが、周囲には「しつこい」と映ってしまうことがあります。
2. 職場で試せる4つの対処法
- ① 質問は「まとめて」聞く
気になった瞬間に毎回聞くのではなく、「3つ溜まったら聞く」「1日1回指定のタイミングで聞く」などのルールを作ります。
- ② メモを取り、チャットやメールで要約確認する
口頭で何度も確認せず、「~の理解で合っていますか?」と短文で1回確認する形に切り替えます。
- ③「6割の出来」で一度提出する
途中で細かく質問するより、早めに一度見せて方向性を合わせる習慣をつけます。
- ④ 具体的な指示・言葉での伝達をお願いする
「曖昧な指示だと確認が増えてしまうため、期限や数値で教えてほしい」「忙しい時ははっきり『後で』と言ってほしい」と事前に伝えておきます。
3. 就労移行支援で「付き合い方」を練習しよう
職場でのコミュニケーションは、一人で悩むよりも「練習と工夫」で解決できることがたくさんあります。
就労移行支援事業所では、以下のようなサポートを行っています。
- SST(ソーシャルスキル・トレーニング):適切な質問タイミングや話し方を実践的に練習
- 配慮事項の整理:自分の得意・不得意を言語化し、職場へ伝える準備をする
まとめ
「しつこい」と言われてしまうのは、あなたの「正確に仕事を進めたい」という真面目さの裏返しでもあります。
特性に合わせた対処法やコミュニケーションのコツを身につければ、その丁寧さは大きな強みになります。働き方やコミュニケーションでお悩みの方は、ぜひお気軽に就労移行支援事業所へご相談ください。


